「フォシーガって、本当に飲むだけで痩せる効果があるの?」「効果はいつから実感できる?」「体重以外にも、何か良い効果ってあるのかな?」
フォシーガは体内に吸収されるはずの糖分を尿として排出することで、ダイエット効果が期待できるSGLT2阻害薬です(※参照元:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「フォシーガ錠を服用される方・ご家族の方へ」)。
本剤は近位尿細管において、グルコースとナトリウムの再吸収を同時に抑制し、尿中グルコース排泄及び浸透圧利尿をもたらす薬剤である。
しかし、具体的な効果や副作用など、安全に使用できるか不安な人もいるはず。
そこで、この記事では、いつから効果が出るのかという具体的な時期から、体重・むくみへのW効果、そして効果を120%引き出すための正しい飲み方まで、専門家が徹底的に解説します。
フォシーガとはどんな効果がある薬?
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)はダイエット効果が注目されていますが、本来は糖尿病の治療として使われています。
また、腎臓を保護する効果という報告も上がっており、糖尿病がない尋常病にも保険適用が通り医療機関で処方されています。
慢性腎臓病(CKD)ステージが2~4、かつ、尿中アルブミン排泄の増加を認める患者を対象に、標準治療に加えてフォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)を投与したところ、腎機能の悪化、心血管死または腎不全による死亡のいずれかの発生による複合評価項目がプラセボと比較して39%低下したことを示しました。
引用:アストラゼネカ株式会社
ここでは、フォシーガがどのような病気や治療に活用されているのか具体的に解説します。
糖尿病の治療
フォシーガは主に2型糖尿病の治療に使われる薬で、有効成分は「ダパグリフロジン」と呼ばれるSGLT2阻害剤です。
この薬は腎臓のSGLT2というたんぱく質の働きを抑え、血液中にある余分な糖を尿と一緒に排出することで血糖値を下げます。
血糖コントロールの改善だけでなく、心臓や腎臓の保護効果も報告されており、慢性心不全や慢性腎臓病の治療にも用いられています。
使用によって糖の再吸収が抑制され、余分な糖が尿に排出されるため、体内の糖負荷を軽減し、血糖値低下とともに臓器の負担を和らげる働きが期待できます。
体重を減らす
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)は、腎臓に働きかけ、体内に吸収されるはずだった糖分を尿と一緒に体外へ排出させるSGLT2阻害薬という薬です。
1日に排出される糖の量は、約200〜400kcalで、このカロリーは以下のような食べ物に相当します。
- おにぎり 約1.5個分
- ショートケーキ 約1個分
- 30分のジョギング
つまり、厳しい食事制限や運動をしなくても、毎日自然にカロリーカットができる、というのがフォシーガのダイエット効果の秘密です。
臨床試験では、投与開始から52週間で1.42kg~2.53kgの体重減少が報告されています。
腎臓を守る
フォシーガは糖尿病体重減少効果が主な作用ですが、腎臓の保護効果も評価されています。
糖尿病による腎障害の進行を遅らせる効果が確認されており、尿中の蛋白排泄量を減少させることが示されています。
Sglt2 阻害薬は,心不全や高血圧,腎性貧血,高尿酸血症などにも有効であり,さまざまな合併症を有するCKD患者にとって必須の治療薬である
2021年9月からは糖尿病を伴わない慢性腎臓病患者にも保険適用されるようになり、幅広い腎臓病患者に使用されています。
腎臓のろ過機能を守ることで、透析導入のリスクを軽減できる可能性があります。
フォシーガはダイエット効果があるのは本当?
フォシーガにはダイエット効果があり、カロリー換算すると1日あたり約280kcalのダイエットが可能です(参照元:ブリストル・マイヤーズ株式会社・フォシーガ錠に関する資料)。
そのため、食事や運動などの生活習慣が変わらない場合でも、一ヶ月1~1.5kgの減量が期待できます。
ただし、効果は人によって異なるほか、適切な食事管理や運動を組み合わせることで高い効果になる人もいます。
体内の余分な糖を排出する
フォシーガは腎臓のSGLT2というタンパク質の働きを抑制し、通常は血中から再吸収されるはずの糖を尿と一緒に排出させます。
2型糖尿病患者に20mgを投与したとき、1日あたり52g~85gの尿糖排出が報告されています。
2型糖尿病患者に本剤20mg注)を1日1回7日間反復投与したとき、定常状態における24時間の尿糖排泄量は、腎機能が正常である2型糖尿病患者では85g/日、軽度の腎機能障害を持つ2型糖尿病患者では52g/日、中等度の腎機能障害を持つ2型糖尿病患者では18g/日、重度の腎機能障害を持つ2型糖尿病患者では11g/日であった
これは、糖質1gあたり約4kcalのエネルギーを含むため、尿糖排出だけで約200〜320kcal消費できたということです。
つまり、糖質の排出は、カロリー制限に似た効果をもたらし、体重減少につながるのです。
脂肪燃焼をサポートする
フォシーガの影響で糖の排出で体内の糖の利用が制限されると、体は代わりに脂肪をエネルギー源として分解し始めることで、脂肪燃焼をサポートする効果も期待できます。
脂肪分解の過程では「ケトン体」という物質が生成され、これが脂肪燃焼の促進に関わるとされています。
ケトン体(主にβヒドロキシ酪酸とアセト酢酸)は、飢餓時のようなグルコースが枯渇した状態において肝臓で産生され、速やかに脳や他の組織でグルコースの代わりに利用される我々にとって非常に重要な代替エネルギーとして知られています。
引用:国立大学法人東京農工大学
フォシーガの主な作用はカロリー減少によるものですが、この脂肪燃焼の補助的な効果も報告されています。
とくに、内臓脂肪の減少が期待され、メタボリックシンドロームの改善や心血管リスクの低減に寄与する可能性があります。
健康づくりにも役立つ
フォシーガは体内の余分な水分やナトリウムも一緒に尿と排出されるため、心臓や腎臓への負担を軽減する効果が期待されます。
また、糖尿病患者において心不全のリスクを低下させるエビデンスもあります。
また最近では SGLT2 阻害薬であるダパグリフロジン(薬剤名:フォシーガ🄬)、エンパグリフロジン(薬剤名:ジャディアンス🄬)が HFrEF 患者の心不全イベントを抑制することが証明され、標準的心不全治療薬に加えてダパグリフロジン、エンパグリフロジンが心不全治療の基本薬に位置付けられるようになりました。
引用:九州医療センター
さらに、血中の中性脂肪やコレステロールの改善も報告され、血液の脂質代謝を良好に保つことが健康維持につながります。
これらの作用は、糖尿病治療のみならず、生活習慣病全般のリスク軽減に効果的です。
フォシーガでダイエットする人向けの飲み方
フォシーガをダイエット目的で飲む人の、効果的な飲み方・タイミングは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用量 | 1日1回5mg~10mg |
| タイミング | 朝食前後・夕方どちらか毎日同じ時間に飲む 水またはぬるま湯で服用 |
| ポイント | 利尿作用があるため、就寝前は避ける |
一般的に最初は5mgから始めて、医師と相談のうえ用量を増やすこともあります。
通常、成人にはダパグリフロジンとして5mgを1日1回経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら10mg1日1回に増量することができる。
ここでは、具体的にフォシーガをダイエット目的で服用する人の効果的な飲み方を解説します。
朝・夕方どちらか毎日同じ時間に服用する
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)は、SGLT2阻害薬に分類され、腎臓でのブドウ糖再吸収を抑制し、尿中にブドウ糖を排出することで血糖と体重を下げる作用があります。
体内のブドウ糖排出量は服用からおよそ24時間持続するため、毎日ほぼ同じ時間に服用することが安定した効果維持に重要です。
臨床試験では1日1回の投与で血糖値と体重の双方に有意な低下が確認されており、服用時間を一定にすることが代謝のリズムを乱さず、低血糖などの副作用リスク管理にも有効とされています。
本剤は食事に関係なくいつでも服用することができますが、毎日決めた時間に服用するよう患者に指導してください。
5mgもしくは10mgで服用する
フォシーガの成人用用量は通常5mgまたは10mgを1日1回です。
2型糖尿病の管理目的では5mg開始が一般的で、効果が不十分な場合に10mgへ増量します。
ただし、10mgでは尿路感染症や脱水の発生率もわずかに上昇することがあり、医師の指導のもとで適切な用量を決定することが推奨されています。
用量を自己判断で変更することは安全性の観点から避けましょう。
就寝前は服用しない
フォシーガは服用後に尿中へのブドウ糖排泄が増えるため、夜間に服用すると、就寝中の排尿回数が増加し睡眠の質を低下させる可能性があります。
さらに、夜間の脱水や血圧低下につながるリスクも指摘されています。(アストラゼネカ株式会社・フォシーガ錠に関する資料)
薬理学的にフォシーガの作用は服用後すぐに現れ始め、効果が12〜24時間持続するため、朝または活動時間帯の服用が最も安全かつ効果的と判断されています。
とくに水分摂取量が不十分な状態で夜間服用すると、血液濃縮により腎機能へ負担をかけることもあり、避けるべきとされています。
フォシーガで痩せ始めるのはいつから?
フォシーガは、一般的に1~2ヶ月後からダイエット効果が出たと感じる人が多いです。
| 効果を感じ始める時期 | 期待できる効果 |
|---|---|
|
1〜4週間後から |
体重減少
+ むくみ改善 |
フォシーガの効果は、まず「むくみ改善」として現れます。
ナトリウムは水分を引っ張る作用があるため、SGLT2阻害薬を服用すると、尿量が増えて余分な水分を体外に出してくれます。
体重が本格的に減り始めるのは、1〜2ヶ月後からと、少し長い目で見るのが成功の秘訣です。
ここでは、フォシーガで瘦せ始めたと感じるのがいつからか、具体的に解説します。
体重が本格的に減り始めるのは1~2ヶ月後
フォシーガの体重減少効果は即効性はなく、服用開始から1~2ヶ月程度で体重減少が目に見えるようになります。
2020年の28週間(約7カ月)の臨床試験では、2型糖尿病患者に1日10mgのフォシーガを投与した結果、体重の改善が確認されました。
これらの減少数値は平均であり、食事や運動状況によって個人差があるため注意が必要です。
薬だけに頼らず、食事量を減らしたり、運動することでより高いダイエット効果が期待できます。
むくみ解消や効果に気づき始めるのは1~4週間
むくみの解消や初期の効果感は、フォシーガ服用後1~4週間ほどで認められることが多いです。
フォシーガは糖の再吸収を抑え、尿中に糖を排出することで余分な水分も排出されるため、むくみの軽減につながります。
血糖値の改善効果は服用から1週間以内にみられ、むくみのような体の変化は初期段階で経験されやすいです。
ただし、むくみが減っても体重減少としての実感は遅れて訪れるため、短期間での大幅減量は期待できません。
むくみや体重の変化状況を正しく把握し、体調管理の一環として医師と相談しながら治療を継続することが重要です。
フォシーガでダイエット効果を最大化させるポイント
フォシーガのダイエット効果を最大化させるには、朝食後に飲むことをおすすめします。
また、ゆるやかに効果が継続するため、医師と相談しながら最低でも3ヶ月継続してみてください。
ここでは、ただ飲むだけではもったいない!フォシーガのダイエット効果を最大限に高め、賢く痩せるためのポイントを紹介します。
飲むタイミングは「朝食後」に固定する
フォシーガは1日1回、毎日同じ時間に飲むのが基本ですが、朝食後に飲むとダイエット効果が高くなります。
フォシーガ自体は食事に関係なく飲むことができますが、空腹時の服用では低血糖や脱水のリスクが上がります。
食事の影響を受けないことから食前・食後のどのタイミングでも服用可能である。
体内リズムを考えると、ブドウ糖の摂取が多くなる食後に服用することで、血糖上昇抑制効果を最大限に発揮しやすいと報告されています。
そのため、日中の食事で摂った糖質を効率よく排出できる「朝食後」がおすすめです。
1日1.5L以上の「水分補給」を徹底する
フォシーガを服用する際は、意識して1日1.5L以上の水分補給を徹底することをおすすめします。
フォシーガを服用すると、尿として糖と水分が同時に排出されるため、通常よりも脱水リスクが高まります。
また、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を行うよう指導し、観察を十分に行うこと。
そのため、成人では1日あたり1.5〜2.0L程度の水分摂取を目安とすることが推奨されています。
十分な水分を取ることで、腎機能を保護しながら薬剤作用を安定させることができます。
タンパク質を意識して摂取する
フォシーガの効果を最大化するためには、タンパク質の摂取も必要です。
フォシーガの作用で糖分の排泄が進むと、一時的にエネルギー不足が起きやすくなることがありますが、筋肉量を維持するためにはタンパク質の摂取が欠かせません。
体重・年齢によっても異なりますが、30歳なら男性で88g~135g、女性で67g~103gのたんぱく質摂取が目安となります(参照元:厚生労働省・日本人の食事摂取基準(2020 年版) )。
食事内容としては肉・魚・卵・大豆製品をバランスよく組み合わせると良いとされています。
タンパク質を適正量摂ることで、リバウンドを防ぎ、体脂肪のみを効率的に減らす効果が期待できます。
結果を焦らず「3ヶ月」は続けてみる
フォシーガを服用する場合、最低でも3ヶ月は継続して効果を気長に待ってみましょう。
フォシーガは、ゆるやかに効果が出る薬です。
最初の1ヶ月で効果が出なくても諦めず、まずは3ヶ月、生活習慣の改善とセットで続けてみましょう。
フォシーガをダイエットで使用する際の注意点
フォシーガを飲んでも効果が出ない人には、共通点があります。それは、「薬への過信」です。
- 「薬を飲んでるから」と以前より明らかに摂取カロリーが増えている。
- 食事は減らしたが、その分ジュースやお菓子などの間食でカロリーを摂っている。
フォシーガは、あなたのダイエットをサポートする強力な味方ですが、魔法の薬ではありません。正しい使い方をすることが、効果を実感するための大前提になります。
ここでは、具体的にフォシーガを服用する際の注意点を解説します。
個人輸入でフォシーガを利用しない
フォシーガを個人輸入で利用することは、安く手に入れられる一方で大きなリスクを伴います。
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)は、2型糖尿病の治療薬として承認されている医薬品で、日本の厚生労働省の承認を得た製品は医療機関を通してのみ安全に使用できます。
処方箋医薬品と同様に、医療用医薬品として医師、薬剤師等によって使用されることを目的として供給されるものであり、薬局においては、処方箋に基づく薬剤の交付が原則。
個人輸入で入手した薬は、成分量が異なる、偽薬である、あるいは保管状態が不適切で品質が劣化しているリスクがあります。
また、フォシーガは腎機能や脱水に影響を与える可能性があるため、必ず医師の管理下で処方されたものを使用することが安全です。
副作用が出ることがあるため医師の診察は必須
フォシーガは副作用が出ることもあるため、医師の診察・経過観察は必須です。
体内の水分やナトリウムも排出されるため、脱水、低血圧、尿路感染症などの副作用が一定の割合で報告されています。
尿路感染を起こし,腎盂腎炎,敗血症等の重篤な感染症に至ることがある。また,腟カンジダ症等の性器感染を起こすことがある。十分な観察を行うなど尿路感染及び性器感染の
発症に注意し,発症した場合には適切な処置を行うとともに,状態に応じて休薬等を考慮すること。尿路感染及び性器感染の症状及びその対処方法について患者に説明すること。
とくに腎機能が低下している人は、副作用のリスクが高まることが知られています。
医師の診察を受け、腎臓の状態や血糖値、血圧などを定期的に検査しながら、用量や服用継続の可否を判断することで、安心してダイエットに取り組むことができます。
薬に過信して食べ過ぎると効果が出づらい
フォシーガは糖の再吸収を抑えることで1日あたり平均約70〜80gの糖を尿中に排出し、約280〜320キロカロリーを消費できます。
しかし、食事からの摂取カロリーが多すぎる場合、この排出分を上回るため、体重減少効果が得られにくくなります。
したがって、薬の作用を最大限に活かすためには、糖質・脂質の摂取量を適正にコントロールし、無理のない食事管理と併用することが重要です。
フォシーガの効果に関するQ&A
フォシーガの効果に関するよくある質問をまとめました。
Q1.フォシーガの効果で、何キロくらい痩せられますか?
フォシーガの効果で、1ヶ月に0.5~1.5kgの減量が期待できます。
ただし、個人差や元の体重によります。
生活習慣の改善と組み合わせることで、ゆるやかな体重減少を目指すのが現実的です。
Q2.体重以外の効果はありますか?
フォシーガの体重以外の効果は、多くの方が「むくみの改善」を実感すると言われています。
利尿作用により体内の余分な水分が排出されるため、顔や足がスッキリする効果が期待できます。
Q3.他のダイエット薬(GLP-1など)と比べて効果はどうですか?
食事量や甘いものなど、食生活によっても効果的な薬は異なります。
たとえば、フォシーガは「糖質排出」でカロリーをカットしますが、GLP-1(マンジャロ等)は「食欲抑制」がメインです。
食べる量が多くて困っている方はGLP-1、甘いものがやめられない方はフォシーガ、というように使い分けたり、医師の判断で併用したりすることで、より高い効果が期待できます。
フォシーガは糖尿病向けの治療薬!ダイエット効果もあるが注意点もあるため医師の指導のもとで使おう!
フォシーガは、「糖質を体外へ排出する」という明確な効果を持つ、科学的根拠に基づいた医療用医薬品です。
しかし、その効果を最大限に引き出し、理想の自分を手に入れるためには、>薬を正しく理解し、賢く付き合っていく必要があります。
フォシーガに頼りきるのではなく、薬を最高のサポーターとして活用し、医師の正しいアドバイスを聞きながら健康的な生活習慣を身につけることで最大のダイエット効果が期待できます。