オゼンピックダイエットは効果ある?
「オゼンピックはダイエット効果がある?」と疑問に思う人は多いのではないでしょうか。
オゼンピック(持続性GLP-1受容体作動薬)は2型糖尿病のための自己注射薬で、空腹時血糖値・食後血糖値を低下させるほか、体重が増えにくくなることが確認されています。(参照:ノボ ノルディスク ファーマ「オゼンピック® 皮下注2mg を正しく使うために」)
オゼンピックの有効成分であるセマグルチドは、食欲抑制ホルモンと同様の作用により摂取エネルギーを減らすので、自然と食事量が減ることから注目の医療ダイエット薬の1つです。
ただし、医師の診察と処方箋が必要で、市販はされていません。
また、ダイエット目的で使用する場合、保険適用外となるため全額自己負担となります。
この記事では、オゼンピックダイエットの効果、いつから効果が出るのか、注意すべき副作用について詳しく解説します。
また、オゼンピックダイエットで痩せにくい人の特徴、費用相場もあわせて解説するのでぜひ最後まで読んでください。
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マンジャロは注射薬で、リベルサスは内服薬です。
24時間365日オンライン診療を受け付けており、診察料は無料です。
| ON-CLINIC Beautyのマンジャロ・リベルサス処方 | |
|---|---|
| マンジャロ料金 (税込) |
・2.5mg:19,500円(4本/30日分) ・5.0mg:27,500円(4本/30日分) ・7.5mg:32,000円(4本/30日分) ・10mg:52,000円(4本/30日分) |
| リベルサス料金 (税込) |
・3.0mg:5,800円(14錠/2週間分) ・3.0mg:8,600円(30錠/30日分) ・7.0mg:14,800円(30錠/30日分) ・14.0mg:23,000円(30錠/30日分) |
| 診察料 | 無料 |
| 送料 | 550円(税込) ※クール便で配送 |
| 診療方法 | ・オンライン診療 ・対面診療 |
| 診療時間 | 10:00~19:00(年中無休) |
| 住所 | 〒116-0014 東京都荒川区東日暮里5丁目48-2第一ビル 7F |
オゼンピックの主なダイエット効果2つ
オゼンピック(有効成分:セマグルチド)は、食欲抑制ホルモンと同様の作用をする薬として、摂取エネルギー量を減らす働きがあります。
海外の臨床研究では、週1回の投与を12週間連続で続けた際、平均5キロ体重が減少したという報告がされています。(参照:National Library of Medicineより)
なお、効果の現れ方には個人差があります。
医師の診察を受け、適切な方法で使用してください。
オゼンピックダイエットで得られる主な効果2つを詳しく解説します。
オゼンピックの主なダイエット効果2つ
- 満腹中枢に作用して食欲そのものを抑えるから
- 胃の動きを遅くして満腹感を持続させる作用があるから
満腹中枢に作用して食欲そのものを抑えるから
オゼンピック(セマグルチド)は脳にある満腹中枢に働きかけ、満腹感を高め、空腹感を弱める方向に作用します。
その結果、食後の満足感が得やすくなり、食事量の自然な減少につながるのです。
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社の非臨床試験でも、セマグルチドの投与によって満腹を促すシグナルが増え、空腹を促すシグナルが減る変化が確認されており、食欲抑制の効果があることが報告されています。(参照:ノボ ノルディスク ファーマ株式会社「オゼンピック皮下注 2mg」)
人においても同様の仕組みが、摂取エネルギー量の低下と体重調節に関与する可能性が示唆されています。
胃の動きを遅くして満腹感を持続させる作用があるから
オゼンピック(セマグルチド)は、胃の中の食べ物の移動を緩やかにする作用がある点も特徴です。
食物が胃内に留まる時間が長くなることで、食後の満腹感が長く続く可能性があります。
一方で、この働きと関係して、吐き気、下痢、便秘、胃の不快感などの消化器症状が起こることがあります。
こうした症状を抑えるために、医師の指導のもと最初は少ない量から始め、体の様子を見ながら段階的に量を増やす方法が推奨されています。
また、重度の胃腸障害がある場合は、投与の可否を医師が慎重に判断する必要があります。
オゼンピックダイエットの効果が出るまで約3ヶ月かかる
個人差はありますが、オゼンピックダイエットの効果が出るまで3ヶ月程度かかるのが一般的です。
投与を始めて短期間でダイエット効果が出るわけではなく、一定期間、継続的に投与を続ける必要があります。
海外の臨床試験では、週1回のセマグルチド1.0mgの投与開始から、1ヶ月(4週間)で1キロ、2ヶ月(8週間)で2~3キロ、3ヶ月(12週間)で5キロもの体重減少が確認されました。
短期間に劇的な変化があるわけではありませんが、継続的な投与によって緩やかに体重が減少することが分かります。
なお、自己判断での投与は副作用リスクなどの危険を伴うため、必ず医師の指導のもと使用してください。
オゼンピックダイエットの副作用リスク
副作用のあらわれ方には個人差がありますが、オゼンピックの代表的な副作用は、吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹痛などです。
PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)の、患者向医薬品ガイドを基にオゼンピックの副作用リスクを以下にまとめました。
| 重大な副作用 | 主な自覚症状 |
|---|---|
| 低血糖 | お腹がすく、冷汗が出る、血の気が引く、疲れやすい、 手足のふるえ、けいれん、意識の低下 |
| 急性膵炎 | 吐き気、嘔吐、激しい上腹部の痛み、背中の痛み、お 腹にあざができる、お腹が張る。 |
| 胆嚢炎 | 発熱、寒気、白目が黄色くなる、右上腹部の強い痛み、 吐き気、嘔吐 |
| 胆管炎 | 発熱、白目が黄色くなる、右上腹部痛、皮膚が黄色く なる |
| 胆汁うっ滞性黄疸 | 白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿の色が濃く なる、体がかゆくなる |
| イレウス | 便やおならが出にくい、吐き気、嘔吐、お腹が張る、 腹痛 |
引用:PMDA「患者向医薬品ガイド オゼンピック皮下注 2mg」
オゼンピックは日本では2型糖尿病治療薬として承認されており、ダイエット目的での適応外使用には注意が必要です。
異変が生じたら直ちに医師に相談してください。
オゼンピックダイエットの効果が高い人の特徴
オゼンピックダイエットは以下の特徴がある人に向いています。
【オゼンピックダイエットの効果が高い人の特徴】
- 毎日の投与が面倒な人
- 投与スケジュールをしっかり管理できる人
- 投与を忘れずに継続できる人
- 肥満の傾向がある人
- 自身で食欲をコントロールできない人
- 全体的に痩せたい人
セマグルチドは作用が約1週間持続する特性を持つため、週1回の定期投与を継続する設計になっています。
そのため、毎日投与するのが面倒な人に向いています。
ただし、同じ曜日・同じ時間での投与が必要で、投与頻度や用量は段階的に調整されるため、投与スケジュールを計画通り管理する必要があります。
また、個人差はありますが、肥満傾向にある人は体重減少幅が大きくなりやすいです。
肥満患者を対象にした臨床試験では、68週間セマグルチドを投与した時、体重が重い人の方が体重変化の幅が大きいと確認されています。
| 項目 | 平均体重 105.4 kgの 肥満患者 |
平均体重 86.9 kgの 肥満患者 |
|---|---|---|
| 平均体重変化率 | -15.60% | -13.40% |
| 体重減少達成割合 5%以上 |
86.40% | 82.90% |
| 体重減少達成割合 10%以上 |
69.10% | 60.60% |
| 体重減少達成割合 15%以上 |
50.50% | 40.90% |
参照:PMDA「最適使用推進ガイドライン セマグルチド(遺伝子組換え)」
また、食欲抑制ホルモンと同様の作用があるため、日常的な食べすぎを防ぎたい人も、食べる量が減り体重が減少する可能性があります。
オゼンピックダイエットで痩せにくい人の特徴
一方で以下の特徴がある人は、オゼンピックでダイエット効果を得にくい傾向にあります。
【オゼンピックダイエットで痩せにくい人の特徴】
- 投与スケジュールの管理が苦手・忘れやすい人
- 正しい手順で投与できていない人
- 食事量が少ない人
- もともと痩せている人
- 部分痩せしたい人
オゼンピックは投与スケジュールの管理を徹底する必要があるため、投与忘れをしやすい人や、同じ曜日・同じ時間での週1回投与が難しい人には向いていません。
もともと食事量が少ない人や痩せている人は、食欲抑制効果によるカロリー減少幅が小さくなり、効果が限定的になる可能性があります。
またオゼンピックダイエットは、摂取エネルギー低下に伴う全身的な体重・体脂肪の減少を目的にしているので、「お腹だけ痩せたい」「二の腕を細くしたい」など部分痩せしたい人にも不向きです。
オゼンピックダイエットの効果的なやり方
オゼンピックダイエットをするにあたって、効果を高めるためのポイントを解説します。
オゼンピックダイエットの効果的なやり方
- 正しい手順で注射する
- 週に1回(同じ曜日・同じ時間)に注射する
- 生活習慣改善・適度な運動と併用する
正しい手順で注射する
オゼンピックで自己注射する際、必ず事前に添付の取扱説明書を確認して正しい手順を把握しておきましょう。
【オゼンピックの正しい投与手順】
- STEP1:注射針を取り付ける
- STEP2:【初回のみ】動作確認をする
- STEP3:投与量を設定する
- STEP4:まっすぐに根元まで注射する
- STEP5:直ちに注射針を外して廃棄する
また、投与量は以下を目安にしてください。
| 開始用量 (4週間) |
0.25mg |
|---|---|
| 維持用量 (4週間以上) |
0.5mg |
| 治療の強化 (医師の診療のもと判断) |
0.5mgまたは1.0mg |
なお、オゼンピックは皮下注射が基本で、以下のいずれかの注射部位で投与しましょう。
連続して同じ箇所に注射するのはNGです。
注射箇所は毎回変更してください。
参照:ノボ ノルディスク ファーマ株式会社「オゼンピック®皮下注2mgを正しく使うために」
週に1回(同じ曜日・同じ時間)に注射する
オゼンピックの投与頻度は週1回です。
ただし、毎回同じ曜日・同じ時間で投与する必要があります。
万一投与し忘れた場合、2回分を一気に注射するのはNGです。
次の投与まで2日(48時間)以上ある場合は気付いた時点で注射し、2日(48時間)未満の場合は次のスケジュール通りの曜日・時間で注射してください。
生活習慣改善・適度な運動と併用する
オゼンピックはあくまで、食欲抑制ホルモンと同様の作用により摂取エネルギーを減らすので、体重増加を抑えたり、緩やかに体重を減少させる効果が期待されます。
それに加えて、栄養バランスの取れた食事を取ったり、間食を減らしたり、適度な運動と併用することで、より効果的なダイエットにつながります。
オゼンピックダイエットの費用相場
オゼンピックは2型糖尿病治療薬として承認されており、体重減少を目的とした処方は自由診療(保険適用外)となるのが一般的です。
自由診療のため、価格設定は医療機関ごとに差があります。
ここでは、複数の医療機関のオゼンピックの費用・診察料・送料などを以下の比較表にまとめました。
| クリニック名 | オゼンピック2mg | 診察料 | 送料 |
|---|---|---|---|
| DMMオンラインクリニック | 23,833円~(税込) ※3本まとめ買い |
無料 | 550円(税込) |
| クリニックフォア | 26,730円~(税込) ※3本まとめ買い |
無料※1 | 1,100円(税込) |
| elife | 21,900円~(税込) ※初回限定価格 |
無料 | 無料 |
| デジタルクリニック | 20,900円~(税込) ※24ヶ月プラン |
初回:1,650円(税込) 2回目以降:無料 |
550円(税込) |
| レバクリ | 24,328円~(税込) ※3本まとめ買い |
無料 | 550~1,100円(税込) |
※1 薬の処方がない場合は診察料1,650円がかかります。別途配送料550円〜1,100円。
3本まとめ買いで2~2万5千円が相場です。
3本で4~6ヶ月分になるので、1ヶ月分の相場は約3~6千円になります。
オゼンピックの費用に加えて診察料や送料が発生するので、総額を確認したうえでしっかり検討しましょう。
オゼンピックでダイエットする際の注意点
オゼンピックダイエットを検討している人は、以下の注意点2つを事前に押さえておきましょう。
オゼンピックでダイエットする際の注意点
- 保険適用外のため全額自己負担になる
- 医師の指導のもとで使用する
保険適用外のため全額自己負担になる
オゼンピックは2型糖尿病の治療目的で処方される場合に保険診療の対象となりますが、ダイエット目的での処方は適応外となるため、自由診療として全額自己負担になるのが一般的です。
自由診療では、診察料・薬剤費・検査費などが医療機関ごとに設定されるため、費用には幅が生じます。
また、一定期間の継続使用が必要なため、1回あたりの価格だけでなく、数か月単位で必要となる総費用を見積もったうえで検討することが重要です。
医師の指導のもとで使用する
オゼンピックは自己注射薬ですが、医師の診療が必要です。
投与量や投与タイミングの変更、中止を自己判断で行うと、効果評価の前提が崩れるだけでなく、有害事象への対応が遅れる可能性があります。
特に消化器症状(吐き気、嘔吐、下痢、便秘など)は比較的多く報告されており、症状の程度に応じた用量調整や経過観察が必要になります。
そのため、投与スケジュールの管理、体調変化の確認、必要時の検査や対応を含め、医師の診察と指導を受けながら使用してください。
オゼンピックと他のGLP-1ダイエットとの違い
| 薬 | 有効成分 | 投与方法/頻度 | 日本での主な承認適応 |
|---|---|---|---|
| オゼンピック | セマグルチド | 皮下注射/週1回 | 2型糖尿病 |
| ウゴービ | セマグルチド | 皮下注射/週1回 | 肥満症 |
| マンジャロ | チルゼパチド | 皮下注射/週1回 | 2型糖尿病 |
| リベルサス | セマグルチド | 経口摂取/毎日 | 2型糖尿病 |
オゼンピック・ウゴービ・リベルサスの有効成分は同じ「セマグルチド」ですが、マンジャロの有効成分は「チルゼパチド」です。
また、ウゴービのみが肥満症薬として日本で承認されており、他はダイエット目的では承認適応外になります。
なお、自己注射に抵抗がある人は、経口薬のリベルサスが選択肢として挙げられます。
それぞれの有効成分・投与方法・承認適応について確認して、自分に合う薬を医師と相談の上選びましょう。
オゼンピックでのダイエットに関するQ&A
オゼンピックのダイエット効果や、効果が出るタイミングなどよくある質問に回答しました。
オゼンピックでのダイエットに関するQ&A
- オゼンピックのダイエット効果はいつから?
- オゼンピックの値段はいくら?
- オゼンピックの副作用は何がある?
オゼンピックのダイエット効果はいつから?
オゼンピックダイエットを始める場合、週1回の投与を少なくとも3ヶ月は続けましょう。
海外の臨床試験では、3ヶ月間の継続使用により−5キロの体重減少が確認されています。
なお、効果効能には個人差があります。
オゼンピックの値段はいくら?
オゼンピックの値段は1ヶ月あたり約3~6千円です。
ただし、自由診療のため医療機関によって実際の値段には差があります。
継続使用することを前提に、数か月分の薬代・診察費・その他の追加費用を含めた総額を事前にシミュレーションしておきましょう。
オゼンピックの副作用は何がある?
オゼンピックの副作用として、吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹痛などが挙げられます。
また、重度な副作用として、低血糖・急性膵炎・胆嚢炎などが生じる場合もあります。
投与は必ず医師の指導のもと正しい手順で行い、異変を感じたらすぐに医師に相談してください。
オゼンピックでダイエットを始めよう
オゼンピックは2型糖尿病の承認薬ですが、食欲抑制ホルモンと同様の作用があるためダイエット効果に期待できます。
- 満腹中枢に作用して食欲そのものを抑える
- 胃の動きを遅くして満腹感を持続させる作用がある
ただしダイエット目的では適応外になるため、自己判断ではなく医師の診察下で正しい方法で投与し、副作用にも注意する必要があります。
なお、よりダイエット効果を高めるなら、生活習慣の改善や適度な運動と併用することをおすすめします。