未成年でも医療脱毛は可能で、学生でも医療脱毛ローンを組むことも可能です。
実際に、厚生労働省が調査したデータでは、美容医療が若年層に広がりを見せており、「10代・20代の若年層では施術への抵抗感が低くなっている」と明記されています。
引用:厚生労働省「美容医療に関する現状について」
未成年の場合は親の同意書や初回カウンセリングが必要となりますが、コンプレックスを解消できる医療脱毛は魅力的と言えるでしょう。
そこで、今回は未成年が医療脱毛するときの年齢制限や同意書の有無や、未成年が医療脱毛するときの注意点について詳しく解説します。
ただし、消費生活センターでは脱毛経験者の25%に痛みやヒリヒリ感を感じたという報告もあり、思春期前の子どもの脱毛はよく検討した上で行うことをおすすめします。
国民生活センター未成年でも医療脱毛はできる?
収入がない未成年でも、保護者の同意書があれば医療脱毛は可能です。
施術は可能ですが、未成年の場合、保護者様の同意書が必要となります。
引用:オンクリニック「よくある質問」
何歳から医療脱毛可能かはクリニックによって異なりますが、主要クリニックでは、中学生以上(12歳前後)を対象としているところが最も多く、一部のクリニックでは7歳や9歳から施術可能としています。
医療脱毛に年齢制限があるのは、成長期特有のホルモンバランスの不安定さや、発毛組織の未発達により、施術後に再発毛のリスクがあるためです。
ここでは、なぜ年齢制限があるか理由を踏まえて、医療脱毛可能な年齢とおすすめ年齢を詳しく解説します。
学生の医療脱毛施術可能年齢は中学生(12歳)からが一般的
医療脱毛に関して法的な年齢制限は設けられていませんが、実際にはクリニックによって中学生以上(12歳前後)を最低年齢としているところが最も一般的です。
医療脱毛クリニックを調査したところ、以下のような結果となりました。
- 中学生以上(12~13歳):最も多い基準
- 高校生以上(15~16歳):推奨年齢として設定
- 小学生から可能(7~9歳):一部のクリニックで対応
学生の医療脱毛推奨年齢は高校生(16歳)以上が多い理由
医療脱毛の推奨年齢については、医学的・生理学的観点から高校生以上(15~16歳以上)が適しているとされています。
①ホルモンバランスの安定
思春期(10代前半)はホルモンバランスが不安定で、体毛の発育が完全に整っていません。
そのため、施術後に再発毛する可能性があります。
高校生以上にあたる15~16歳後半の時期は、体毛の発育がほぼ完了し、ホルモンバランスも安定するため、施術効果が得られやすく再発毛リスクも低くなります。
②再発毛リスクの低減
第二次性徴期は、女児で11~12歳頃、男児で13~14歳頃に始まります。
小学6年生を対象とした調査では、男子の33.9%、女子の73.3%が体毛が生え始めているという結果が出ています。
そのため、体毛が生え始める前に施術しても、施術後に再び毛が生えてくるリスクが高くなってしまうのです。
③肌トラブル予防の長期的効果
15~16歳以上で医療脱毛を始めると、自己処理による皮膚トラブル(埋没毛やカミソリ負けなど)の発生を抑制し、長期的に皮膚状態を良好に保ちやすくなります。
医療脱毛で使用する光やレーザーは、メラニン色素に反応して毛根を破壊する仕組みです。
そのため、産毛には反応しにくく、成長途中の子どもの場合、施術後に産毛が太い毛に成長してくることがあります。
このような理由から、多くの医療機関では成長段階に応じて医師が個別に判断し、安全性を最優先に照射出力を調整する体制を取っています。
学生でも医療脱毛ローンは組める?審査の基本と通過条件
学生でも条件を満たせば、医療脱毛ローンを組むことは可能です。
いくつか条件はありますが、アルバイトなどで継続収入があり、支払い遅延がないことが条件となることが多いです。
ここでは、学生が医療脱毛ローンを組む際に知っておきたい審査の基本情報から、審査通過のための条件、必要書類まで詳しく解説します。
医療脱毛ローンの審査とは
医療脱毛ローンとは、医療脱毛にかかる数十万円の費用を分割で支払える制度のことを言います。
信販会社や銀行、医療機関と提携した金融機関が提供しており、高額の費用を一括で払う必要がないので学生にとって大きな味方と言えるでしょう。
- 信販系医療ローン:クリニックが提携する信販会社が取り扱うローン。直接申し込み手続きでき、審査が比較的通りやすい。
- 銀行系医療ローン:銀行や信用金庫が取り扱うローン。金利が低めですが、審査基準が厳しく、学生は利用が困難な場合が多い。
医療ローンは信用契約にあたり、本人確認や収入状況をみて、支払い能力があるかどうかを判断されます。
審査では、申込内容や提出書類、信用情報などをもとに、融資しても問題がないかを総合的に判断します。
2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられ、18歳以上であれば親の同意なく医療ローンが組めるようになりました。
しかし、金融庁は若年者が過大な債務を負わないよう注意喚起しており、18歳・19歳への貸付けには、貸付額にかかわらず収入証明書の確認が必須とされています。(日本貸金業協会「成年年齢引下げを踏まえた対応について」)
学生が医療脱毛ローンを組むときの通過条件
学生が医療脱毛ローンを組むときの通過条件は、アルバイト収入や貯蓄額が条件となることが多いです。
とくに、学生の場合は親からの仕送りだけでは「収入なし」と判断されることもあるので、アルバイトしていることは、医療脱毛ローンを組むうえで必須と言えるでしょう。
信販系医療ローンの場合、月4〜5万円程度のアルバイト収入があり、継続して働いている実績があれば、審査に通る可能性は十分にあります。
ただし、収入の「継続性」と「安定性」が重視されるため、短期間よりも、数ヶ月以上継続しているアルバイトの方が審査で有利になります。
医療脱毛ローンの審査で主にチェックされるポイント
- 安定した収入があるか:アルバイト収入でも継続性が重要
- 信用情報に延滞や事故歴がないか:クレジットカードや携帯電話料金の支払い遅延、過去の金融事故があると審査に悪影響
- 他社からの借入が過剰でないか:他のローンやクレジットカードのリボ払いなどで借入がある場合、返済能力がないと判断される可能性があります。
- 保証人の有無とその属性:学生の場合、親が保証人になることが多いですが、親が自営業の場合は通りにくいケースもあります。
アルバイト収入はある程度継続していることが重要となるので、医療脱毛ローンを組む予定がある人は早めにアルバイトを始めておくと良いでしょう。
最低でも3ヶ月以上、できれば6ヶ月以上の勤続実績があると審査で有利になります。
医療脱毛ローン契約時に必要な書類
医療ローンを契約する際には、いくつかの書類を提出する必要があります。
学生の場合は年齢や収入状況によって必要書類が変わるため、事前に確認しておくことが大切です。
| 書類の種類 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など | 現住所が記載されているか |
| 学生証 | 在学中であることの証明として必要 | 顔写真付きが望ましい |
| 収入証明書類 | アルバイトの給与明細(直近2〜3ヶ月分)や源泉徴収票など。 | 収入がない場合は親の収入証明が必要なことも |
| 銀行口座情報 | 引き落とし口座の通帳やキャッシュカード | 本人名義であることが原則 |
| 印鑑 | 契約書への捺印が必要な場合あり | シャチハタ不可のケースが多いため、認印を準備しておくと安心 |
書類の不備や記入ミスは、審査遅延や否決の原因になるので、注意しながら進めましょう。
- 本人確認書類の住所と現住所が一致しているか
- 給与明細は直近のものか、必要な枚数が揃っているか
- 学生証の有効期限が切れていないか
- 銀行口座は本人名義か(家族名義は原則不可)
- 申込書の記入漏れや誤字脱字がないか
未成年・大学生・専門学生の審査通過率は?
医療ローンは学生でも利用可能ですが、年齢や属性によって審査通過率には差があります。
とくに、18歳未満(高校生を含む)の場合は単独契約は難しく、親権者の同意書や親名義での契約が必須となるケースがほとんどです。
| 年齢区分 | 審査ポイント |
|---|---|
| 18歳未満(高校生含む) | ・親権者名義での契約が必要 ・親の収入や信用情報が審査の対象となる ・本人の収入は基本的に考慮されない |
| 18歳・19歳(大学生・専門学生) | ・本人名義での契約が可能だが、保証人が必要なケースが多い ・本人のアルバイト収入と親の属性の両方が審査される ・収入証明書の提出が必須(金額にかかわらず) |
| 20歳以上の大学生・専門学生 | ・保証人なしで契約できる可能性あり(ローン会社による) ・安定したアルバイト収入があれば審査通過の可能性が高い ・ただし、親が保証人になる方が審査に有利 |
一方、大学生や専門学生であっても、安定したアルバイト収入があるかどうかが審査の大きなポイントになります。
信販系医療ローンでは、月4〜5万円程度のアルバイト収入でも、継続して働いている実績や貯蓄額があれば審査に通る可能性は十分にあります。
ただし、親が保証人になる場合、自営業など属性によっては審査に通りにくいケースもあるため注意が必要です。
- 審査に有利な職業: 会社員(正社員)、公務員
- 審査で不利になりやすい職業: 自営業、個人事業主、パート・アルバイト
- 審査が難しい: 無職、年金受給のみ
親が自営業の場合は、確定申告書などの収入証明が追加で必要になることがあります。
学生が医療ローン審査に通るためのポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| アルバイトは早めに始める | 最低でも3ヶ月以上、できれば6ヶ月以上の勤続実績 |
| 携帯電話やクレジットカードの支払いを守る | 支払い期日を必ず守る |
| 他のローンやリボ払いは完済しておく | 既存の借入がある場合は、できるだけ完済してから医療ローンに申し込むと審査に有利 |
| 申込内容は正確に記入する | 虚偽の申告は審査落ちの原因になります。収入や勤務先などは正確に記入し、不明な点はクリニックや信販会社に確認しましょう |
医療ローンの審査は、信販会社によって基準が異なります。
一つの信販会社で審査に落ちても、別の信販会社では通る可能性があるため、複数のクリニックで相談してみるのも一つの方法です。
しかし、安易に高額なローンを組むのではなく、自分の返済能力をしっかり見極めたうえで、計画的に利用することが大切です。
カウンセリング時に、クリニックのスタッフに相談しながら、無理のない返済計画を立てましょう。
未成年で医療脱毛を受けるなら親権者の同意書が必須
未成年で医療脱毛を受ける場合、親権者の同意書は必須です。
ただし、高校卒業している18歳以上は成人扱いとなるので、安定したアルバイト収入があれば単独契約が可能なケースもあります。
2022年4月1日から、成年年齢を18歳に引き下げることを内容とする「民法の一部を改正する法律」が施行されました。
ただし、18歳以上でも高校在学中の場合や、医療脱毛ローンを組む場合は、クリニックによって親権者の同意書や同伴が求められるケースがあります。
ここでは、親権者の同意書が必要なケースと、学生でも保証人なしで契約できるケースについて具体的に紹介します。
親権者の同意書が必要なケース
18歳未満(17歳以下)は必ず親権者の同意書が必要です。
また、医療脱毛を利用する際、18歳以上でも高校在学中の場合は親権者の同意書が求められるケースが多くあります。
成年年齢の引下げによって、18歳、19歳の方は、親の同意を得ずに、様々な契約をすることができるようになりました。例えば、携帯電話を購入する、一人暮らしのためのアパートを借りる、クレジットカードを作成する(支払能力の審査の結果、クレジットカードの作成ができないことがあります。)、ローンを組んで自動車を購入する(返済能力を超えるローン契約と認められる場合、契約できないこともあります。)、といったことができるようになります。
【パターン1】17歳以下の未成年者
- 親権者の同意書(クリニック指定のフォーム)
- 親権者の本人確認書類
- 本人の本人確認書類(学生証など)
多くのクリニックでは、ホームページで親権者同意書がダウンロードできるます。
親権者に記入してもらい、電話確認が可能であれば単独でカウンセリングを受けられる場合があります。
ただし、初回カウンセリング時や契約時には親権者の同伴を求めるクリニックも多いため、事前に確認しましょう。
【パターン2】18歳以上で高校在学中
18歳以上でも高校在学中の場合、多くのクリニックでは親権者の同意書が必要です。
高校生は社会経験が乏しく、契約に関する十分な知識がない可能性があるためです。
また、18歳以上でも高校在学中で医療脱毛ローンを組む場合は、親権者の代理申し込みが必須となるケースがほとんど。
信販会社の審査基準により、親権者が契約者となり、本人は利用者として登録される形になります。
学生でも保証人なしで契約できるケース
学生であっても、18歳以上で高校を卒業していれば、法的には保証人なしで契約できる場合があります。
- 18歳以上で高校を卒業している
- 安定した収入がある
- 信用情報が良好
たとえば、18歳以上で安定した収入がある場合や、信用情報が良好で過去に遅延履歴がない場合、保証人なしで医療脱毛ローンを契約できるケースがあります。
実際に主要な信販会社(オリコ、ジャックス、アプラスなど)の多くは、契約者年齢が18歳以上であれば親権者同意は不要としています。
満18歳以上(成人)の方ならどなたでもお申込いただけます。
引用:オリコ公式サイト
未成年で医療脱毛を受けるメリット
未成年で医療脱毛を始める最大のメリットは、思春期特有のコンプレックスを早期に解消できることです。
思春期は男女ともに体毛が急激に発達する時期で、毛の濃さが原因で学校生活や対人関係に悩む学生も少なくありません。
実際、女子高生を対象にした調査では約36%が体毛に悩みを抱えているというデータもあります(メルクバイオファーマ株式会社)。
さらに、多くのクリニックでは学割制度を導入しており、社会人になってから始めるよりもお得に脱毛できるケースがあります。
ここでは、未成年が医療脱毛を受ける具体的なメリットを3つ解説します。
見た目のコンプレックスを早期解消し、自信を取り戻せる
医療脱毛によって体毛のコンプレックスを解消できると、学校生活や日常での心理的負担が大きく軽減されます。
思春期は第二次性徴により体毛の発達が進む時期で、特に女性では腕・脚・顔のうぶ毛などが気になり始める人が増加します。
「体育の授業で腕を出すのが恥ずかしい」「プールの時間が憂鬱」といった悩みを抱える学生も多いでしょう。
メルクバイオファーマ株式会社が実施した女子高生への調査では、身体の悩みとして約36%が体毛を挙げており、多感な時期における深刻な悩みであることがわかります。
医療脱毛で早期にこの悩みを解決することで、多感な時期を前向きに過ごせる心理的メリットは大きいと言えます。
自己処理の手間から解放される
未成年者が自宅で行うカミソリ・除毛クリームなどによる自己処理は、皮膚の角層損傷や毛嚢炎(もうのうえん)などの肌トラブルのリスクを伴います。
リゼクリニックの調査によると、10代女性の脚毛の自己処理率が約8割以上に達しており、多くの学生が継続的に肌に負担をかけている実態が明らかになっています。
医療脱毛では医師や看護師が皮膚の状態に応じて出力・波長を調整したレーザーを照射するため、自己処理よりも安全性が高く、医療機関ならではの適切なアフターケアも受けられます。
その結果、カミソリによる繰り返しの摩擦や刺激から肌を守り、健やかな肌状態を維持できるようになります。
学割でお得に始められ、通院スケジュールも確保しやすい
多くの医療脱毛クリニックでは、学生向けの学割制度を設けており、社会人料金よりもお得に施術を受けられるのも大きなメリットです。
一般的な全身脱毛(5回コース)の相場は約25〜30万円ですが、学割適用により5〜10%程度(約1.5〜3万円)の割引が受けられるケースが多く見られます。
また、学生期間中は長期休暇や放課後など施術スケジュールを確保しやすく、社会人よりも継続的な通院に適しています。
さらに、若いうちから始めることで、社会人になる前に脱毛を終えられるというメリットもあり、就職活動や新社会人生活を自信を持ってスタートできるでしょう。
未成年で医療脱毛を受けるデメリット
未成年が医療脱毛を受ける際には、いくつかの注意すべき点があります。
最も大きなデメリットは、成長期特有のホルモンバランスの変動により、脱毛完了後もムダ毛が再発する可能性があることです。
未成年期は第二次性徴に伴うホルモン分泌が活発で、身体の成長過程にあるため、施術後に新たな毛包が形成されることがあります。
ここでは、未成年が医療脱毛を検討する際に知っておくべき3つのデメリットについて、具体的に解説します。
ムダ毛が再発する可能性がある
未成年で医療脱毛を受けた場合、施術完了から数年後にムダ毛が再び生えてくる可能性があります。
未成年期はホルモンバランスが不安定で、成長に伴って男性ホルモン(アンドロゲン)や女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が大きく変化するためです。
医療脱毛は、施術時点で存在する毛根に対してレーザーを照射する治療法です。
しかし、成長期には休止状態だった毛包が後から活性化したり、ホルモンの影響で新たな毛包が形成されたりすることがあります。
そのため、施術後に新たな毛包が活性化し、数年後に再びムダ毛が生えてくる可能性があります。
とくに、思春期後期(15〜18歳前後)は、成長ホルモンやアンドロゲンの影響により体毛の量や太さが変化しやすい時期であるため、脱毛効果が長期的に安定しにくい傾向があります。
契約時に保護者の同意が必須となる
医療脱毛は医療行為に該当するため、未成年者が契約する際には必ず保護者の同意が必要です。
民法では、未成年者が法定代理人(保護者)の同意なく締結した契約は取り消すことができると定められています(民法第5条)。
そのため、多くのクリニックでは以下のような対応を求めています。
- 保護者の署名入り同意書の提出
- 初回カウンセリング時の保護者同席
- 保護者への電話確認
クリニック側も医療安全管理とトラブル防止の観点から、同意確認を徹底しています。
施術費用が経済的負担になりやすい
医療脱毛は自由診療(保険適用外)のため、費用は全額自己負担となります。
自由診療とは、治療として、国の承認を受けるための全段階を満たしておらず、有効性などが公的に確認されていないので『保険診療』として扱われないものです。
引用:再生医療PORTAL
全身脱毛の費用相場は、5〜8回コースで約20万〜40万円程度と高額です。
未成年の多くはアルバイト収入のみ、または収入がない状態であるため、実際には保護者が費用を負担するケースが大半です。
医療ローンやクレジットカード分割払いも利用できますが、未成年者の場合は保護者が契約者となる必要があります。
そのため、施術を検討する際は、事前に保護者と費用負担や支払い方法について十分に話し合っておくことが重要です。
未成年で医療脱毛を受ける注意点
未成年で医療脱毛を受けるときは、保護者の同意を得た上で、学業や成長段階に配慮した脱毛計画を立てることが重要です。
医療脱毛は医療行為にあたるため、同意書の提出や初回カウンセリングの同席が必要になることがあります。
また、未成年特有の肌の状態やホルモンバランスの変化も考慮する必要があります。
ここでは、具体的に未成年が医療脱毛を受けるときの注意点を解説します。
保護者の同意を得る
未成年者が医療脱毛を受けるには、必ず保護者の同意書が必要です。
これは民法上の「親権者の同意義務」(民法第5条)に基づくもので、医療行為の内容やリスクを理解できる監督者の判断が求められるためです。
未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。
引用:e-GOV法令検索
多くのクリニックでは、初回カウンセリング時に保護者の同席を義務づけています。
施術内容・費用・リスク・アフターケアなどを保護者が直接確認できるため、安心して治療を受けられる環境が整います。
そのため、事前に保護者へ脱毛の目的や必要性を伝え、理解と同意を得ておきましょう。
学校や部活とのスケジュール計画を立てる
医療脱毛は1回で完了するものではなく、毛周期に合わせて2〜3か月ごとに複数回の施術を行う必要があります。
一般的に完了までの目安は8〜12回程度で、期間にすると1年〜1年半が目安とされています。
これは毛周期(成長期・退行期・休止期)のうち、レーザーが効果を発揮する成長期の毛にアプローチするためです。
未成年の場合、学業・試験・部活動などの予定と重なるため、計画的にスケジュールを組むことが大切です。
各クリニックでは通学しやすい土日・夕方の予約枠を設けているところも多く、定期的に通える環境を整えることで施術効果のばらつきを防ぐことができます。
長期休暇(夏休み・冬休み・春休み)を利用して集中的に通う方法も有効です。
ホルモンバランスの変化を理解する
未成年期は第二次性徴の真っ只中で、ホルモンバランスが不安定な時期です。
とくに思春期にはホルモン分泌が活発になるため、脱毛施術後に新たな毛が生えてくる可能性があります。
医療脱毛は現在生えている毛には効果がありますが、将来生えてくる毛を完全に防ぐことはできません。
そのため、完全に成長が落ち着く18歳以降に施術を開始することを推奨するクリニックもあります。
未成年で脱毛を始める場合は、成長後に追加施術が必要になる可能性があることを理解しておきましょう。
肌トラブルへの配慮とアフターケア
未成年の肌は大人に比べて敏感で、外的刺激に対するバリア機能が未発達な場合があります。
医療脱毛のレーザーは黒いメラニン色素に反応するため、施術後は一時的に肌が赤くなったり、乾燥しやすくなったりすることがあります。
とくに部活動で紫外線を浴びる機会が多い場合は、日焼けによる色素沈着のリスクも高まります。
施術前後は十分な保湿ケアと紫外線対策を行い、クリニックから指示されたアフターケアを守ることが重要です。
肌に異常を感じた場合は、すぐに保護者やクリニックに相談しましょう。
未成年向けの医療脱毛クリニックの選び方
未成年が医療脱毛クリニックを選ぶ際は、通いやすさ・料金面でのメリット・安全性の3つを軸に検討することが大切です。
学業や部活動との両立を考えると、ライフスタイルに合わせて無理なく通えるクリニック選びが継続のカギとなります。
ここでは、未成年が後悔しないクリニック選びのポイントを5つ解説します。
営業時間が長い・土日も営業しているか
未成年は平日の日中に通院が難しいため、営業時間の長さと土日祝の対応状況は必ずチェックしましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平日は19時以降まで営業しているか | 放課後でも余裕を持って通院可能で、働く方や学生に便利 |
| 土日祝も診療しているか | テスト期間や長期休暇に合わせて通院でき、スケジュールが組みやすい |
| 最終受付時間の確認 | 営業時間と最終受付時間は異なる場合があるため、事前の確認が必要 |
| 医師の常駐体制 | 夜間や休日に医師が常駐しているクリニックは、緊急時の安全性が高い |
高校生・大学生は授業や部活動があり、平日の日中は通院が難しいケースが多いです。
そのため、放課後や休日に通えるクリニックなら、学業との両立がしやすいです。
また、スタッフの勤務体制が整い、夜間でも医師の常駐があるかを確認しておくと施術間隔が空いてしまうリスクを避けられます。
予約・変更・キャンセルが柔軟にできるか
未成年は学業や部活動、試験などで予定が変わりやすいため、予約システムの柔軟性は重要な判断基準です。
とくに、スマートフォン予約システムを導入しているクリニックでは、24時間オンラインで手続き可能でおすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| オンライン予約システムの有無 | スマートフォンから24時間いつでも予約・変更が可能 |
| キャンセル期限とペナルティ | 前日まで無料、当日はキャンセル料発生など、クリニックによって異なる |
| LINEやアプリでの予約対応 | 手軽に手続きできるシステムがあると便利 |
| 予約の取りやすさ | 口コミで「予約が取りにくい」という声が多いクリニックは要注意 |
クリニックによって前日や数日前ならキャンセル料がかからない場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。
キャンペーンや学割が利用できるか
医療脱毛は数万円から数十万円と高額になるため、学割やキャンペーンの活用は費用負担を大きく軽減できる重要なポイントです。
学割の主な特徴
学割を利用するには学生証が必須で、契約金から5~20%程度割引されることが多いです。
医療ローンなどの分割払いと併用することで、収入が少ない未成年でも受けやすくなるのが最大のメリットと言えるでしょう。
- 学生証の提示で割引が適用される
- 契約金額から5〜20%の割引があるケースも
- 分割払いとの併用も可能
キャンペーンの活用ポイント
学割以外にも、春休みや夏休み、年末年始などの時期はキャンペーンが利用できることもあります。
複数の割引制度は併用できない場合が多いため、どれが最もお得か事前に確認しておきましょう。
ただし、カウンセリング時に「学割希望」と自分から伝えることが重要です。
- 期間限定の「初回契約割引」や「ペア割」などが狙い目
- Web予約限定の割引もある
- カウンセリング時に「学割希望」と伝えるのが鉄則
お得に契約するためのチェックリスト
- 学生証を持参する
- キャンペーンの実施期間を確認する
- 割引とローンの併用が可能か聞いてみる
- 支払い総額と月々の負担をシミュレーションする
- 公式サイトやSNSで最新情報をチェックする
学割やキャンペーンは、学生だからこそ使える特権です。
「少しでも安く、安心して医療脱毛を始めたい」という方は、契約前に割引制度をしっかり確認しておくことが成功の鍵です。
未成年が医療脱毛以外でムダ毛処理をする方法
未成年が医療脱毛を受けるには保護者の同意が必要なため、自宅でできるムダ毛処理方法を選ぶケースが多くあります。
一般的に利用されるのはカミソリ・除毛クリーム・家庭用脱毛器の3つの方法です。
いずれも皮膚への刺激や安全性が異なり、肌の状態や年齢に合わせた選択が重要です。
ここでは、未成年に適した代表的なムダ毛処理方法を4つ紹介します。
未成年の肌は大人よりもデリケートで傷つきやすいため、どの処理方法を選ぶ場合でも以下の点を心がけましょう。
- 無理な自己処理は避ける
- 保湿ケアを徹底する
- 処理頻度を抑える
カミソリ|最も手軽な自己処理方法
カミソリは、最も利用頻度が高い自己処理方法です。
実際に小・中学生に対象にした処理方法のアンケートでは、約80%以上がカミソリを使っていることが分かっています。
カミソリは毛を根元からカットするため即効性がありますが、皮膚の角質層まで削ってしまうリスクがあり、乾燥や赤み、肌荒れの原因になりやすいので注意が必要です。
- 入浴後など肌が柔らかく清潔な状態で処理する
- シェービングクリームやジェルを使用して摩擦を減らす
- 処理後は必ず保湿剤で肌のバリア機能を守る
- 古い刃は雑菌が繁殖しやすいため、定期的に交換する
除毛クリーム
除毛クリームはアルカリ性成分(チオグリコール酸カルシウムなど)で毛のタンパク質を溶かすタイプの製品です。
カミソリと比べて仕上がりがなめらかで、毛の再生も遅いため、処理後の効果が長持ちする傾向があります。
ただし、毛を溶かす成分は肌にも刺激となるため、敏感肌の未成年は必ずパッチテストを行う必要があります。
パッチテストは貼付試験ともいい、被験物質を皮膚病変のない正常な背部や上腕などに48時間貼付して陽性反応の有無をみる検査。
引用:厚生労働省
- 製品の使用説明書に記載された放置時間を厳守する
- 顔やデリケートゾーンへの使用は避ける
- 使用後は中性の保湿ケアを行う
- 処理後24時間は紫外線刺激を避ける
使用後は中性の保湿ケアを行い、紫外線刺激を避けることが望ましいです。
家庭用脱毛器
家庭用脱毛器は光(IPL)やレーザーを利用して毛根にアプローチする方法です。
日本国内で販売される多くの機器は出力制限が設けられており、医療レーザー脱毛よりも低いエネルギーで安全に使える仕様になっています。
株式会社SEECの調査によると、家庭用脱毛器の使用者の約78%が効果を実感できたと回答しており、継続使用によりムダ毛が目立ちにくくなる効果が期待できます。
少し高額になりますが、医療脱毛は許可が出なかった場合でも、家庭用脱毛器であれば許可が出やすいケースも多いです。
また、肌トラブル防止のため照射後の冷却や保湿は必ず行うことが推奨されています。
- 照射前に必ず毛を剃っておく
- 照射後は必ず冷却と保湿を行う
- 日焼けした肌への使用は避ける
- 製品の推奨年齢を確認する
未成年の医療脱毛に関するQ&A
未成年で医療脱毛を受ける際に、よくある質問をまとめました。
Q1.学生証だけで契約できる?
結論から言うと、学生証だけで医療ローンを契約することは基本的にできません。
医療ローンは「信用契約」にあたるため、本人確認や収入状況を証明する書類が必要です。
学生証は「在学中であること」の証明にはなりますが、本人確認書類や収入証明が別途求められるのが一般的です。
Q2.アルバイト収入は審査に影響する?
アルバイト収入は医療ローンの審査に大きく影響します。
学生の場合、親からの仕送りだけでは「収入なし」と判断されることがあり、継続的なアルバイト収入があるかどうかが審査通過の鍵になります。
アルバイトをしている場合は、契約前に「収入証明書類を準備できるか」確認しておくことが重要です。
Q3.クレジットカードとの違いは?
医療ローンとクレジットカードの分割払いは、どちらも「分割で支払える」という点では似ていますが、仕組みや金利、審査の基準が大きく異なります。
とくに学生の場合、どちらを選ぶかによって月々の負担や契約のしやすさが変わってくるため、違いを理解しておくことが重要です。
医療ローンとクレジットカードの主な違い
| 項目 | 医療ローン | クレジットカード分割 |
|---|---|---|
| 金利 | 年3.0〜15.0%(学生向けは低金利も) | 実質年率15.0%前後が一般的 |
| 審査 | 信販会社によるローン審査 | カード会社の利用枠内で決済 |
| 支払い回数 | 最大60回など長期分割も可能 | 3〜24回程度が一般的 |
| 保証人 | 学生は必要な場合あり | 基本的に不要 |
| 利用対象 | 医療機関との提携ローンのみ | カードが使える店舗・クリニックのみ |
| 契約方法 | カウンセリング時に申込 | カード決済時に分割指定 |
学生にとっての選び方のポイント
- 金利を抑えたいなら医療ローンがおすすめ
学割やキャンペーンで金利が下がることも。 - すでにクレジットカードを持っているなら手続きが簡単
ただし、利用枠や金利に注意。 - 親バレを避けたいなら、郵送物や連絡方法を確認できる医療ローンが安心
どちらにもメリット・デメリットがあるため、自分の収入状況や希望する支払い回数に合わせて選ぶことが大切です。
クリニックの無料カウンセリングでは、両方の支払い方法について詳しく説明してもらえるので、迷ったら相談してみましょう。
未成年でも医療脱毛はできるが親権者の同意書が必要!まずは無料相談を受けてみよう!
未成年でも、保護者の同意があれば医療脱毛を受けることは可能です。
多くのクリニックでは契約時に親権者の同意書の提出が必須となっており、とくに15歳〜17歳の場合は保護者の同席を求められるケースもあります。
これは、未成年者が医療行為を受ける際の安全性を確保し、トラブルを防ぐための措置です。
- 同意書の提出:親権者の署名・捺印がある同意書が必要
- 保護者の同席:クリニックによっては初回カウンセリングや契約時に同席が必要
- 年齢制限:多くのクリニックでは中学生以上(13〜15歳以上)から受付可能
未成年の場合、まだ成長期にあるため、脱毛完了後もホルモンバランスの変化により新たな毛が生えてくる可能性があります。
そのため、施術前にしっかりと医師から説明を受けることが重要です。
親の同意を得たけど不安という人は、無料カウンセリングを受けてから、施術を決めるのもおすすめです。