オゼンピックとマンジャロの違い
オゼンピック(セマグルチド)とマンジャロ(チルゼパチド)はどちらも2型糖尿病の治療薬として開発され、いずれもGLP-1受容体作動薬です。
食欲抑制・満腹感の持続・血糖コントロールなどの作用があることから、医師の指導のもと、メディカルダイエットの治療薬として使用されることもあります。
結論として、オゼンピックとマンジャロはどちらも体重減少効果に期待できる薬ですが、海外の臨床試験では、体重減少効果はマンジャロ(チルゼパチド)の方が高いと報告されています。
※体重のベースラインは110kgです。
引用:Semaglutide vs Tirzepatide for Weight Loss in Adults With Overweight or Obesity
ただし体重減少効果には個人差があり、また副作用の出方も使用条件や体質によって異なります。
この記事では、オゼンピックとマンジャロの減量効果・作用の違い・副作用の違いを、臨床試験データや医学的根拠をもとに徹底解説します。
「結局、どっちの方が痩せる?」「オゼンピックとマンジャロ、自分に合うのはどっち?」と疑問に思っている方は必見です。
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オゼンピックとマンジャロはどっちが痩せるのか
結論として、マンジャロ(チルゼパチド)の方がオゼンピック(セマグルチド)より体重減少率が高いことが複数の臨床試験で報告されています。
臨床試験の結果をもとに、オゼンピックとマンジャロの効果・体重減少率・体重減少スピードの違いについて詳しく解説します。
オゼンピックとマンジャロの作用機序・効果の違い
| 違い | オゼンピック | マンジャロ |
|---|---|---|
| 有効成分 | セマグルチド | チルゼパチド |
| 作用するホルモン | 【1種類】 GLP-1 |
【2種類】 GLP-1、GIP ※デュアルアゴニスト作用 |
オゼンピック(セマグルチド)とマンジャロ(チルゼパチド)の体重減少効果に差が出る理由は、作用機序の違いにあります。
いずれもインクレチンと呼ばれる消化管ホルモンに作用しますが、標的とする受容体の範囲が異なり、この違いが臨床試験における体重減少率の差として確認されています。
オゼンピックの有効成分であるセマグルチドは、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体のみに作用する単独作動薬です。
GLP-1は食事摂取後に分泌され、インスリン分泌を促進するとともに、食欲を抑制し、胃の内容物が腸へ移動する速度を遅らせる作用を持つことが知られています。
この働きにより摂取カロリーが減少し、体重減少が起こります。
一方、マンジャロの有効成分であるチルゼパチドはGLP-1受容体に加えて、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)受容体の両方に作用する二重作動薬(デュアルアゴニスト)です。
GIPも食事に反応して分泌され、インスリン分泌を促すホルモンであり、近年の研究では脂肪組織やエネルギー代謝に関与する可能性が示されています。
チルゼパチドのデュアルアゴニスト作用は、食欲抑制およびエネルギー代謝に対する効果を相乗的に増強し、セマグルチドよりも大きな体重減少効果をもたらすと考えられています。
実際、肥満症患者を対象とした海外の臨床試験では、チルゼパチド(週1回15mg投与)で72週時点の平均体重減少率が20.9%であったのに対し、セマグルチド(週1回2.4mg投与)では68週時点で15.6%の減少にとどまりました。
試験の結果でも、GLP-1とGIPの両方に作用するマンジャロ(チルゼパチド)の方が、食欲抑制とエネルギー代謝の両面で効果が大きくなりやすいことが示されています。
参照:株式会社旭リサーチセンター「2020年代に登場した、社会・経済に影響を与える革新的医薬品」
臨床試験データでは体重減少率はマンジャロの方が高い傾向にある
糖尿病ではない成人を対象に実施された海外の臨床試験で、オゼンピック(セマグルチド)またはマンジャロ(チルゼパチド)を投与した際、マンジャロ(チルゼパチド)の方が体重減量率が高かったです。
| 違い | オゼンピックの平均体重変化率 (セマグルチド) |
マンジャロの平均体重変化率 (チルゼパチド) |
|---|---|---|
| 3ヶ月後 | 平均 -3.6% (95% CI, -3.7%〜-3.4%) | 平均 -5.9% (95% CI, -6.0%〜-5.8%) |
| 6ヶ月後 | 平均 -5.8% (95% CI, -6.0%〜-5.5%) | 平均 -10.1% (95% CI, -10.4%〜-9.9%) |
| 12ヶ月後 | 平均 -8.3% (95% CI, -9%〜-7.6%) | 平均 -15.3% (95% CI, -16.0%〜-14.5%) |
※体重のベースラインは110kgです。
引用:Semaglutide vs Tirzepatide for Weight Loss in Adults With Overweight or Obesity
また、肥満症または過体重の成人を対象とした別の臨床試験では、72週間時点での体重減少率はオゼンピック(セマグルチド)が13.7%に対して、マンジャロ(チルゼパチド)は20.2%という結果でした。(参照:日本イーライリリー株式会社より)
複数の臨床データから、マンジャロ(チルゼパチド)はオゼンピック(セマグルチド)と比較して、体重減少率が高い傾向にあると考えられます。
臨床試験データでは体重減少スピードはマンジャロの方が早い傾向にある
体重が減り始めるまでの早さについても、臨床試験のデータによるとオゼンピック(セマグルチド)よりマンジャロ(チルゼパチド)の方が早い傾向にあります。
| 違い | オゼンピックの平均体重変化率 (セマグルチド) |
マンジャロの平均体重変化率 (チルゼパチド) |
差 |
|---|---|---|---|
| 3ヶ月後 | 平均 -3.6% (95% CI, -3.7%〜-3.4%) | 平均 -5.9% (95% CI, -6.0%〜-5.8%) | -2.4% (95% CI, -2.5%〜-2.2%) |
| 6ヶ月後 | 平均 -5.8% (95% CI, -6.0%〜-5.5%) | 平均 -10.1% (95% CI, -10.4%〜-9.9%) | -4.3% (95% CI, -4.7%〜-4.0%) |
| 12ヶ月後 | 平均 -8.3% (95% CI, -9%〜-7.6%) | 平均 -15.3% (95% CI, -16.0%〜-14.5%) | -6.9% (95% CI, -7.9%〜-5.8%) |
※体重のベースラインは110kgです。
引用:Semaglutide vs Tirzepatide for Weight Loss in Adults With Overweight or Obesity
使用を開始してから3ヶ月時点で、体重減少率はマンジャロ(チルゼパチド)の方が2.4%大きいです。
また、時間経過ごとに体重減少率の差は大きくなり、12ヶ月時点での差はマンジャロ(チルゼパチド)とオゼンピック(セマグルチド)で約7%も異なります。
さらに体重だけでなく、BMIや血圧などの心血管代謝リスク指標においても、時間の経過とともにマンジャロ(チルゼパチド)の方が改善の幅が大きい傾向にあることが確認されています。(参照:日本イーライリリー株式会社より)
オゼンピックとマンジャロの副作用の違い
オゼンピック(セマグルチド)とマンジャロ(チルゼパチド)は、いずれもインクレチン受容体に作用する薬剤であり、副作用の種類は共通点が多いです。
一方で、体重減少効果の大きさや作用機序の違いにより、副作用の発現頻度や傾向には個人差が見られます。
オゼンピックとマンジャロに共通する副作用や、それぞれの一般的な副作用・重篤な副作用を詳しく解説します。
オゼンピックとマンジャロに共通する副作用
オゼンピックとマンジャロに共通するのは、吐き気・下痢・嘔吐・便秘・腹痛など消化器系の副作用です。
GLP-1受容体作動作用によって、胃腸の運動が抑制されることが関係していると考えられています。
投与開始時や用量を増やす期間に出現しやすく、臨床試験では多くが軽度から中等度で、時間の経過とともに軽減する傾向が示されています。
2型糖尿病患者を対象とした臨床試験では、消化器系の副作用の発生率はオゼンピック(セマグルチド)に比べてマンジャロ(チルゼパチド)の方がやや多いという結果でした。
| 副作用 | オゼンピックの副作用発生率 (セマグルチド) |
マンジャロの副作用発生率 (チルゼパチド) |
|---|---|---|
| 吐き気 | 18% | 17~22% |
| 下痢 | 12% | 13~16% |
| 嘔吐 | 8% | 6~10% |
引用:2 型糖尿病患者に対する週 1 回皮下投与製剤のチルゼパチドとセマグルチドとの比較
また、頻度は低いものの、急性膵炎・胆嚢系疾患(胆石・胆嚢炎など)・低血糖(他の糖尿病薬との併用時)といった重大な副作用があらわれることもあります。
ただし、実際の副作用のあらわれ方には個人差があります。
オゼンピックの主な副作用
オゼンピックの一般的な副作用として、以下が報告されています。
- 吐き気
- 下痢
- 嘔吐
- 便秘
- 食欲減退
- 消化不良、など
副作用の発生率は、オゼンピック(セマグルチド)の方が緩やかな傾向にあります。(参照:2 型糖尿病患者に対する週 1 回皮下投与製剤のチルゼパチドとセマグルチドとの比較)
また、重篤な副作用リスクとして以下が挙げられます。
- 急性膵炎
- 重度の低血糖
- 胆のう炎
- 胆管炎
- イレウス(腸閉塞) など
発生頻度は高くありませんが、副作用のリスクを踏まえて、医師の指示に従って使用しましょう。
マンジャロの主な副作用
マンジャロの一般的な副作用は以下の通りです。
- 吐き気
- 下痢
- 嘔吐
- 便秘
- 腹痛
- 食欲減退など
マンジャロ(チルゼパチド)はデュアルアゴニスト作用によってオゼンピック(セマグルチド)より体重減少効果が高い一方で、副作用の発生率がわずかに高くなっています。(参照:2 型糖尿病患者に対する週 1 回皮下投与製剤のチルゼパチドとセマグルチドとの比較)
また、以下の重篤な副作用も報告されています。
- 低血糖症
- 急性膵炎
- 急性胆嚢系疾患
- 急性腎障害および脱水
- イレウス(腸閉塞)
- 過敏症反応
- 糖尿病網膜症の合併症など
マンジャロの使用を検討している場合、副作用リスクを理解したうえで医師の診断のもと適切に使用する必要があります。
オゼンピック・マンジャロが向いている人の特徴
オゼンピックとマンジャロは、いずれもインクレチン受容体作動薬として、2型糖尿病および肥満症の治療に用いられています。
しかし、作用機序・臨床試験で示された効果の大きさ・副作用などに違いがあり、体質によっても向き・不向きがあります。
ここでは、オゼンピックが向いている人・マンジャロが向いている人の特徴をそれぞれ解説します。
オゼンピックが向いている人の特徴
オゼンピックは「ダイエット効果は得たいけれど、副作用が気になる」という人に向いている傾向があります。
個人差はありますが、オゼンピック(セマグルチド)の方がマンジャロ(チルゼパチド)に比べて一般的な副作用の発生率がやや低いという臨床試験データがあるためです。(参照:2 型糖尿病患者に対する週 1 回皮下投与製剤のチルゼパチドとセマグルチドとの比較)
ただし、オゼンピック(セマグルチド)はマンジャロ(チルゼパチド)に比べて、体重減少率が低いです。
マンジャロが向いている人の特徴
マンジャロは「なるべく早く体重を落としたい」という人に向いている傾向があります。
以下の通り、臨床試験でもマンジャロ(チルゼパチド)の方がオゼンピック(セマグルチド)よりも体重減少率が高く、効果も早くあらわれる傾向があります。
| 違い | オゼンピックの平均体重変化率 (セマグルチド) |
マンジャロの平均体重変化率 (チルゼパチド) |
差 |
|---|---|---|---|
| 3ヶ月後 | 平均 -3.6% (95% CI, -3.7%〜-3.4%) | 平均 -5.9% (95% CI, -6.0%〜-5.8%) | -2.4% (95% CI, -2.5%〜-2.2%) |
| 6ヶ月後 | 平均 -5.8% (95% CI, -6.0%〜-5.5%) | 平均 -10.1% (95% CI, -10.4%〜-9.9%) | -4.3% (95% CI, -4.7%〜-4.0%) |
| 12ヶ月後 | 平均 -8.3% (95% CI, -9%〜-7.6%) | 平均 -15.3% (95% CI, -16.0%〜-14.5%) | -6.9% (95% CI, -7.9%〜-5.8%) |
※体重のベースラインは110kgです。
引用:Semaglutide vs Tirzepatide for Weight Loss in Adults With Overweight or Obesity
ただし、最終的にオゼンピック・マンジャロのどちらを処方してもらうかは、医師の判断に従いましょう。
オゼンピックとマンジャロの料金の違い
オゼンピックとマンジャロは、いずれも日本では肥満・ダイエット目的の場合は自由診療となるため、医療機関ごとに費用が異なります。
また、同じ医療機関の同じ薬剤でも、投与量・処方本数等によって料金が異なります。
なお、自由診療では保険が適用されませんので、全額実費となります。
オゼンピックとマンジャロの料金相場をそれぞれ紹介します。
オゼンピックの相場は2.4万円
オゼンピックの自由診療における一般的な相場は、1本あたり2.4万円程度です。
用量によりますが、1本で1~2ヶ月程度使用できます。
また、薬代に加えて診察料・送料等が別途発生する可能性もあります。
そのため、料金は総額で比較しましょう。
オゼンピックを安く購入できるオンライン診療を以下で紹介しているので、ぜひチェックしてください。
マンジャロの相場は2.2万円
自由診療の場合、マンジャロの相場は月2.2万円程度です。
ただし、投与量が増えると月5~10万円程度する場合もあります。
マンジャロは用量が増えるほど体重減少率が高くなることが報告されていますが、その分月額料金が高くなる点に注意が必要です。(参照:Tirzepatide versus Semaglutide Once Weekly in Patients with Type 2 Diabetes)
詳しい相場は以下の記事でチェックしてください。
オゼンピック・マンジャロを実際に使用した人の口コミ・評判
オゼンピックやマンジャロの効果・副作用・使いやすさなどについて、実際に使用したことがある人の口コミをまとめました。
リアルな意見を確認して、どちらを選ぶか決める際の参考にしてください。
オゼンピックの口コミ・評判

※自社調べ
※効果効能・副作用には個人差があります


※効果効能・副作用には個人差があります


※効果効能・副作用には個人差があります

マンジャロの口コミ・評判

※効果効能・副作用には個人差があります


※効果効能・副作用には個人差があります


※効果効能・副作用には個人差があります

オゼンピックとマンジャロはどっちが痩せるかに関するQ&A
オゼンピックとマンジャロはどっちが痩せるかについて、よくある質問に回答しました。
オゼンピックとマンジャロはどっちを選ぶべき?
体重減少率はマンジャロ(チルゼパチド)の方が高いですが、オゼンピック(セマグルチド)の方が副作用発生率が少なめという臨床データが報告されています。
しかし、実際にオゼンピックとマンジャロのどちらを選ぶべきかは、体質や医師の判断によって異なります。
効果の大きさや副作用リスクをしっかり調べた上で、医師の指導のもと使用してください。
オゼンピックで何キロ痩せる?
オゼンピック(セマグルチド)の体重減少率は、使用開始から3ヶ月で平均-3.6%です。
また、6ヶ月後には平均-5.8%、12ヶ月後には平均-8.3%という結果が報告されています。
マンジャロで何キロ痩せる?
マンジャロ(チルゼパチド)の体重減少率は、使用開始から3ヶ月で平均-5.9%です。
また、6ヶ月後には平均-10.1%、12ヶ月後には平均-15.3%で、オゼンピック(セマグルチド)より高い体重減少率が報告されています。
オゼンピックとマンジャロのどちらを選ぶべきかは体質・医師の判断によって異なる!
臨床試験データでは、平均的な体重減少率はマンジャロの方が高い傾向が示されていますが、副作用発生率はオゼンピックの方がやや低めです。
ただし、効果や副作用には体質などの個人差があります。
体質や治療目的を踏まえ、医師の診察と判断に基づいてどちらを選ぶか決めましょう。