AGAは、早い人で思春期以降から始まり、20歳代の若年層でも進行が見られる脱毛症です。

男性型脱毛症は，思春期以降に始まり，前頭部と頭頂部の頭髪が軟毛化して徐々に細く短くなり，最終的には額の生え際が後退し頭頂部の頭髪がなくなってしまう現象である

引用元：J-Stage「男性型脱毛症治療の現状と今後の展望」

特に20代は、仕事や生活環境の変化によるストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどが重なり、AGAが進行しやすい時期とも言われています。

とはいえ、AGA治療は早期開始することで改善しやすいうえに、治療費も抑えやすいのが特徴です。

そこで本記事では、20代のAGAの初期症状や原因、治療法と費用相場、治療時の注意点をわかりやすく解説します。

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20代のAGA発症率は約10％

20代のAGA発症率は、約10％です。

実際に、日本皮膚科学会によるとAGA（男性型脱毛症）は、20代で約10％、30代で20％、40代で30％、50代以降で40数％ほどの方が発症するとなっています。（以下引用参照）

この発症頻度は現在もほぼ同程度であり，20 代で約 10％，30 代で 20％，40 代で 30％，50代以降で 40 数％と年齢とともに高くなる

引用元：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

上記引用のように、AGAの発症率は年齢とともに上昇する傾向がありますが、20代でも10人に1人はAGAを発症しているようです。

20歳代後半からAGA症状が目立ち始める

20代前半では目立った変化がない場合でも、20代後半になるとAGAの症状が顕著になるケースが増加します。

実際に日本皮膚科学会によると、AGA（男性型脱毛症）は、20歳代後半から30歳代にかけて顕著となるとなっています。（以下引用参照）

日本人男性の場合には20歳代後半から30歳代にかけて著明となり，徐々に進行して40歳代以後に完成される。25年前の本邦における男性型脱毛症の統計から、日本人男性の発症頻度は全年齢平均で約30％と報告されている。

引用元：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

AGAは20代後半から30代にかけて急激に進行し、40代で定着する傾向があるため、進行が始まる前の早期発見・対策が重要と言えます。

特に家族に薄毛の傾向がある方は、予防目的でのカウンセリングやチェックを検討することをおすすめします。

20代のAGAの初期症状

20代のAGA（男性型脱毛症）の初期症状としては、「髪が細くなる」「抜け毛が増える」「つむじや生え際が目立つ」など、小さな変化が現れます。

進行型の脱毛症であるAGAは、早期発見・早期治療が重要であるため、下記で紹介する初期症状が見られた場合は、専門機関に相談することをおすすめします。

髪の毛が細くなってきた

以前よりも髪にハリやコシがなくなり、セットしづらくなったと感じる場合は、AGAの初期症状である可能性があります。

AGAはヘアサイクルの乱れによって成長期の髪が短くなり、細く柔らかい毛が増えていくのが特徴です。

思春期以降に生え際やつむじ付近など特定の範囲の軟毛化が進行する状態です。

引用元：国民生活センター「AGA 治療、植毛」

髪質の変化は見た目では分かりづらいため、ドライヤー後の手触りや、鏡に映る髪のボリューム感など、日常的な変化に気を配ることが早期発見につながります。

抜け毛が多くなってきた

シャンプーやドライヤーの際に、以前よりも抜け毛が多くなってきたと感じる場合もAGAの可能性があります。

一般的に、髪の毛は1日50〜100本程度の毛は自然に抜ける（以下引用参照）と言われていますが、それを超える量の抜け毛が継続的に見られる場合は注意が必要です。

健康な成人の場合、一日に約50本から100本の髪の毛が自然に抜け落ちることがありますが、この範囲内であれば、一日に抜ける髪の毛の本数は正常とされています。

引用元：DMMオンラインクリニック「抜け毛の本数、1日100本までは大丈夫。それより多いときは」

枕や排水口、洋服に抜け毛が目立つようになると、ヘアサイクルの異常によって成長期の毛が減っている可能性があります。

つむじやおでこ周辺の毛量が減ってきた

つむじやおでこの生え際が目立ってきたと感じたら、AGAの進行が始まっている可能性があります。

AGAは主に頭頂部や前頭部から始まるケースが多く（以下画像の図1参照）、鏡で見たときに地肌が透けて見える、髪型が決まりづらくなったといった変化が現れやすい部位です。

出典元：国民生活センター「AGA 治療、植毛」

特にM字型に生え際が後退する兆候は、20代のAGAにもよく見られます。

20代でAGAになる主な原因

20代でAGA（男性型脱毛症）を発症する主な原因は、「遺伝」「ホルモンバランスの乱れ」「生活習慣の乱れ」の3つです。

特に20代は、就職や生活環境の変化によるストレスの影響を受けやすく、ホルモン分泌が不安定になりがちです。

また、家族に薄毛の人がいる場合は遺伝的にAGAのリスクが高くなるとされており、さらに偏った食生活や睡眠不足、喫煙習慣などもAGAの進行に拍車をかける要因となります。

以下では、20代のAGA発症に大きく関わる「遺伝」「ホルモンバランスの乱れ」「生活習慣の乱れ」それぞれの詳細を解説します。

自分に当てはまる項目がないか確認し、早めの対策に役立てましょう。

遺伝

20代でAGAになる最も多い原因の1つは、遺伝です。（以下引用参照）

遺伝的素因とホルモンが関係し、男性型脱毛症と呼ばれる状態はテストステロン（男性ホルモン）が毛包細胞の5αリダクターゼという酵素の活性化によってジヒドロテストステロン（DHT）に変わり、これが頭髪の成長を抑制するために起こります。

引用元：国民生活センター「AGA 治療、植毛」

男性のAGAは、家族に薄毛の人がいる場合に発症しやすいと言われています。

DHT（ジヒドロテストステロン）は、遺伝的に感受性の高い毛包に作用し、ヘアサイクルを乱すことで髪の成長を阻害するからです。

薄毛の家系に心当たりがある方は、違和感を感じた時点で専門クリニックに相談し、早期診断・予防的な対策を検討しましょう。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れも、20代でAGAを引き起こす要因の1つです。（以下引用参照）

男性型脱毛症の発症には遺伝と男性ホルモンが関与するが,遺伝的背景としては X 染色体上に存在する男性ホルモンレセプター遺伝子の多型や常染色体の17q21や20p11に疾患関連遺伝子の存在が知られている

引用元：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

AGAは、男性ホルモン（DHT：ジヒドロテストステロン）が過剰に分泌されたり、毛根がDHTに対して過敏になることで、毛の成長サイクルが乱れ、抜け毛が増えることが原因とされています。

特に20代は、就職や生活環境など、環境や生活の変化も多い年代である雨、ストレスや不規則な生活習慣によってホルモン分泌が不安定になりがちで、DHTの生成が促進されやすい状態です。

そのため、AGAリスクも高まると考えられます。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れも、20代でAGAを引き起こす要因の1つです。（以下引用参照）

生活習慣やストレスなどの環境的要因が、AGAの進行に関与している可能性が示唆されました。

引用元：近畿大学「近畿大学薬学部医療薬学科×リーブ21 男性型脱毛症(AGA)は生活習慣やストレスなどに起因する可能性が判明」

夜更かしや偏った食生活、慢性的な睡眠不足などが重なると、頭皮の血行やホルモンバランスが乱れ、髪の成長環境が悪化しやすくなります。

生活習慣	AGAへの影響
睡眠時間が短い	成長ホルモンの分泌が減少し、髪の成長が妨げられる
脂っこい食事が多い	皮脂の分泌が過剰になり、毛穴が詰まりやすくなる
喫煙習慣がある	血管が収縮して頭皮の血流が悪化し、栄養が届きにくくなる
夜更かしが多い	自律神経が乱れ、ホルモンバランスに悪影響
栄養が偏っている	髪の成長に必要な栄養素（亜鉛・タンパク質など）が不足

睡眠不足や偏食、喫煙などが髪の成長環境に悪影響を与え、20代でもAGAを引き起こすリスクを高める要因となるため、生活習慣の乱れている方は見直しましょう。

20代でAGA治療をするメリット

AGAは進行性の脱毛症であり、発症を放置していると年齢とともに薄毛が目立ちやすくなります。

しかし、20代という早い段階で治療を始めることで、進行を抑えたり、コストや効果の面でも大きなメリットがあります。

特に20代は、髪の毛の成長力がまだ十分にある時期であるため、治療効果が表れやすく、治療方法の選択肢も豊富なうえに、比較的安価な内服薬・外用薬だけで対応できる可能性が高いのも特徴です。

以下では、20代のうちにAGA治療を始めることで得られる具体的なメリットを3つ紹介します。

治療方法の選択肢が多い

20代でAGA治療をするメリット1つ目は、「治療方法の選択肢が多い」です。

重度のAGAまで進行してしまうと、投薬治療では十分な効果が得られない場合があります。（以下引用参照）

重症の場合には保存的治療の効果が限定的であるので，当初より植毛術やかつらの使用を推奨する．

引用元：J-Stage「男性型脱毛症治療の現状と今後の展望」

その点、20代の早期段階で治療を始めれば、内服薬・外用薬のほかにも、PRP治療や育毛メソセラピーなど、幅広い選択肢の中から自分に合った治療法を選びやすくなります。

髪の状態に合わせて段階的に治療法を見直せるのは、20代のうちに治療を始める大きなメリットです。

AGA治療費の総額コストを抑えられる可能性がある

20代でAGA治療をするメリット2つ目は、「AGA治療費の総額コストを抑えられる可能性がある」です。

先述したように、AGAは進行性の脱毛症であるため、症状が進めば進むほど治療内容が複雑になり、それに比例して費用も高額になる傾向があります。

一方、早期段階であれば、内服薬や外用薬などのシンプルな治療だけで症状を改善できる可能性が高く、月々のコストも比較的抑えられるのです。

治療開始のタイミング	主な治療内容	月額・費用目安
20代の初期段階	内服薬（フィナステリド）・外用薬（ミノキシジル）	約5,000〜10,000円/月
進行後 （放置した場合）	注入療法、育毛メソセラピー、植毛など	数万円〜/回

将来的な治療費を抑えるためにも、違和感を覚えた時点での早期受診・治療開始がおすすめです。

進行を抑えることで将来の薄毛を予防できる

20代でAGA治療をするメリット3つ目は、「進行を抑えることで将来の薄毛を予防できる」です。

AGA（男性型脱毛症）は、自然に改善されることのない進行性の症状です。

仮に20代で発症し、そのまま放置してしまうと、30代・40代になる頃には薄毛がかなり進行してしまう恐れがあります。

その点、早期に治療を開始すれば、毛髪の成長サイクルを維持できる可能性が高まり、将来的な薄毛のリスクを大幅に軽減できます。

20代という早い段階で治療を始めることは、将来の自分の髪を守るための投資と言えるでしょう。

20代でAGA治療をするデメリット

20代でAGA治療をする主なデメリットは、以下の2点です。

20代でAGA治療をするメリットは多いものの、「金銭的負担」「継続する負担」が発生するという点はデメリットとなり得ます。

AGA治療はすぐに効果が出るものではなく、数ヶ月から年単位で継続する必要があるため、デメリットを理解しつつ、無理のない治療計画を立てることが重要と言えます。

以下では、20代でAGA治療をするデメリットについて詳しく解説します。

AGA治療費がかかる

20代でAGA治療をするデメリット1つ目は、「AGA治療費がかかる」です。

AGA治療は保険適用外の「自由診療」である（以下引用参照）ため、治療費は全額自己負担になります。

また、各クリニックが独自に価格設定できる自由診療であるため、同じ治療内容でも支払額に大きな差が生じたり、中途解約時の解約料が高額になる場合もあります。

引用元：東京都消費生活総合センター「薄毛治療（AGA 治療）に関する相談が増加しています～ ＡＧＡ治療にはクーリング・オフが適用されません ～ 」

同じ治療方法でもクリニックごとに料金が異なりますが、AGA治療には月々5,000円〜10,000円程度のコストがかかります。

治療内容	費用の目安（月額）
内服薬（フィナステリドなど）	約3,000円〜8,000円
外用薬（ミノキシジルなど）	約5,000円〜10,000円
注入療法・メソセラピー	1回2万円〜5万円

※あくまで目安です。

20代での早期治療は総額コストが抑えられる可能性がある点はメリットですが、AGA治療費が必要なことには変わりはないため、無理のない予算で続けられるかどうかを事前にしっかり比較検討しましょう。

治療を中断すると薄毛が進行する可能性がある

20代でAGA治療をするデメリット2つ目は、「治療を中断すると薄毛が進行する必要がある」です。

AGA治療は継続することで効果を維持できるものであり、途中で治療をやめると、抑えていた脱毛が再び進行するリスクがあります。（以下引用参照）

また，少なくとも 6 カ月程度は内服を継続し効果を確認すべきである31）．なお，内服を中止すると効果は消失する．

引用元：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

AGAの性質上、完治というよりはコントロールする治療のため、継続できる環境と意志が重要と言えます。

20代のAGA治療の費用相場

AGA治療は継続が前提であり、どの治療法を選ぶかによって月々の費用や総額が大きく変わります。

たとえば、内服薬のみで始めれば月額5,000円前後で済むケースもありますが、進行が進んでからPRP治療やメソセラピーに移行すると、1回数万円〜数十万円の費用がかかる可能性もあります。

そこで以下では、20代で選ばれている代表的なAGA治療法ごとの費用目安と特徴をわかりやすく解説します。

内服治療｜月額約3,000円〜10,000円前後

AGA治療の内服薬の費用は、月額約3,000円〜10,000円前後が相場です。

クリニックや、使用する薬の種類によって異なります。

薬の種類	月額目安	主な効果
フィナステリド	約3,000円〜7,000円	抜け毛の進行を抑制
デュタステリド	約5,000円〜10,000円	より強力に抜け毛の進行を抑制
ミノキシジル（内服）	約5,000円〜12,000円	発毛を促進

一般的に、フィナステリドやデュタステリドなどの脱毛抑制薬は比較的安価ですが、ミノキシジルなどの発毛促進薬はやや高めの価格帯になる傾向があります。

内服薬は長期継続が前提となるため、効果を維持するためにも無理のない価格帯で、医師の指導のもと使用しましょう。

外用治療｜月額約3,000円〜10,000円前後

AGA治療の外用薬にかかる費用は、月額約3,000円〜8,000円前後が相場です。

主にミノキシジルを有効成分とした外用薬が使用されており、頭皮に直接塗布することで血流を促進し、毛根の活動を活性化させて発毛を促します。

薬の種類	月額目安	主な効果
ミノキシジル外用薬（1〜5%）	約3,000円〜5,000円	発毛促進（軽度〜中度のAGA向け）
ミノキシジル外用薬（5%以上）	約5,000円〜8,000円	発毛促進（進行が進んだAGAにも対応）

外用薬は、内服薬と併用することでより高い効果が期待できる反面、毎日継続して使う必要がある点に注意が必要です。

また、市販薬やネット通販で購入できるものもありますが、濃度や成分、安全性に違いがあるため、医師の診察を受けて適切な処方を受けるのがおすすめです。

PRP（Platelet-Rich Plasma）治療｜1回あたり約10万円〜

PRP治療は、自分の血液から成長因子を含む血小板を抽出し、頭皮に注入することで発毛を促す治療法です。

費用は1回あたり約10万円〜20万円が相場で、通常は3〜5回の施術が推奨されます。

治療内容	価格（1回あたり）	推奨回数	総額の目安
PRP毛髪再生治療	約10万円〜15万円	3〜5回	30万円〜75万円
高濃度PRP治療	約15万円〜20万円	3〜5回	45万円〜100万円

PRP治療は副作用が少なく、体への負担も比較的軽い点がメリットですが、効果には個人差があり、すべての人に明確な発毛効果が得られるわけではありません。

そのため、治療を検討する際にはクリニックの症例実績や説明内容をよく比較し、慎重に判断しましょう。

メソセラピー｜1回あたり約2万円〜10万円

メソセラピーは、発毛有効成分やビタミン、成長因子などを頭皮に直接注射するAGA治療法です。

頭皮の状態や薄毛の進行度に応じて配合成分を調整できるため、個別最適化されたオーダーメイド治療が可能なのが特徴です。

施術内容	1回あたりの費用	推奨回数	総額の目安
メソセラピー（一般的な注入）	約2万円〜5万円	月1回×6ヶ月	約12万円〜30万円
高濃度成分のメソセラピー	約5万円〜10万円	月1回×6ヶ月	約30万円〜60万円

メソセラピーは内服薬・外用薬との併用で効果が高まりやすく、特に早期治療との組み合わせが推奨されています。

ただし、複数回の施術が必要になるため、総額コストは比較的高めとなる点に注意が必要です。

費用対効果や自分の症状に合うかを見極め、クリニックでのカウンセリングや症例実績を確認した上で判断しましょう。

20代のAGA治療費を安く抑える方法

AGA治療は長期継続が前提となるため、費用を抑えて無理なく続ける工夫が大切です。

費用を抑えることで経済的負担を軽減しつつ、長期的にAGA治療が継続できるからです。

以下では、「AGA治療費を安く抑える3つの方法」を具体的に紹介します。

早期に薄毛治療を始める

AGA治療費をできるだけ抑えたいなら、できるだけ早く治療を始めることが重要です。

一方、進行が進んでからでは、高額なメソセラピーや自毛植毛といった治療が必要になる可能性が高く、トータルの治療費が大きくなりがちです。

さらに、初期段階での治療は改善までの期間も短くなりやすく、薬剤の使用量や通院回数も少なく済むため、費用面だけでなく精神的・時間的負担も軽減されます。

ジェネリック医薬品を選ぶ

AGA治療の費用を抑えるうえで、ジェネリック医薬品の活用もおすすめです。

ジェネリック医薬品とは、先発薬と同じ有効成分・効果を持ちながら、価格が抑えられている薬のことです。

「ジェネリック医薬品（後発医薬品）」は、先発医薬品（新薬）の特許が切れた後に製造・販売される、「先発医薬品と同じ有効成分を同量含んでおり、（先発医薬品と）同等の効き目がある」と認められた医薬品です。

引用元：政府広報オンライン「安心してご利用ください　ジェネリック医薬品」

たとえば、フィナステリドやデュタステリドのジェネリック製品を選ぶことで、月額数千円の節約につながるケースもあります。

薬の種類	先発薬の月額目安	ジェネリックの月額目安
フィナステリド	約7,000〜10,000円	約3,000〜5,000円
デュタステリド	約9,000〜12,000円	約4,000〜6,000円

ジェネリック医薬品は新薬に比べて研究開発費がかからないため、コストパフォーマンスに優れており、長期的な治療に向いています。

ただし、すべてのジェネリックが安全・高品質というわけではないため、必ず信頼できるクリニックで処方を受けましょう。

オンライン診療を受診する

AGA治療のコストを抑える方法として、オンライン診療の活用もおすすめです。

オンライン診療とは、スマートフォンやPCを使って診察を受けられるもの（以下引用参照）であり、通院にかかる交通費や時間を大幅に削減できるだけでなく、多くのクリニックで初診料・再診料が無料または割引されているケースもあります。

スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使って、自宅等にいながら医師の診察や薬の処方を受けることができる診療です。

引用元：厚生労働省「オンライン診療について」

診療方法	特徴
オンライン診療	初診・再診無料のケースあり／薬は自宅配送／比較的安価（月額3,000円〜10,000円）
対面診療	通院の手間・交通費が必要／初診料・再診料が発生する場合が多い

さらに、複数のクリニックを比較しやすい点もオンライン診療のメリットです。

料金や治療プランを事前にチェックして、自分に最も合ったクリニックを選ぶことで、無駄なコストを省きながら効率的に治療ができます。

対面診療と比べると診察の精度が落ちる可能性がある点には注意が必要ですが、忙しい方や費用面が気になる方にはおすすめの方法です。

20代のAGA治療におすすめの安いオンラインクリニック

20代でAGA治療を検討する際、費用面の負担が気になる方も少なくありません。

ただし、最近ではオンライン診療に対応したクリニックが増えており、初診料無料・月額数千円台から治療を始められるプランも登場しています。

ここでは、20代にとって無理なく継続できる価格帯で、かつ信頼できるAGA治療を提供しているオンラインクリニックを厳選して紹介します。

DMMオンラインクリニック｜予防プランが2,097円/月（税込）～

DMMオンラインクリニック
プラン	・予防プラン ・発毛ミニプラン ・発毛ライトプラン ・発毛ベーシックプラン ・発毛ストロングプラン
料金	・予防プラン：2,097円/月（税込）～ ・発毛ミニプラン：2,933円/月（税込）～ ・発毛ライトプラン：3,722円/月（税込）～ ・発毛ベーシックプラン：4,972円/月（税込）～ ・発毛ストロングプラン：10,802円/月（税込）～
診察料	無料
カウンセリング	無料
AGA治療薬	・フィナステリド ・デュタステリド ・ミノキシジル塗布など
お薬到着日	・最短翌日 ・当日便あり（3時間程度） ※診察時間や配送先により異なる ※詳しくは公式サイトをご確認ください
血液検査	なし
診察時間	24時間
配送料	550円（税込）
支払い方法	・クレジットカード ・DMMポイント ・PayPay
返金保証	全額保証制度あり（条件あり） ※詳細は公式サイトをご覧ください
割引・キャンペーン	あり
保険適用の有無	自由診療（実費）

DMMオンラインクリニックは、合同会社DMMと医療法人社団DMHが共同で運営するAGA専門のオンライン診療クリニックです。

診察料が初診・再診ともに無料という点に人気があります。

DMMオンラインクリニックの最大の特徴は、24時間365日いつでも診療を受けられる点です。

深夜や早朝でもスマートフォンやパソコンから受診できるため、忙しい方でも自分の都合に合わせて無理なくAGA治療を始められます。

また、AGA治療薬の価格が月額2,097円（税込）～と業界内でも最安水準なうえに、最短当日発送され、一部エリアでは決済完了から最短3時間で受け取ることも可能です。

加えて、DMMオンラインクリニックは全額返金保証（条件あり）もついているため、安心して利用できます。

（※1）診療件数は2022年4月〜2024年10月の期間におけるオンライン診療プラットフォーム「DMMオンラインクリニック」を利用したオンライン診療の実績（全診療科目のお薬の発送実績および診療件数を含む）です。
（※2）らくらく定期便12カ月プラン最大〜8,305円（税込）
（※3）地域・診察時間によって異なる

DMMオンラインクリニック
運営会社	合同会社DMM.com
住所	〒106-6224 東京都港区六本木三丁目2番1号住友不動産六本木グランドタワー24階
クリニック数 （提携クリニック）	2院

クリニックフォア｜AGA治療薬が最短翌日に届く

クリニックフォア
プラン	・予防プラン ・発毛ライトプラン ・発毛基本プラン ・発毛最強プラン
料金	・予防プラン：1,760円（税込）〜（初回キャンペーン） ・発毛ライトプラン【合剤】：5,361円（税込）〜 ・発毛基本プラン：13,838円（税込）〜 ・発毛最強プラン：23,188円（税込）〜
診察料	無料 （薬の処方がない場合は1,650円）
カウンセリング	無料
AGA治療薬	・フィナステリド ・デュタステリド（ザガーロ） ・ミノキシジル内服薬・外用薬 ※治療に用いる海外製の医薬品・機器等は厚生局の正式なプロセスを経て、医師の判断の下、個人輸入をしたものになります。
お薬到着日	最短翌日 ※診察時間や配送先により異なる
血液検査	〇 (7,370円+送料550円)
診察時間	7：00～24：00 ※土日・祝や日によって時間が異なる場合あり
配送料	550円
支払い方法	・クレジットカード ・Paidy ・GMO後払い ・代金引換 ・Amazon Pay
返金保証	全額返金制度あり（条件あり） ※詳細は公式サイトをご覧ください
割引・キャンペーン	あり
保険適用の有無	自由診療（実費）

クリニックフォアは、全国に11院展開する美容クリニックです。

300万件以上の診療実績（※1）をもとに、一人ひとりに合うAGA治療法を提案してくれます。

クリニックフォアの最大の特徴は、1日約55円（税込）～AGA治療が始められる（※2）点です。

定期配送を選べば15％オフになるほか、他院からの乗り換えなら20％オフが適用され、費用を抑えながら継続的な治療が行えます。

また、平日は7時〜24時まで受診可能で、最短で診察当日の薬発送・翌日ポスト投函にも対応している（※3）点も特徴です。

（※1） 2020年4月〜2024年2月当院のオンライン診療実績（お薬の発送実績を含む）
（※2）プランによって異なる
（※3）地域・受診時間によって異なる

クリニックフォア
運営会社	医療法人社団エムズ
住所	埼玉県さいたま市大宮区大門町2丁目118番地大宮門街4階
クリニック数	11院

OopsHAIR（ウープスヘア）｜約75%の利用者が20代〜30代

OopsHAIR（ウープスヘア）
プラン	・国内承認フィナ+ミノキ外用薬 ・海外製フィナ+ミノキ外用薬 ・デュタステリド+ミノキ外用薬
料金	月々2,090円（税込）〜
診察料	無料
カウンセリング	無料
AGA治療薬	・フィナステリド ・デュタステリド ・ミノキシジル内服薬 ・外用薬
お薬到着日	最短翌日
血液検査	なし
診察時間	10:00～21:30
配送料	500円
支払い方法	・クレジットカード ・Amazon Pay ・GMO後払い
返金保証	–
割引・キャンペーン	あり
保険適用の有無	自由診療（実費）

Oops HAIR（ウープスヘア）は、オンライン専門のAGAクリニックです。

診察料が無料であることや、薬の受け取りがバレにくい配慮がされている点に人気があります。

OopsHAIRの最大の特徴は、利用者の約75%が20代〜30代と若年層に支持されている点です。

シンプルでわかりやすい料金設定や、いつでもLINE相談できる点が薄毛に悩む若年層から高く評価されています。

また、OopsHAIR（ウープスヘア）は国内承認薬と海外製薬から選べるうえに、まとめ買いによるコストダウンが可能で、12ヶ月プランでは月額3,828円（税込）〜と非常にリーズナブルです。

OopsHAIR（ウープスヘア）
運営会社	株式会社SQUIZ
住所	〒151-0053 東京都渋谷区代々木２丁目１６-７ 山葉ビル 7階
クリニック数	オンライン専門

20代でAGA治療を行う際に知っておくべき注意点

20代でAGA治療を始める際は、以下2点に注意しましょう。

フィナステリドなどの内服薬には男性機能の低下などの副作用が報告されており、医師の指導のもとで使用することが重要です。

また、個人輸入薬は安全性が保証されておらず、偽造品のリスクもあるため、正規のクリニックで適切な診療を受けてから処方してもらいましょう。

以下では、20代でAGA治療を行う際に知っておくべき注意点を詳しく解説します。

AGAの投薬治療は副作用が出る恐れがある

AGA治療において広く用いられているフィナステリドやデュタステリドなどの内服薬は、抜け毛の進行を抑える効果が期待できる一方で、副作用のリスクがあることも理解しておく必要があります。

たとえば、フィナステリド内服薬の副作用としては、「男性性機能低下」の恐れがあるようです。（以下引用参照）

フィナステリド内服薬

テストステロンをDHTに変換する5αリダクターゼのⅡ型を阻害して、その血中濃度の値を下げる薬で、世界中で最も多く処方されています。いろいろな副作用が報告されていますが男性性機能低下がよく知られています。

引用元：国民生活センター「AGA 治療、植毛」

副作用の出方には個人差があり、すべての人に発生するわけではありませんが、医師の診察を受けたうえで、自分に適した薬剤かどうかを確認してから使用しましょう。

個人輸入のAGA治療薬は偽物の可能性がある

AGA治療薬を少しでも安く購入したいと考える方の中には、海外から個人輸入で薬を購入する方もいますが、リスクの高い行為であることを理解しておく必要があります。

なぜなら、個人輸入したAGA治療薬には、成分の信頼性や製造過程の安全性が確認されていないものが含まれる可能性があり、偽造品や粗悪品を摂取してしまうリスクもあるからです。（以下引用参照）

日本国内で正規に流通している医薬品、化粧品や医療機器などは、医薬品医療機器等法に基づいて品質、有効性及び安全性の確認がなされていますが、個人輸入される外国製品にそのような保証はありません。

引用元：厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」

特にAGA治療薬はホルモンに関与する薬剤が多く、誤った成分が含まれている場合には健康被害を引き起こす恐れもあります。

また、万が一体調に異変があっても、日本国内での医療保障が受けられないケースもあるため、安さだけで安易に判断するのは非常に危険です。

安全性と効果の両立を考えるなら、必ず医師の診断のもと、国内で承認された薬を正規ルートで処方してもらいましょう。

20代のAGA治療に関するQ&A

ここからは、20代のAGA治療に関するQ&Aを紹介します。

20代でもAGAは治療すべきですか？

AGAの症状が見られた場合、20代でもAGA治療をすることをおすすめします。

なぜなら、AGA治療は早く始めるほど改善させやすいからです。

特に初期症状の段階で内服薬や外用薬を活用することで、髪の密度やボリュームを維持しやすくなります。

20代でAGA治療を始めたらいつ効果が出ますか？

効果が出るまでには、3〜6ヶ月ほどかかるとされています。（以下引用参照）

ＡＧＡ治療の効果がみられるようになるまで、通常６ヶ月かそれ以上かかります。

引用元：岡山大学病院薬剤部「薬の窓口 No.143 岡山大学医学部歯学部附属病院薬剤部 医薬品情報室発行」

髪の成長サイクルの関係で即効性は期待できませんが、継続することで徐々に発毛・脱毛抑制の効果が実感できるケースが多いです。

20代のAGA治療費はどれくらいかかりますか？

20代のAGA治療では、軽度〜中度の場合は月額3,000〜10,000円程度で始められることが一般的です。

進行度が高いとPRP治療やメソセラピーが必要になり、数十万円以上の費用がかかる場合もあります。

20代のAGA治療は早期開始がおすすめ！まずは無料カウンセリングを受けてみよう！

AGAは20代後半から症状が目立ち始めることが多く、放置すると進行が加速します。

だからこそ、進行が軽度なうちに治療を始めることが重要です。

内服薬や外用薬など、比較的コストを抑えた方法でも効果が期待でき、将来的な高額治療を回避できる可能性があります。

まずは、オンライン診療や無料カウンセリングを活用し、自分の状態に合った治療法を知ることから始めてみましょう。