ピルの飲み始めはいつ?生理中以外に始めるタイミングや注意点を解説

ピル 飲み始め
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ピルの飲み始めは、基本的に生理1日目からが推奨されています。

注意
生理5日目までなら開始できる場合もありますが、生理初日以外に始めるときは7日間ほど追加の避妊が必要になる場合があります。

経口避妊剤を初めて服用させる場合、月経第1日目から服用を開始させる。服用開始日が月経第1日目から遅れた場合、のみはじめの最初の1週間は他の避妊法を併用させること。

参照:独立行政法人 医療品医療機器総合機構アンジュ21錠/アンジュ28錠添付文書

生理中以外に始める場合や、出血が生理か分からない場合は、自己判断せず医師に確認してから飲み始めるのが安全です。

この記事では、ピルの飲み始めの基本ルールに加えて、生理ではない日に始める場合や避妊効果が出る時期、目的別の開始のタイミングなどを整理し、「いつからどう始めればいいか」がわかるように解説します。

この記事を読めば、「自分はいつから飲み始めるべきか」「今から始めてもよいか」「避妊効果や注意点はどう考えるべきか」までが理解でき、ピルを飲み始めるタイミングについて迷うことなく、次の行動が取りやすくなるでしょう。

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Contents
  1. ピルの飲み始め
  2. 今からピルを飲み始めてもいいか判断する方法
  3. ピルの飲み始めは目的によってタイミングが異なる
  4. 生理じゃない日にピルを飲み始めても大丈夫?
  5. ピルを飲み始めてから避妊効果はいつから?
  6. ピルを初めて飲み始めるときの注意点
  7. ピルを飲み始めたときに起こりやすい副作用
  8. ピルの飲み始めでよくある失敗
  9. ピルの飲み始めに関するよくある質問
  10. ピルは目的とタイミングに合わせて正しく飲み始めることが大切

ピルの飲み始め

ピルの飲み始めは、基本的に生理が始まった1日目が推奨されます。

生理初日から服用を開始することで、その日から高い避妊効果が期待できるためです。

ただし、飲み遅れた場合でも生理5日目までであれば開始可能ですが、その際には服用目的やタイミングによっては追加で避妊対策をする必要がある点には注意しましょう。

ここでは、低用量ピルを飲み始めるタイミングについて解説します。


ピル飲みはじめ早見表
ピルの開始時期 避妊効果の目安 追加避妊の要否 備考
生理1日目 服用したその日から期待できる 原則不要 ・最も推奨されるタイミング
・妊娠していないことが確実で、排卵を確実に抑制しやすい
生理2〜5日目 服用開始から7日後 最初の1週間は必須 ・生理初日に飲み遅れた場合でも開始可能
・ただし、排卵リスクを考慮し併用期間が必要
生理6日目以降 服用開始から7日後 最初の1週間は必須 ・自己判断で始めると不正出血の原因になる可能性がある
・必ず医師に相談が必要

生理1日目から飲み始める

基本の開始タイミング

ピルの飲み始めは、基本的に生理が始まったその日から服用を開始すること(Day1スタート)が推奨されています。

ピルの飲み始めが生理初日が推奨されている理由

  • 服用開始からすぐに避妊効果を得るため
  • 妊娠していないことが確実なタイミングであるため

ピルを生理初日から服用すると、排卵を促すホルモンの分泌を早い段階で抑え、その周期の排卵を確実に抑制できるので、その日からの避妊効果が期待できます。

また、ピルは妊娠している可能性がある人の服用が禁忌なので、確実に妊娠していない生理初日が最も適したタイミングです。(参照:日本産婦人科学会「産婦人科診療ガイドラインー婦人科外来編2011」)

注意
ただし、休薬期間中に起きる出血が週末に重ならないように、生理が始まった最初の日曜日からピルの服用を開始するSundayスタートのような方法もあります。

「ピルを服用した日から避妊効果を得たい」「より安全に服用したい」といった方は、生理が始まった日からピルの服用を開始してください。

「週末に生理が重なってほしくない」といった希望がある方は、医師に相談した上でピルの服用を開始する日を調整してください。

生理5日目までなら開始できる場合がある

生理初日に飲み忘れてしまった場合でも、生理開始5日目までであれば、服用を開始できる場合があります。

生理から5日目までにピルを服用すれば、排卵が抑制できる可能性が高いからです。

ある無作為化された盲検試験では、月経周期の第1日、第4日、または第7日にOCを開始した女性の卵胞発育およびその後の排卵について検討している。この試験は、月経周期の第5日にOCを開始すれば排卵が起こらなかったとする以前のコホート研究の結果を裏付けた。

参照:日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」

ただし、飲み始めの最初の1週間は、排卵のリスクが完全になくなったわけではないので、必ずコンドームなどの他の避妊法を併用する必要があります。

注意
また、生理から5日を過ぎてしまった場合には、自己判断で飲み始めると不正出血の原因になるので、医師にピルを服用して良いかを確認してください。

生理1日目と生理2日目〜5日目のピルの開始タイミングによる違い
生理1日目(Day1スタート) 生理2日目〜5日目
開始の可否 推奨 可能
排卵抑制の確実性 非常に高い 高い
避妊効果の発生 服用1錠目から期待できる 7日間連続服用後から
追加避妊の要否 不要 最初の7日間は必須

生理初日以外に始めるときは追加避妊が必要になることがある

生理初日以外でピルを飲み始める場合は、服用開始から最初の7日間、他の避妊法を併用することが不可欠です。

生理が始まって時間が経っていると、体の中ではすでに次の排卵に向けた卵胞の成熟が始まっています。

生理初日を過ぎてからピルの服用を開始した場合、ピルの成分が十分に血中濃度を高め、排卵の指令をストップさせるまでには一定の時間が必要になるからです。

生理1日目からピルを服用すれば、卵胞が育ち始める前に排卵を促すホルモンの分泌を確実に抑えられるので、飲み始めたその日から避妊効果を発揮します。

ポイント
しかし、生理初日以外でピルを飲み始めた場合には、ホルモンの分泌を抑え卵胞の発育や排卵をストップさせるのに、7日間連続してピルを服用する必要があります。

生理初日以外でピルを飲み始める場合には、最初の7日間は妊娠する可能性が高いので、必ずコンドームなどの他の避妊法を併用しましょう。


ピル開始のタイミング別追加避妊の要否
タイミング 服用1錠目からの排卵抑制の確実性 追加避妊の要否
生理1日目 非常に高い 原則不要
生理2〜5日目 高い 最初の7日間は必須
生理6日目以降 低い 最初の7日間は必須

今からピルを飲み始めてもいいか判断する方法

状況別のピル開始判断フロー

ピルの飲み始めは、生理を始まった当日が最も推奨されるタイミングです。

生理1日目から飲み始めれば、その日から避妊効果が期待でき、スケジュール管理もスムーズになるからです。

しかし、状況によっては生理の途中や、生理以外のタイミングから開始することも可能です。

ここでは、ピルを飲み始めるタイミングについて解説します。

生理中なら飲み始めやすいタイミングである

生理中ピル開始タイミング

生理中なら、スムーズにピルの服用が開始できるタイミングです。

ピルは妊娠中や妊娠の可能性がある場合には服用できませんが、生理中であれば妊娠していないことが確実だからです。

生理1日目にピルを開始した場合にはその日から避妊効果が期待できるので、追加の避妊法は原則不要になります。

生理2〜5日目は、まだ生理中の範囲内としてピルの服用が開始できますが、念のために服用開始から7日間は他の避妊法を併用する必要があります。

注意
生理6日目以降の生理が終わる直前や直後は、自己判断で飲み始めると不正出血の原因になるので、医師にピルの服用に関して相談してください。

生理中以外は目的と状況で判断が分かれる

「生理が終わってしまったけれど、次の生理まで待てない」「今すぐ飲み始めたい」という場合、生理中以外のタイミング(クイックスタート)でもピルの服用を開始できる場合があります。

ただし、生理周期のタイミングによって、薬が体に及ぼす影響が異なるので注意が必要です。

避妊が目的の場合には、生理中以外でも服用が開始できますが、飲み始めてから7日間は連続して服用するまでは十分な避妊効果が得られないので、追加の避妊法を併用してください。

生理痛(月経困難症)やPMS(月経前症候群)の治療が目的の場合には、医師の指示があれば周期に関わらず開始する場合が多いです。

生理移動が目的の場合には、移動させたい日から逆算して服用を開始するので、生理日に関係なく医師の指示に従って服用を開始してください。

注意
ただし、生理中以外でピルの服用を開始する場合には、不正出血が起きるリスクが高いです。

また、どの目的でも妊娠もしくは妊娠している可能性のある方の服用は禁忌なので、服用前に妊娠していないことの確認が必要です。

出血が生理か分からないときは自己判断しない

「予定より早く出血した」「茶色いおりものが少量続いている」といった、出血が生理かどうかわからない場合には、自己判断でピルを飲み始めるのは避けましょう。

そもそも、診断が確定していない異常な性器からの出血がある場合、ピルの投与は禁忌とされています。参照:独立行政法人 医療品医療機器総合機構アンジュ21錠/アンジュ28錠添付文書

注意
また、出血が生理でない場合、すでに妊娠していたり、病気による不正出血であったりするリスクがあります。

生理による出血と不正出血の違い
生理による出血 不正出血
タイミング 前回の生理から25〜38日後 予定日以外のバラバラな時期
期間 3〜7日間で終わる 数日で止まる、またはダラダラ続く
出血量 2日目をピークに徐々に減る 少量、または突然増える
主な原因 ・子宮内膜の剥離 ・ホルモンバランスの乱れ(ストレスや不規則な生活など)
・病気による出血(子宮頸がんといった悪性腫瘍、子宮内膜症、性器クラミジア感染症などの性感染症など)
・妊娠初期の出血
・ピルの飲み始めや飲み忘れによる出血

生理でない出血の場合、妊娠に気づかずにピルを服用し続けてしまったり、子宮頸がんや子宮内膜症などの病気を見落としたりするリスクがあります。

少しでも「いつもの生理と違う」と感じたら、その日はピルを飲まずに、医師に相談してください。

妊娠の可能性がある場合には、まず市販の妊娠検査薬を使用し、陰性を確認した上で、医師の指示を仰ぎましょう。

ピルの飲み始めは目的によってタイミングが異なる

ピルを飲み始めるタイミングは、一律ではありません。

何を目的として服用するかによって、ピルを飲み始める最適なタイミングは異なります。

ここでは、目的別のピルを飲み始めるタイミングを解説します。


目的別の開始タイミング
避妊目的 治療目的 生理日移動(生理を早める) 生理日移動(生理を遅らせる)
開始のタイミングの目安 生理1日目が推奨されている 医師の指示に従う 生理開始3〜5日目から
(10〜14日間服用)
生理予定日の5〜7日前から
(避けたい期間の最終日まで)
特記事項・注意点 ・生理開始から5日目までなら開始可能
・生理中以外で始める場合には医師への相談が必須
・2日目以降に始めた場合は最初の7日間、他の避妊法を併用すること
・症状の重さや検査結果に基づき医師が判断
・生理周期をリセットするために生理初日から始めるのが一般的
・イベント本番に薬を飲まなくて済むため副作用の心配がない
・1ヶ月以上前から準備が必要
・服用中止後2〜5日で生理が来る
・直前の予定でも対応可能だが、イベント中に服用が必要
・一般的に中用量ピルを使用
・服用中止後2〜5日で生理が来る

避妊目的なら生理1日目開始を基本に考える

避妊目的でピルを飲み始める場合、最も推奨されるタイミングは生理が始まったその日(Day1スタート)です。

生理1日目でピルを服用し始めれば、妊娠している可能性がなく、飲み始めたその日から高い避妊効果が期待できるからです。

生理開始から5日目までであれば服用を開始できますが、生理2日目以降に開始した場合には、飲み始めてから7日間はコンドームといった他の避妊法を併用する必要があります。

注意
生理開始6日目以降にピルを服用したい場合や、出血が生理によるものが不明な場合には、必ず医師の指示を仰いでください。

生理痛やPMS改善では医師の指示に沿って始める

生理痛(月経困難症)やPMS(月経前症候群)の改善を目的にピルを服用する場合、開始のタイミングは個々の症状や医師の指示によって変わります。

避妊目的でピルを処方する場合のように、生理1日目と決まっているわけではなく、今の体の状態に合わせて最適な時期を医師が判断します。

治療目的でピルを服用し始める場合の主なパターン

  • 生理初日から開始:最も一般的、次の生理が来るのを待ってから開始することで、ホルモン周期をリセットし、初月から高い症状改善効果が期待できる
  • 受診した日から開始:痛みなど今の症状が重い場合には、生理周期に関わらず即日服用を開始する場合がある
ポイント
最終的なピルを飲み始める時期は、医師が症状やエコー検査などの検査結果から判断します。

「今すぐ楽になりたい」といった自分の希望を伝えた上で、指示された日から毎日飲み続けるようにしましょう。

生理日移動では希望日に合わせて前もって始める

旅行や大切なイベントに合わせて生理をずらしたい場合、今の生理周期といつ生理を避けたいかに合わせて、服用を開始する必要があります。

避妊目的とは異なり、生理を早めるか遅らせるかによって開始日が数週間単位で変わるため、スケジュール管理が必須です。


ピルを使って生理を早めることと遅らせることの違い
生理を早める 生理を遅らせる
仕組み 生理を避けたい期間より前にピルを服用し、服用を止めることで早めに生理を起こさせる 生理が来そうな時期にピルを服用し続け、体内のホルモン量を維持することで、生理(消退出血)を後ろにずらす。
ピルを服用するタイミング 生理開始3〜5日目から10〜14日間以上服用する 生理予定日の5〜7日前から生理を避けたい期間の最終日まで服用する
生理が来る時期 服用を止めてから2〜5日後に生理が始まる 服用を止めてから2〜5日後に生理が始まる
メリット ・月経をずらしたい予定日が早くからわかっている場合、1周期前の月経から排卵を抑制しておくことで、より確実に月経時期を調節できる
・イベントや旅行などの本番中に薬を飲まなくて済むため、その期間に薬の副作用(吐き気など)が出る心配がない
・予定が直前に決まった場合でも、生理予定日の5〜7日前から薬を飲み始めることで対応できる可能性があ
デメリット ・ホルモンの種類や服用期間、個人の体質によっては、予定通りにうまくいかないことがある
・特に低用量ピルの場合、服用期間が2週間より短いと、服用をやめても消退出血がきちんと来ないことがある
・長期間連続して薬を服用し続けると、途中で不正出血が起こりやすくなる
・イベントの期間中に薬を飲み続ける必要があり、副作用が出る可能性がある
使用する薬 ・低用量ピル
・中用量ピル
・中用量ピル

参照:日本産婦人科学会「産婦人科診療ガイドラインー婦人科外来編2011」

イベントに向けて生理を早めるか遅らせるかは一概に正解があるわけではありませんが、準備期間がどのくらいあるかが一つの目安になります。

イベントまで1ヶ月以上の猶予がある場合には、副作用のリスクをイベント当日に持ち越さないために生理を早めるのが一般的です。

一方、イベントまでに期間の猶予がない場合、遅らせる方法しか選択できないケースが多いです。

ポイント
どちらの場合でも、生理をずらすには準備期間が必要となります。

なるべく早めに医師の診察を受けて、指示に従ってピルを服用してください。

生理じゃない日にピルを飲み始めても大丈夫?

ピルは生理中以外でも飲み始めることは可能ですが、服用目的や避妊効果の発生時期に注意が必要です。

基本的には生理が始まった初日に飲む「Day1スタート」が推奨されますが、医師の指示があれば生理周期の途中から開始する「クイックスタート」という手法も取られます。

ここでは、生理じゃない日にピルを飲み始めても大丈夫かを解説します。


生理中開始と生理中以外開始の違い
生理中(1日目〜5日目)に開始 生理中以外(6日目以降)に開始
開始の可否 推奨されるタイミング(特に1日目) 医師の指示があれば可能
避妊効果の発生 1日目開始: 服用当日から期待できる
2〜5日目開始: 7日間連続服用後から
7日間連続服用後から
追加避妊の要否 1日目開始: 原則不要
2〜5日目開始: 最初の7日間は必須
最初の7日間は必須
妊娠のリスク 生理中なので妊娠の可能性が低く安全 妊娠していないことの確認が事前に必要
不正出血のリスク 比較的低い 生理中以外に始めるとリスクが高くなる
メリット ・その周期の排卵を確実に抑制しやすい
・妊娠の心配がないタイミングで始められる
・次の生理を待たずに今すぐ飲み始められる
注意点 生理1日目の判断を正確に行う必要がある 自己判断で始めるとトラブルの元になるため、必ず医師に相談する

生理初日以外でも開始できるケースはある

ピルの飲み始めは生理1日目(Day1スタート)が基本ですが、生理開始から5日目以内であれば、その日から飲み始めることが可能です。

また、生理日に関わらず服用を開始する「クイックスタート」という手法もありますが、医師に相談し、服用目的や身体の状況から判断を仰ぐ必要があります。

ポイント
また、避妊以外の治療や生理の移動が目的の場合には、医師の指示に従って生理日以外に服用を始めるケースもあります。

目的別ピルを飲み始める時期
目的別ピルを飲み始める時期
避妊目的 ・生理初日からの服用が基本
・生理開始から5日目までであれば服用を開始できる
・生理開始6日目以降にピルを服用したい場合は必ず医師の指示を仰ぐ
治療目的 ・生理初日から開始すれば高い症状の改善効果が期待できる
・痛みなどの症状が重い場合には、受診した即日に開始する場合もある
生理日の移動目的 ・生理を早める場合には、生理開始3〜5日目から服用を開始する
・生理を遅らせる場合には、生理予定日の5〜7日前から服用を開始する

生理5日目までなら自己判断で開始しても大きな問題はありませんが、それ以外で始めたい場合には必ず医師に相談した上で指示を仰ぐ必要があります。

また、出血が生理かどうかわからないときにも、自己判断でピルを飲み始めるのは避けてください。


開始タイミング別ピル服用時の対応の仕方
開始タイミング別ピル服用時の対応の仕方
生理初日 生理初日からの服用が基本で推奨されているタイミング
生理2〜5日目 自己判断で開始しても問題ない
生理6日目以降 医師に相談した上で指示を仰ぐ必要がある

飲み始めの時期で避妊効果の出方は変わる

低用量ピルの避妊効果は、生理初日に飲み始めた場合はその日から期待できますが、それ以外の日に始めた場合は効果が出るまでに7日間かかります。

ピルは排卵を抑制することで避妊効果を発揮します。

生理1日目から服用を開始すると、卵胞が育ち始める前に排卵を促すホルモンの分泌を抑制できるので、初日から避妊効果を発揮することが可能です。

しかし、生理から時間が経っていると卵胞が育ち始めているため、ピルの成分が十分に作用して排卵を確実に抑え込むまでに、最低7日間連続服用する必要があります。

生理1日目からピルを服用した場合には、その日から避妊効果が期待できます。

注意
しかし、生理初日以外で服用を開始して7日前に避妊が必要になった場合には、必ず他の避妊方法を併用してください。

ピル開始のタイミング別追加避妊の要否に関しては、こちら

不安がある場合は医師に確認してから始める

ピルの服用にあたって少しでも不安がある場合には、自己判断で飲み始めるのではなく医師に相談してください。

注意
不適切なタイミングでピルの服用を開始すると、避妊の失敗や体調不良を招くだけでなく、重大な健康リスクを見逃す原因にもなります。

不安な場合に医師への確認が必要な理由

  • すでに妊娠しているピルの服用はできないので、妊娠していないことを確認するため
  • 原因不明な出血がある場合などには子宮頸がんや子宮筋腫といった疾患が隠れている可能性があるため

特に、生理にばらつきがある場合やいつもと違う出血がある場合には、必ず医師に相談してください。

ピル服用時に医師に確認が必要なケース

  • 出血がいつもと違う:量が極端に少ない、色が茶色い、数日で終わってしまった
  • 生理周期がバラバラ:前回の生理以降から1ヶ月以上空いている、もしくは2週間で来た
  • 避妊失敗に心当たりがある:前回の生理以降、コンドームが破れる、もしくは未装着での性交渉があった
  • 体調不良がある:強い腹痛や頭痛がある

診察に関しては、血液検査やエコー検査などが必要な可能性もあるので、対面で診察が受けられる病院に受診するようにしましょう。

ピルを飲み始めてから避妊効果はいつから?

ピルを飲み始めて避妊効果が得られるタイミングは、生理1日目から飲み始めた場合にはその日から、それ以外のタイミングでは7日連続して服用した後です。

開始時期によっては、追加で避妊法をする必要があるので、自分の服用した日が生理からいつのタイミングなのかを正しく把握する必要があります。

ここでは、ピルを飲み始めてから避妊効果がいつ出るかについて解説します。


ピルを開始する時期別の避妊効果が出る時期と追加の避妊法の要否
開始するタイミング・状況 避妊効果が出る時期 追加の避妊法の要否
生理1日目(Day1スタート) 服用したその日から 原則不要
生理2〜5日目 7日間連続で服用した後 最初の7日間は必要
生理中以外 7日間連続で服用した後 最初の7日間は必要
飲み忘れた場合 状況による 実薬を3日以上飲み忘れた場合は7日間必要

生理1日目開始なら当日から効果が期待できる

Day1スタートの避妊効果のイメージ

低用量ピルを生理が始まった第1日目から飲み始めた場合(Day1スタート)、服用したその日から避妊効果が期待できます。

通常、生理が始まると同時に次の排卵に向けた準備が始まります。

生理の初日からピルを服用した場合には、卵胞が育ち始める前に排卵を促すホルモンの分泌を確実に抑えることが可能です。

生理1日目から開始する場合には避妊効果が期待できる理由

  • 排卵の抑制:卵胞が成長する前に排卵を促すホルモンの分泌にブレーキをかけるため、その周期の排卵が起こらなくなる
  • 受精の阻害:子宮頸管の粘液を変化させ、精子が子宮に入りにくい状態を速やかに作る
注意
生理1日目からピルを飲み始める場合、その日から避妊効果が期待できますが、一方でスケジュール管理が難しいというデメリットがあります。

Day1スタートのメリットとデメリット
Day1スタートのメリットとデメリット
メリット ・服用した初日から避妊効果が期待できるので、原則追加の避妊方法を併用する必要がない
・自分の月経周期に合わせて自然に導入できる
デメリット ・生理が来るまで服用を待たなくてはならない
・生理1日目を正確に見極める必要があり、少量の出血との判別が難しい

「生理が来た」と思って飲み始めたものの、実はそれが生理ではなく不正出血だった場合、避妊効果は得られません。

また、生理初日から服用を始めた場合でも、飲み忘れがあると、避妊効果は不安定になります。

「生理の出血かわからない」「飲み忘れた」といった少しでも不安なことがあったら、医師に相談してください。

生理2日目以降や生理中以外の開始は7日間ほど注意する

生理2日目以降や生理中以外でピルを飲み始めた場合、避妊効果が安定するまでに7日間連続して服用する必要があります。

生理が始まって日数が経過していると、体の中で次の排卵に向けた準備が始まっている可能性があります。

排卵の準備が始まっている状態でピルを飲み始めても、排卵を促す脳からの指令をすぐにストップすることはできません。

そのため、生理初日以外でピルを服用し始めた場合、服用を始めた最初の7日間は、コンドームといった他の避妊法を必ず併用する必要があります。

注意
7錠飲み終える前に追加避妊なしで性交渉を持ってしまった場合には、すぐに医師に相談して、アフターピルの利用を含めた指示を仰いでください。

ピル開始のタイミング別追加避妊の要否はこちら

飲み忘れがあると避妊効果に影響する

ピルは、飲み忘れがあると避妊効果が著しく低下します。

ピルの飲み忘れによって血中のホルモン濃度が下がると、休止していた排卵が再開してしまう恐れがあるからです。

ピルを毎日忘れずに正しく飲んだ場合の避妊成功率は99.7%と高い避妊効果がありますが、飲み忘れがあるなど一般的な使用方法では93%と避妊効果は著しく低下します。(参照:スマルナAFTER PILL FACTBOOK」)

注意
数時間のズレであれば大きな問題になりにくいですが、2日以上飲み忘れた場合には、他の避妊法の併用が必要となります。

忘れた日にち別の避妊効果の有無と他の避妊法の要否
費用項目 避妊効果 他の避妊法の要否
1日忘れた場合 維持される 原則不要
2日以上忘れた場合 低下する 必要

参照:日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」

飲み忘れた場合の対処法はこちら

ピルを初めて飲み始めるときの注意点

ピルを初めて飲み始めるときに確認したい3項目

ピルを初めて飲み始める際に最も重要なのは、毎日同じ時間に飲み続けることです。

ピルは、正しく飲めば非常に高い避妊効果や治療効果があります。

ここでは、ピルを初めて飲み始める時の注意点を解説します。

毎日同じ時間に飲むことが大切

ピルの服用において最も重要なルールが、毎日ほぼ同じ時間に1錠服用することです。

ピルは体内のホルモン濃度を一定に保つことで排卵を抑制するため、服用時間が大幅にずれると避妊効果が不安定になったり、不正出血が起こりやすくなったりするからです。

同じ時間に飲む習慣があると、飲み忘れを防ぐ効果もあります。


ピルを飲むタイミング別のメリットと向いている人
タイミング メリット 向いている人
起床時 1日の始まりに飲むので、飲み話末の防止になる 朝の身支度ルーティンが固定されている人
夕食後 習慣化しやすく、飲み忘れに気づきやすい 毎日決まった時間に夕食を摂る人
就寝前 吐き気などの副作⽤が起きているときに寝て過ごせる 副作用が心配な人、夜のルーティンが一定の人

「仕事が忙しい」という方は、勤務時間に左右されない起床時に服用するのが最適です。

「副作用の影響を受けたくない」という方は、就寝前にピルを服用してください。

「どうしても忘れそう」という方は、スマホのリマインダー機能などを活用すると、飲み忘れが防ぎやすくなります。

ポイインと
自分にとってピルを飲み忘れにくい時間や方法を、初日に決めましょう。

21錠タイプと28錠タイプの違いを確認する

ピルを購入する前に、21錠タイプと28錠タイプの違いをしっかりと把握しておきましょう。

どちらのタイプも主成分や避妊効果に違いはありませんが、休薬期間の過ごし方が大きく異なります。

ポイント
ピルの服用サイクルは、21日薬を飲んで、7日間が休むという28日周期です。

21錠タイプは、21錠飲んだら7日間薬を飲むのを休みます。

一方、28錠タイプは成分の入った薬(実薬)を21錠服用した後に、成分の入っていない薬(偽薬)を7錠服用します。

21錠タイプの方が薬代は安いですが、休薬期間後の飲み忘れのリスクが高いです。

28錠タイプの方が薬代は高いですが、偽薬を飲み終えた後に自然と新しいシートを開始できるので、飲み忘れのリスクは低いです。

「薬を飲まない期間があっても問題ない」という方は、より安価な21錠タイプを選ぶの良いでしょう。

「毎日飲み続けることで飲み忘れを防ぎたい」という方は、少し薬代が高くても28錠タイプを選んでください。


21錠タイプと21錠タイプの違い
21錠タイプ 28錠タイプ
実薬(成分あり)の錠数 21錠 21錠
偽薬(成分なし)の錠数 なし 7錠
休薬期間の過ごし方 何も服用せずに過ごす 偽薬を毎日1錠ずつ服用する
偽薬(成分なし)の錠数 なし 7錠

参照:日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」

飲み忘れたときの対処を事前に把握する

ピルを飲み始める前には、万が一飲み忘れた時にどうすべきかを確認してください。

ピルを飲み忘れたことを気づいたタイミングによって、対処法が異なります。

1日だけ飲み忘れ次の服用前に場合には、気づいた時点で飲み忘れたピルを服用し、その後は予定通りの時間に服用し続けてください。

1日飲み忘れて次の日の服用時に気づいた場合には、前日の分と当日の分の2錠を同時に服用してください。

2日以上連続して飲み忘れた場合には、そのシートの残りの服用をやめて、次の生理を待ってから新しいシートの服用を開始する必要があります。

2日以上飲み忘れていると、すでに排卵が再開され、避妊効果が著しく低下している可能性が高いからです。

飲み忘れは、どれだけ注意していても起こりうるものです。

ポイインと
飲み忘れた際の正しい対処法を覚えて、確実に対処できるようにしておきましょう。

飲み忘れた時の対処法
飲み忘れた時の対処法
1日だけ飲み忘れ次の服用前に場合 気づいた時点で飲み忘れたピルを服用し、その後は予定通りの時間に服用し続ける
1日飲み忘れて次の日の服用時に気づいた場合 前日の分と当日の分の2錠を同時に服用する
2日以上連続して飲み忘れた場合 そのシートの残りの服用をやめて、次の生理を待ってから新しいシートの服用を開始する

飲み忘れた場合の避妊効果はこちら

ピルを飲み始めたときに起こりやすい副作用

ピルの飲み始めには、一時的にホルモンバランスが変化することで副作用が生じることがありますが、多くの症状は服用を継続するうちに2〜3カ月ほどで落ち着きます。(参照:メデリピルmederi fact book」)

初めて服用する方は「体に合わないのでは?」と不安になりがちですが、体がピルに慣れるまでの準備期間として捉え、冷静に対処することが大切です。

ここでは、ピルを飲み始めたときに起こりやすい副作用について解説します。


よくある副作用と受診を検討したい症状の違い
よくある副作用 受診を検討したい症状
主な副作用 ・吐き気
・食欲減退
・乳房の張り
・不正出血
・頭痛
・下腹部痛
・腰痛
・眠気
・むくみ
【血栓症のサイン】
・激しい腹痛
・激しい胸痛、息苦しさ
・激しい頭痛、めまい、失神
・見えにくい、視野が狭い、舌のもつれ
・ふくらはぎの激しい痛み・むくみ
【子宮筋腫や子宮がんなどが疑われる出血】
・8日以上ダラダラ続く出血
・鮮血、レバー状の出血
・激痛を伴う出血
【日常生活の支障をきたす症状】
・薬が飲めないほどの吐き気
・仕事にならないほどの頭痛
対応の仕方 症状が軽い場合は、まずは3ヶ月程度服用を継続して様子を見る 直ちに服用を中止し、医師に相談する

吐き気や頭痛が出ることがある

ピルの飲み始めに最も多く見られる副作用は、吐き気や頭痛、乳房の張りなどのマイナートラブルと呼ばれる症状です。

マイナートラブルとは、体内のホルモンバランスが変わることによって生じる軽度な副作用です。


飲み始めに起きやすい副作用

飲み始めに起きやすい副作用

  • 吐き気
  • 食欲減退
  • 乳房の張り
  • 不正出血
  • 頭痛
  • 下腹部痛
  • 腰痛
  • 眠気
  • むくみ

参照:メデリピルmederi fact book

ポイント
多くの場合、マイナートラブルは飲み始めの時期に起こりやすいですが、服用を継続して体がホルモンバランスの変化に慣れていくにつれて、2〜3ヶ月目以降には自然に落ち着いていくのが一般的です。

吐き気や頭痛といったマイナートラブルは、ピルがしっかり体に作用し始めている証拠でもあり、多くの人が経験する道です。

頭痛や吐き気が気になる場合には、医師に相談して鎮痛剤や吐き気止めを処方してもらいましょう。

不正出血が起こることがある

ピルの飲み始めにみられる不正出血は、服用開始してから3ヶ月以内に薬20%の人が経験しますが、服用を継続していくうちに減少する場合が多いです。(参照:スマルナPILL FACTBOOK 2024」)

不正出血は、ピルによって子宮内膜が薄く維持される際、その粘膜が不安定になり剥がれ落ちやすくなることにより発生します。

特に飲み始めの時期に、生理以外の茶色のおりものや少量の鮮血が出ることががありますが、基本的には体が変わろうとしているサインと捉えて問題ありません。

注意
不正出血を生理が来たと勘違いして、自己判断で服用を中止してしまうと、ホルモンバランスが乱れて出血がダラダラ長引く可能性があるので注意してください。

少量の出血が長く続く場合にも、痛みや不快感がなければ、まずは1〜2シート分を飲み切ってみてください。

不正出血は、体が慣れると止まることがほとんどです。

3シート服用しても不正出血が止まらない場合には、ピルの種類が体に合っていない可能性があります。

医師に相談して、ピルの種類の変更を検討しましょう。

出血と同時に強い腹痛がある場合などは、我慢しすぎずに医師に相談してください。


正常な生理・不正出血・受診を強く推奨する出血の違い
正常な生理 不正出血 受診を強く推奨する出血
時期 25〜38日の一定周期 生理以外の時期 生理以外の時期
出血期間 3〜7日間で終わる 1〜3日程度で止まる、数週間ダラダラ続く場合もある 8日以上続く、ダラダラ長引く
出血量 2日目をピークに減少 少量 多い、または急激に増える
色・状態 暗赤色、適度な粘り 茶色っぽい、または鮮血 鮮血、レバー状の大きな塊が出る
痛み 重い鈍痛 ほとんどない、または軽い 激痛、生理期間以外も痛む
主な原因 子宮内膜の剥離 ホルモン変動 子宮筋腫や子宮がん、感染症など

強い症状がある場合は受診を検討する

ピルの飲み始めに、日常生活に支障が出るほどの強い症状や急激な痛みを伴う症状がある場合は、決して無理をせず速やかに医師へ相談しましょう。

多くの副作用は2〜3ヶ月で治りますが、稀に命に関わる重大な副作用や、薬の種類が体に合わずに変更が必要な場合があるので自己判断で放置しないでください。

注意
特に、重篤な副作用である血栓症の初期症状を見逃さないことが重要です。

血栓症を疑う5つのサイン(ACHES)

血栓症を疑う5つのサイン(ACHES)

  • A(Abdominal pain):激しい腹痛
  • C(Chest pain):激しい胸痛、押しつぶされるような胸の痛み、息苦しさ
  • H(Headache):激しい頭痛、めまい、失神
  • E(Eye / Speech problems):見えにくい、視野が狭くなる、舌のもつれ(しゃべりにくい)
  • S(Severe leg pain):ふくらはぎの激しい痛み・むくみ、赤くなっている、握ると痛い

参照:神奈川県薬剤師会「OC全般と避妊法」

また、「吐き気が強くて薬が飲めない」「頭痛で仕事にならない」といった状態は、ピルの種類を変更することで解決する場合があります。

安全にピルを服用するためにも、「飲み始めだから仕方がない」と一人で抱え込まずに、医師の判断を仰いでください。

ピルの飲み始めでよくある失敗

ピルの飲み始めでよくある失敗として、生理開始日の誤認や副作用の不安からすぐに服用を中止しまうことが挙げられます。

正しい知識がないままピルを飲み始めると、避妊や治療効果が得られないばかりか、不正出血などのトラブルを招く恐れがあります。

初めてピルを服用する方が陥りやすい失敗パターンを知ることで、適切に対処できる手掛かりになるでしょう。

ここでは、ピルの飲み始めでよくある失敗を紹介します。


ピルの飲み始めでよくある失敗と正しい対応
失敗のパターン 生理開始日の誤認 服用開始日の遅れ 夜間の出血の判断 副作用による中断
よくある失敗 おりものに血が混じる程度や、茶色い微量な出血で服用を始めてしまう 生理開始日から1日以上遅れて飲み始めて、すぐに避妊効果があると勘違いする 夜中や翌朝に出血に気づいた際、気づいた時点の日を1日目としてしまう 飲み始めの吐き気や少量の不正出血を異常と思い、数日で服用をやめてしまう
正しい対応 ナプキンが必要な程度のしっかりとした出血(赤い鮮血)が確認できた日にピルを服用し始める 1日でも遅れたら、連続して7日間服用するまでは他の避妊法を併用する 寝る前に気づけばその日、夜中〜翌朝に気づいた場合は次の日を1日目と数える 日常生活に支障をきたさない程度の副作用であれば、継続して服用する(ただし、血栓症の初期症状などがあった際には、服用を中止し医師の診察を受ける)

生理開始日を勘違いして飲み始める

ピルの飲み始めのよくある失敗の一つに、生理開始日を誤解して服用開始日がずれてしまうことです。

特に避妊を目的にしている場合、開始日のズレは排卵の抑制を不安定にして、妊娠のリスクを高める原因になります。

生理1日目とは、おりものに血が混じる程度ではなく、ナプキンが必要な程度のしっかりとした出血が求められた日を指します。

基本的には、寝る前に出血に気付いた場合はその日を生理1日目とし、夜中や翌朝に気付いた場合には次の日を生理1日目として数えるのが一般的です。

注意
ピルの服用が生理開始日から1日でも遅れた場合、連続して7日間服用するまでは、排卵のリスクが完全になくなったわけではないので、他の避妊法を併用する必要があります。

「生理がダラダラと始まり、いつが1日目かがわかりにくい」という方は、生理開始日にピルを服用した場合でも、念のために7日間は追加の避妊法を併用してください。


正しい生理開始日と勘違いしやすいケース
正しい生理開始日と勘違いしやすいケース
正しい生理開始日 ・ナプキンが必要な程度のしっかりとした出血があった日
勘違いしやすいケース ・おりものに少し血が混じる程度の少量の出血
・茶色っぽい微量な出血

茶色いおりものを生理初日だと判断してしまう

生理直前にみられるごく少量の茶色いおりものは、生理1日目とはみなされません。

ごく少量の茶色いおりものを生理の開始日だと誤認してピルを飲み始めた場合、本来の生理のサイクルと服薬スケジュールがずれてしまい、避妊目的の場合には従文な効果が得られないリスクがあります。

ポイント
ピルの服用を開始するのは、茶色のおりものが見られたタイミングではなく、赤い鮮血が確認された時点にしてください。

普段から生理が極端に軽く、茶色のおりもの程度で終わってしまうという方は、自己判断でピルを内服せずに、事前に医師に相談して、開始基準を確認しましょう。


生理・不正出血・茶色いおりものの違い
生理 不正出血 茶色いおりもの
主な状態 赤い鮮血 生理周期とは無関係な少量の出血 おりものに血液が少量混じり、酸化して茶色くなったもの
出血量 ナプキンが必要な程度のしっかりとした量 個人差があるが、少量の場合が多い ごく少量
主な原因 受精卵の着床がなかった際の子宮内膜の剥離 婦人科疾患、ホルモンバランスの乱れなど 生理直前・直後の残血や、微量な出血
ピル開始の判定 生理1日目として服用開始 開始しない 開始しない

副作用が不安ですぐにやめてしまう

ピルの飲み始めに起きる吐き気や不正出血などの副作用で、ピルをすぐにやめてしまうのは避けたい失敗の一つです。

ピルの飲み始めに起こる吐き気や不正出血などの副作用の多くは、体がホルモンバランスの変化に慣れるまでの一時的な反応であり、2〜3ヶ月で落ち着く場合が多いからです。

注意
せっかく服用を始めても数日でやめてしまっては、ホルモン環境がさらに不安定になり、不正出血が長引いたり、月経困難症の改善といった本来の目的が達成できなかったりする可能性があります。

「吐き気や頭痛があるが、日常生活は過ごせる」という方は、医師に相談して吐き気止めや痛み止めを処方してもらうなど、対策をした上で服用を継続しましょう。

「少量の不正出血が続いている」という方も、飲み始めの3ヶ月間によくあるケースなので、そのまま服用を継続しても問題ありません。

しかし、「激しい痛みや足の痺れなど、明らかな異常を感じる」という方は、血栓症の可能性もあるので、服用を中止してすぐに医師の診察を受けてください。

よくある副作用と受診を検討したい症状の違いはこちら

ピルの飲み始めに関するよくある質問

ピルの飲み始めに関するよくある質問を紹介します。

ピルは生理の何日目から飲み始めるのか

ピルの飲み始めは、原則として生理の1日目から服用を開始するのが基本ルールです。(Day1スタート)

ただし、生理5日目までなら、その周期から服用をスタートできます。

ただし、生理2日目以降にピルを飲み始めた場合には、排卵を十分に抑えきれない可能性があるので、最初の7日間は他の避妊法を併用する必要があります。

生理6日目以降に服用を開始したい場合には、医師に相談してください。

ピルは生理じゃない時に飲み始めてもよいのか

ピルは生理中でなくても飲み始められますが、妊娠していないことを確認する必要があるため、事前に医師に相談してください。

たとえば、生理痛(月経困難症)といった治療が目的の場合には、医師の指示があれば周期に関わらずピルの服用を開始する場合があります。

また、生理移動が目的の場合には、移動させたい日から逆算して服飲み始めるので、生理日に関係なく医師の指示に従って服用を開始します。

ただし、7日間は追加の避妊法を併用する必要があり、不正出血も起こりやすいので注意してください。

ピルの飲み始めはいつでも大丈夫なのか

ピルはいつでも自由に始められるわけではなく、基本的には生理開始に合わせる必要があり、生理中以外に始める場合には注意が必要です。

思い立ったその日に自己判断で飲み始めてしまうと、避妊効果が得られなかったり、不正出血が止まらなくなったりするなど、トラブルを招く恐れがあります。

安全に確実に避妊効果を得たいのなら、次の生理1日目を待つのが良いでしょう。

ただし、急ぎの事情がある場合は自己判断せず、医師に今の状況を伝えて開始タイミングの指示を仰いでください。

ピルの飲み始めの副作用はいつまで続くのか

ピルの飲み始めに起こる吐き気や頭痛などの副作用は、服用開始から2〜3ヶ月で、自然に落ち着いていくのが一般的です。

服用初期のマイナートラブルは、多くの人が経験する一時的な反応であることが多いので、日常生活に大きな支障がなければ1〜2シートは継続して服用してください。

副作用が不安でやめたいと感じても、自分の判断で中止せず、必ず医師に相談してください。

ピルは目的とタイミングに合わせて正しく飲み始めることが大切

ピルの飲み始めは、原則として生理初日が推奨されています。

しかし、ピルを飲む目的や現在の状況によっては、生理初日以外にもピルの服用を開始するケースがあります。

基本的には、生理開始5日目までであればその日から服用して構いません。

ただし、追加の避妊法が必要だったり、生理開始6日目以降は医師に確認する必要があったりするので注意が必要です。

まずは今の状況に合わせて、今日からピルを初めていいかを、以下のポイントをもとに判断してください。

基本は生理1日目開始を基準に考える

ピルを飲み始めるのは、基本的に生理1日目(Dayスタート)が最も推奨される基本的なタイミングです。

生理1日目から飲み始めれば、妊娠していないタイミングで始められ、服用開始からすぐに避妊効果が得られます。


生理1日目から開始(Day1スタート)について
生理1日目から開始(Day1スタート)について
生理1日目の判断基準 ナプキンが必要な程度のしっかりとした出血があった日
避妊効果 飲み始めたその日から期待できる
追加避妊の要否 原則必要ない
メリット ・確実に妊娠していないタイミングで始められる
・飲み始めたその日から避妊効果が期待できるので、追加避妊が原則必要ない
・自分の月経周期に合わせて自然に導入できる
デメリット ・生理が来るまで服用を待たなくてはならない
・生理1日目を正確に見極める必要があり、少量の出血との判別が難しい

生理初日にピルを飲み始めることができれば、排卵を抑制するサイクルが即座に作られるため、避妊目的で服用する方にとっては最も安心なタイミングです。

また、生理痛(月経困難症)やPMS(月経前症候群)の改善が目的の場合にも、生理周期に合わせて開始することで、次回の生理に向けた調整がスムーズに行えます。

ただし、生理が来るまでピルの服用を待たなくてはならず、生理1日目を正確に見極めなくてはならないというデメリットもあります。

生理1日目を逃してしまっても、生理5日目までならピルの服用を開始することが可能です。

注意
しかし、避妊効果を得られるまではピルを7日間連続して服用する必要があるので、それまでは追加の避妊法を併用してください。

例外的な開始では避妊効果が出るまで注意する

生理1日目以外のタイミングでピルを飲み始める場合、服用したその日から避妊効果を得られないことに注意が必要です。


開始タイミング別の注意点
開始タイミング別の注意点
生理開始1日目 ・服用を開始したその日から避妊効果があり、追加の避妊法の併用は原則不要
生理開始5日目まで ・7日間連続して飲み続けるまでは避妊効果が安定しないので、追加の避妊法を併用する必要がある
生理中以外 ・7日間連続して飲み続けるまでは避妊効果が安定しないので、追加の避妊法を併用する必要がある
・妊娠している恐れがあるので、医師に相談して指示を仰ぐ必要がある

服用を開始してからの1週間は、薬が体に馴染み、排卵を抑える力が安定するまでの準備期間です。

注意
この期間に避妊なしの性交渉を行うと、望まない妊娠のリスクが生じます。

生理開始日以外にピルを飲み始める場合には、「7日間飲み続けるまでは他の避妊法を併用する」というルールを必ず守りましょう。

迷ったら自己判断せず医師に相談して始める

ピルを飲み始める際に少しでも不安や疑問が生じたら、自己判断で服用を開始せずに医師に相談してください。

間違ったタイミングでピルを服用すると、避妊の失敗につながるだけでなく、体調不良を招く恐れがあります。

特に、以下の項目に当てはまる方は、飲み始める前に医師の診察を受けてください。

ピルを飲み始める前に医師に相談すべきケース

  • 出血の判断がつかず、生理1日目かどうかわからない
  • 前回の生理から現在までに避妊なしで性交渉をしたなど、妊娠に関して不安がある
  • 生理不順が激しく、いつ生理が来るか予測がつかない
  • 過去に薬で気分が悪くなったことがあるなど、副作用に関する不安が強い
  • 生理中以外でピルの服用を開始したい
注意
自己判断で無理に飲み始めると、不正出血が続いたり、避妊効果が得られないまま性交渉を行なったりする事態に繋がりかねません。

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オンライン診療は日中の夜間帯や土日祝日にも診察が受けられるクリニックが多く、通院の必要もないので、気軽に診察を受けることができます。

ピルは正しく飲み始めることができれば、高い避妊効果があり生理痛といった体調不良にも効果があるなど、大変心強い薬です。

ただし、副作用などのリスクもあるので、医師の管理下で正しく服用することが重要です。