オンライン診療が変える日本の医療アクセス ― ON-CLINIC代表・飯田賢平氏インタビュー

オンクリニック インタビュー

ON-CLINICの代表・飯田賢平氏は、コロナ禍に医療DXの可能性を感じ、オンライン診療に着目して2024年にON-CLINICを設立しました。

当院は対面とオンライン診療を組み合わせた現代医療に合わせたハイブリッド型クリニックです。 保険診療・自由診療の両方に対応しており、特にオンライン診療に注力をしています。

引用:ON-CLINIC「当社について」

今回のインタビューでは、飯田氏の経歴や設立の背景に加え、患者と医師それぞれの立場から見たオンライン診療の役割、今後の展望について伺いました。

ON-CLINICの詳細情報
クリニック名 ON-CLINIC(オンクリニック)
運営会社 一般社団法人賢寿医療
設立年月 2024年4月
代表者 飯田賢平氏
事業内容 診療サービスの運営(保険・自費)
美容皮膚科部門「ON-CLINIC Beauty」
オンライン診療部門「オンクリONLINE」
訪問診療部門「ON-CLINIC HOMECARE」
診察時間 会社概要に記載の診察時間:10:00〜19:00
オンライン診療:9:00〜22:00(年中無休)
電話番号 代表番号:03-5615-2364
オンライン診療のお問い合わせ先:03-5615-2341(受付時間10:00〜19:00)
住所 〒116-0014
東京都荒川区東日暮里5丁目48-2 第一ビル7F

※上記の施設情報は、会社概要・オンライン診療案内を2026年10月15日に確認した内容です。診察時間・問い合わせ先はサービスによって異なります。

Contents
  1. 飯田賢平さんの経歴とON-CLINIC設立の背景を教えてください
  2. ON-CLINICの理念
  3. 日本の医療アクセスの課題
  4. オンライン診療の社会的意義
  5. 今後の展望
  6. まとめ

飯田賢平さんの経歴とON-CLINIC設立の背景を教えてください

飯田さんプロフィール

まずは、飯田さんのご経歴とON-CLINIC設立の背景について教えてください。

もともとは人材業界で長く働いてきました。

「人と人、人と企業をつなぐ」という仕事に携わる中で、多くの人が新しい環境に出会い、自分らしいキャリアを築いていく姿を見てきたんです。

医療とは異なる業界からのスタートだったんですね。医療に興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか?

きっかけはコロナ禍でした。

あの時期、医療DXが一気に加速しました。

それを目の当たりにして、「これからは医療も、もっと身近でアクセスしやすい仕組みが求められる」と強く感じたんです。

そこからオンライン診療の可能性に注目するようになりました。

人材業界でのご経験が、オンライン診療にも活かせると感じたのでしょうか?

人材紹介では「集客→面談→紹介」という流れがあるのですが、オンライン診療も「集客→診察→処方」と似ています。

自分の経験がこの分野でも活きると感じました。

編集部補足:ON-CLINICは2024年に設立されました。現在は対面診療とオンライン診療を組み合わせた医療サービスを提供しています。

ON-CLINICの理念

on-clinicの理念

ON-CLINICの理念について教えてください。

ON-CLINICで一番大切にしているのは「誠実さ」です。医療は人の健康や生活に直結するものなので、短期的な利益や効率だけを追い求めるのではなく、患者さんにとって安心できる選択肢であり続けることを大切にしています。[/jin-iconbox06]

ON-CLINICでは、利益や効率よりも「患者さんにとっての安心感」を優先する姿勢を何より大切にしています。

医療という領域だからこそ、信頼を土台にした誠実な対応が欠かせないという考えです。

医療ならではの姿勢ですね。

そうですね。

もちろんビジネスの視点は必要ですが、医療は「やってはいけないことはやらない」という姿勢が欠かせません。

患者さんに責任を持ち、誠実であることを徹底しています。

具体的には、どのような取り組みをされているのでしょうか?

ON-CLINICでは、オンライン診療に注力をしており、月間に10,000名以上の方と診察をしています。

24時間、365日稼働しているのが最大の強みだと認識しています。

そのうえで、ON-CLINICでは、診療や処方においてグレーな対応は一切行いません。

クリニックとしての信頼性を守り続けることを何より重視しています。

それは、患者さんに安心して診療を受けてもらうためでもあり、同時に働く医師やスタッフにとっても誇れる場であるためです。

診療や処方において不明瞭な対応を排除し、クリニックとしての信頼性を守る取り組みを徹底しています。

その背景には、患者さんだけでなく、医師やスタッフにとっても誇りを持てる場でありたいという思いがあるようです。

まさに「誠実さ」が軸になっているのですね。

はい。誠実さを土台に、医療サービスの提供を通して社会に貢献していきたいと考えています。

日本の医療アクセスの課題

日本の医療アクセスは、現状どんな課題があるのでしょうか?

日本の医療は本当に質が高く、安心して利用できる環境が整っていると思います。

ただ一方で、患者さんにとっては「アクセスのしにくさ」という課題がまだ残っていると感じています。

日本の医療は高い品質を誇っていますが、患者さんが気軽に利用できるかという点では、まだ改善の余地があります。

質だけでなく、受診のしやすさも今後の重要なテーマになっているのです。

具体的にはどのような点でしょうか?

病院に行くと、どうしても“待ち時間”が長くなってしまうんです。

診察のために1〜2時間かかることも珍しくありませんし、薬を受け取るまでの手間も含めると、忙しい方にとっては大きな負担になっています。

たしかに時間的な負担は大きいですよね。医師側の視点ではいかがでしょうか?

医師にとっても、外来勤務は拘束時間が長く、柔軟な働き方が難しいのが現状です。

その点、オンライン診療なら自宅で短時間だけ勤務することもでき、医師にとって新しい働き方の選択肢になります。

患者さんにも医師にもメリットがあるということですね。

そうですね。患者さんには「通院の負担を減らす便利さ」を、医師には「働き方の自由度」を提供できる。

オンライン診療は、医療アクセスの課題を両面から解決できる仕組みだと思っています。

その考えがON-CLINICの運営にもつながっているのですね。

はい。ON-CLINICでは、「患者さんにとっての便利さ」と「医師にとっての働きやすさ」の両立を大切にしながら、より良い医療環境を目指しています。

オンライン診療の社会的意義

オンライン診療 社会意義について語る飯田さん

オンライン診療は便利というイメージがありますが、それ以上の意義もあるのでしょうか?

はい。オンライン診療は、単に「便利になる」だけではなく、社会全体にとっても大きな意義があると考えています。

具体的にはどのような点でしょうか?

たとえば、病院に行くのが苦手な方や、忙しくてなかなか受診できなかった方でも、オンライン診療なら「まずは試してみよう」と思いやすいんです。

その小さな一歩が、健康への意識を高めるきっかけになります。

オンライン診療はこれまで受診をためらっていた方が、気軽に医療にアクセスできるようになるきっかけにもなっています。

受診のハードルを下げることで、医療との接点を持つ人が増え、結果的に健康な人を増やすことにもつながっていくのです。

これまで医療に距離を感じていた方でも受診しやすくなるということですね。

そうなんです。気軽にアクセスできるようになることで、結果的に健康な人が増える。

それは社会全体にとっても大きなプラスになると思います。

高齢者や地方在住の方にとってもメリットはありそうですね。

はい。薬の配送サービスや地域の支援と組み合わせることで、これまで受診が難しかった高齢者や地方に住む方にも医療を届けられるようになっています。

オンライン診療は、医療のハードルを下げると同時に、健康リテラシーを高める新しい仕組みだと感じています。

オンライン診療の広がりが、社会全体にも良い影響をもたらしそうですね。

まさにそうですね。今後、さらに社会的に広がっていくことを期待しています。

今後の展望

今後、ON-CLINICとして目指している展望について教えてください。

ON-CLINICは、これからもオンライン診療をより身近で便利なものにしていくために、挑戦を続けていきたいと考えています。

具体的にはどのような取り組みをお考えでしょうか?

まずは、薬の配送オペレーションを支援する仕組みを作りたいと思っています。

クリニックにとって配送や在庫管理は大きな負担になりますが、そこを私たちがクリニックをサポートできれば、オンライン診療全体をさらに広げていけるはずです。

オンライン診療を拡大していくうえで、課題や悩みになることが把握できているので、そういったノウハウなどを提供できればと考えています。

オンライン診療をより利用しやすくするための基盤づくりということですね。

そうですね。

今後は花粉症などの日常的な保険診療や、小児科といった身近な分野への展開も視野に入れています。

こうした取り組みを通じて、誰もがよりスムーズに医療を受けられる環境を整えていきたいです。

最後に、飯田さんが目指しているビジョンを教えてください。

オンラン診療を支える基盤をつくり、ON-CLINICを患者さんにも医師にも信頼される存在へと成長させていきたいと考えています。

まとめ

オンライン診療は、通院や待ち時間の負担を抑えやすい受診方法です。仕事や育児で病院へ行く時間を取りにくい方にとって、自宅などから医師に相談できることがメリットになります。

ポイント

飯田賢平氏は、患者の通院負担を減らすことに加え、医師が柔軟に働ける環境づくりを目指しています。また、薬の配送や地域の支援と組み合わせ、地方在住の方や高齢者にも医療を届ける可能性について語りました。

ON-CLINICは、対面診療とオンライン診療を組み合わせたクリニックです。受診を検討する際は、公式サイトで診療科目や受診方法をご確認ください。