外出し(膣外射精)でも妊娠する可能性はある?不安な時の対処法・誤った避妊方法を解説

外出し 妊娠 不安

外出し(膣外射精)は「避妊しているつもり」になりやすい方法ですが、医学的には妊娠を防げる避妊法とはされていません。

実際、外出しを避妊として用いた場合の年間妊娠率は22%とされており、射精前に分泌されるカウパー腺液(いわゆる我慢汁)に精子が混入する可能性や、射精のタイミングを完全にコントロールできない点が理由として挙げられています。

外出し 避妊失敗率

引用:日本における予定外妊娠の医療経済的評価

そのため、「安全日だから大丈夫」「膣内で射精していないから問題ない」と考えるのは、データ上でも正確ではありません。

なお、本記事では、外出しによる妊娠の可能性と確率を整理したうえで、不安を感じた場合に取れる対処法、さらに妊娠検査や性感染症検査のタイミング、今後注意すべき避妊方法について解説します。

Contents
  1. 外出し(膣外射精)でも妊娠する可能性がある
  2. 我慢汁(カウパー腺液)でも妊娠する可能性はある
  3. 外出し(膣外射精)で妊娠が不安な時の対処法
  4. 妊娠の可能性がある誤った避妊方法
  5. 望まない妊娠を防ぐための正しい避妊方法
  6. 緊急避妊したい時はアフターピル服用が選択肢の1つ
  7. 外出し(膣外射精)で妊娠が不安な人によくあるQ&A
  8. 外出しで不安がある場合は「時間管理」と「医療判断」が重要

外出し(膣外射精)でも妊娠する可能性がある

外出し(膣外射精)は妊娠を防げる方法ではなく、実際には妊娠する可能性がある避妊法です。

学術研究においても、27名の被験者射のうち、約41%にカウパー腺液中に精子が存在し、37%では運動性のある精子が検出されたことが報告されています。

これは、少量でも妊娠に至る可能性があることを示しており、避妊法としては信頼性が低いとされ、公的医療機関や産婦人科でも、外出しは避妊方法として推奨されていません。

ここでは外出しがなぜ妊娠につながるのか、具体的な確率や身体の仕組みをもとに解説します。

外出し(膣外射精)の妊娠確率は22%

米国疾病予防管理センター(CDC)がまとめた避妊法ごとの失敗率データでは、外出し(膣外射精)の妊娠確率は、1年間継続した場合で22%と報告されています。

これは、100人が外出しを避妊方法として用いた場合、1年以内に22人以上が妊娠する計算です。

この数値は、コンドーム(一般的使用で約18%)よりも高く、避妊効果が低いことを示しています。

理由として、射精前に分泌される液体への精子混入や、射精の瞬間を完全にコントロールできない点が挙げられます。

  • 1年間の妊娠確率は22%
  • コンドームより妊娠率が高い

射精をコントロールするのは難しい

射精を意図したタイミングで完全にコントロールすることは、生理学的に難しいとされています。

射精は脊髄の制御中枢による反射として起こるため、性的刺激を受けた感覚情報や自律神経出力が統合されて発現する運動であり、意志だけで正確に停止・遅延させることは生理学的に困難です。(参照:PubMed「Central regulation of ejaculation」)

特に性的興奮が高まった状態では、本人が気づかないうちに精液が尿道内に移動することがあります。

この状態で外出しを行っても、わずかな精液が膣内に入る可能性があるため、この不確実性が外出しの失敗率を高める要因とされています。

  • 射精は反射運動で意思制御が難しい
  • 興奮時に精液が事前に移動することがある
  • わずかな精液でも妊娠の可能性がある

精子は生命力と移動能力が高い

精子は非常に小さな細胞ですが、高い生命力と移動能力を持っています。

射精後の精子は、条件が整えば女性の体内で3〜5日程度生存できるとされています。

排卵した卵子が受精できるのは1日程度、射精された精子が女性の体内で生きられるのは3日程度といわれており、妊娠するには、この間に卵子と精子が運良く出会うことが必要です。

引用:政府広報オンライン「不妊治療、社会全体で理解を深めましょう

また、精子は自力で子宮頸管や子宮内へ進む運動能力を持ち、膣の入口付近に付着した場合でも体内に入り込む可能性があります。

そのため、膣外で射精した場合でも、精子が膣内に到達するリスクは否定できません。

  • 精子は体内で数日間生存できる
  • 自力で子宮方向へ移動する能力がある
  • 膣外射精でも侵入リスクがある

我慢汁(カウパー腺液)でも妊娠する可能性はある

我慢汁(カウパー腺液)による妊娠の可能性はゼロではありません。

カウパー腺液は主に尿道を中和・潤滑する目的で分泌され、精液とは異なる体液ですが、条件によっては精子が含まれることが確認されています。

医学研究では、調査対象の27名中11名(約41%)の前立腺液サンプルに精子が含まれており、そのうち10件(約37%)では運動性のある精子が確認されており、避妊をしていない場合には、妊娠が成立する可能性が否定できません。

ただし、精液射精と比べると妊娠確率は大きく低下しますが、低リスク=安全ではない、という整理が重要です。

ここでは我慢汁(カウパー腺液)による妊娠リスクの考え方と、どのような条件で可能性が生じるのかを整理します。

我慢汁(カウパー腺液)での妊娠は低いが0ではない

我慢汁による妊娠の確率は低いものの、0ではありません。

医学研究では、健康な男性42名の前分泌液を分析したところ、16.7%で運動性のある精子が見つかりました。

また、射精後しばらくして再度性的刺激を受けた場合、尿道内に残った精子が我慢汁とともに排出される可能性があることも指摘されています。

したがって、確率は低くても生理学的には妊娠条件が成立することがあります。

  • 我慢汁のみの妊娠確率は低いが否定はできない
  • 膣外射精の失敗率は年間約20%と報告されている
  • 尿道内に残った精子が混入する可能性がある

我慢汁(カウパー腺液)にも受精能力がある

我慢汁自体に精子を作る機能はありませんが、受精能力を持つ精子が含まれる場合があります。

一方で、精子がまったく検出されなかった研究もあり、個人差が大きい点が特徴です。

ただし、妊娠は「精子の数が多いかどうか」だけで決まるわけではなく、1個でも運動性と受精能力を持つ精子が卵子に到達すれば成立します。

そのため、我慢汁に含まれる精子量が少なくても、条件次第では妊娠が起こり得ます。

  • 運動性のある精子が確認された報告も存在する
  • 妊娠は少数の精子でも成立する可能性がある

我慢汁が付いた手で性器を触っても妊娠する可能性はある

我慢汁が付着した手で性器を触った場合でも、理論上は妊娠の可能性があります。

精子は体外では数分〜数十分で活動性を失うとされていますが、付着直後で乾燥していない場合、腟内へ移動すれば生存できる条件が整うことがあります。(参照:Healtyline

ただし、この経路での妊娠は非常に確率が低く、医学文献でも具体的な妊娠率は示されていません。

そのため「可能性はあるが、頻度は極めて低い」という位置づけになります。

とはいえ、避妊を前提とする場合は、精液・我慢汁が付いた手で性器に触れないようにしましょう。

  • 精子は付着直後であれば短時間生存する可能性がある
  • 避妊を考えるなら接触自体を避けるのが基本
  • 手を介した妊娠の確率は極めて低い

外出し(膣外射精)で妊娠が不安な時の対処法

外出し(膣外射精)は避妊法として確実ではなく、妊娠の可能性は医学的に否定できません。

そのため、不安がある場合は「時間が重要な対応」「医療による確認」「将来的なリスク管理」の3点を行うことが根拠に基づいた対処になります。

ここでは、妊娠の成立を防ぐための初期対応から、医療機関の利用、さらに後日検討すべき検査までを順に解説します。

72時間以内(3日以内)にアフターピルを服用する

外出し後に妊娠が不安な場合、72時間以内にアフターピルを服用することが最も有効な対処法です。

レボノルゲストレルを有効成分とするアフターピルは、排卵を遅らせる作用があり、服用が早いほど妊娠阻止率が高く、24時間の服用で妊娠リスクを95%以上の妊娠阻止率があるとされています。

性交渉後 5 日以内であれば緊急避妊(EC)の処置により、妊娠の 95 % 以上を防ぐことができます。

引用:日本WHO協会「緊急避妊

すでに着床した妊娠を中断する薬ではないため、時間管理が重要です。

アフターピルは副作用は吐き気や頭痛などが一時的に出ることがありますが、多くは24時間以内に軽快することが多いです。

  • 72時間以内の服用で妊娠リスクを大幅に低減できる
  • 排卵を抑制・遅延する作用が医学的に確認されている
  • 服用が早いほど効果が高い

早急に医療機関またはオンライン診療を受診する

アフターピルは医師の処方が必要な医薬品であるため、早急に医療機関またはオンライン診療を受診する必要があります。

近年はオンライン診療の普及により、問診後に最短当日発送で処方されるケースも増えています。

日本産科婦人科学会でも、緊急避妊は医師の管理下で行うことが望ましいとされています。

服⽤してはいけない⼈や慎重に使⽤した⽅がよい⼈がいますので、不安な⽅は、処⽅される医師にお尋ね下さい。

引用:⽇本産科婦⼈科学会「緊急避妊法の適正使⽤に関する指針(令和 7 年改訂版)

加えて、妊娠の成立時期や生理周期を医学的に整理してもらうことで、不要な不安を減らしすことが可能です。

  • アフターピルは医師の処方が必要
  • オンライン診療で迅速な対応が可能
  • 医学的判断により妊娠リスクを正確に評価できる

2~3週間後を目安に性感染症(STD)の検査を検討する

外出しは妊娠だけでなく性感染症(STD)の予防にはならないため、2~3週間後を目安に検査を検討しましょう。

クラミジアや淋菌は感染から1~2週間程度で検査精度が高まり、HIVは抗原抗体検査で2~4週間以降に検出可能とされています。

性感染症は無症状のまま進行するケースも多く、口腔性交でも感染する可能性があるのが特徴です。

性感染症は性的接触の経験がある人なら、だれでも感染する可能性があり、たった一度のセックスでもうつることがあります。

引用:厚生労働省「知っておきたい 性感染症の正しい知識

特に、複数の人と関係を持っている場合や、初めての相手との場合は、性感染症の検査をしておくことを推奨します。

  • 外出しで性感染症の予防はできない
  • 検査時期は感染症ごとに目安がある
  • 早期発見で合併症リスクを下げられる

妊娠の可能性がある誤った避妊方法

避妊方法には科学的に効果が確認されているものと、効果が不十分、または誤解されやすい方法があります。

特に「避妊しているつもり」でも、方法自体に医学的根拠がなかったり、失敗率が高いものを選んでいると、妊娠の可能性は現実的に残ります。

正確な知識を持たないまま判断すると、想定外の妊娠につながるケースも少なくありません。

ここでは妊娠の可能性がある誤った避妊方法について、根拠となるデータをもとに解説します。

腟外射精(外出し)

腟外射精は妊娠を防げる避妊方法ではありません。

射精前の分泌液(カウパー腺液)にも精子が含まれる可能性があり、挿入時点で妊娠のリスクが生じます。

海外の公的医療機関の統計では、腟外射精の一般的な使用状況における年間妊娠率は約20%と報告されています。

これは5人に1人が1年以内に妊娠する計算です。

また、射精のタイミングを完全にコントロールすることは生理的に難しく、わずかな遅れでも精液が腟内に入る可能性があります。

そのため、避妊としての再現性や安全性は医学的に低いとされています。

  • 射精前の分泌液にも精子が含まれる可能性がある
  • タイミング管理に依存するため失敗率が高い

オギノ式・安全日の予測(リズム法)

オギノ式(リズム法)は確実な避妊方法ではありません。

オギノ法とは過去の生理周期から排卵日を推定し、妊娠しにくい日を判断しますが、排卵日は体調やストレス、生活習慣の変化で簡単にずれることが知られています。

CDC(米国疾病予防管理センター)の避妊効果データでは、一般的な使用におけるリズム法の年間妊娠率は約24%とされており、避妊効果は低い水準です。

特に生理周期が不規則な人では予測精度がさらに下がり、「安全日」とされる日に排卵が起こるケースも珍しくありません。

数値に基づくと、単独での避妊法としては推奨されていません。

  • 排卵日は毎月同じとは限らない
  • 一般的な使用で年間約24%の妊娠率
  • 生理周期の変動に弱く予測精度が低い

性交後の腟洗浄(ビデ、シャワー)

性交後の腟洗浄には避妊効果はありません。

精子は射精後すぐに子宮頸管へ進入するため、性交後にビデやシャワーで洗浄しても妊娠を防ぐことはできないとされています。

医療機関の見解では、腟洗浄は精子の到達を防げないだけでなく、腟内環境を乱し、感染症リスクを高める可能性があると指摘されています。

避妊効果を示す信頼できるデータは存在せず、避妊目的で行うことは科学的根拠がありません。

  • 精子は短時間で子宮側へ進む/li>
  • 腟内環境を乱すリスクがある

生理中の性行為

生理中であっても妊娠の可能性は否定できません。

精子は体内で最長約5日間生存し、卵子は排卵後24時間以内にしか受精しないため、生理後半やすぐ後に排卵が起きると、性交後に残存した精子が卵子と出会って妊娠に至る可能性があります。(参照:妊娠SOS「妊娠・出産の基礎知識」)

特に生理周期が短い人では、生理終了直後に排卵が起こるケースも報告されています。

そのため「生理中=安全」という考え方は医学的に正確ではありません。

  • 精子は体内で数日生存する
  • 排卵が早まると妊娠の可能性がある
  • 生理中でも安全とは言い切れない

コンドームの誤った使用

コンドームは正しく使わないと避妊効果が大きく下がります。

CDCのデータでは、男性用コンドームは「一般的使用」の状況では約18%の妊娠率とされ、装着の遅れや途中での外れ、破損といった不完全な使用が含まれた現実の使用状況での値です。

主な原因は装着の遅れ、サイズ不適合、使用途中での外れや破損などです。

特に挿入途中から装着する場合、射精前分泌液による妊娠リスクが生じます。

正しい装着手順と毎回の使用が守られないと、避妊効果は大きく低下することがデータで示されています。

  • 装着ミスや途中装着が失敗原因
  • 毎回正しく使うことで効果が保たれる

望まない妊娠を防ぐための正しい避妊方法

望まない妊娠を防ぐためには、効果が医学的に確認されている避妊方法を正しく理解し、状況に応じて選択することが重要です。

避妊にはさまざまな方法がありますが、効果の高さや継続のしやすさ、安全性には明確な差があります。

国立成育医療研究センターの資料によれば、コンドームの避妊失敗率は一般的使用で約13%であるのに対し、IUDや経口避妊薬など医学的に確立された方法は失敗率が1%未満と、避妊効果に大きな差があることが示されています。

また、避妊は一時的な対策ではなく、継続して正しく実施することではじめて高い効果を発揮するため、正しい使い方も学ばなければなりません。

ここでは、医学的データに基づき、代表的な避妊方法とその特徴をわかりやすく解説します。

低用量ピル (経口避妊薬)を服用する

低用量ピルは、正しく服用した場合の避妊成功率が99%以上と報告されている、非常に効果の高い避妊方法です。(参照:WHO

低用量ピルは排卵を抑制し、子宮内膜を妊娠しにくい状態に保つことで妊娠を防ぎ、毎日決まった時間に服用することで、避妊効果を最大限に維持できます。

医師の管理下での服用を前提に安全性と有効性が確認されている低用量ピルは、妊娠を防ぎたい人には選択肢の一つと言えるでしょう。

排卵を抑える、子宮の粘液を変化させ精子の侵入を防ぐ、子宮内膜をうすくして着床を防ぐ、という3つの効果により、正しく飲めば低容量ピルの避妊効果は99%以上です。1000人のピル内服女性のうち1年間に妊娠するのは、3人以下とされています。

引用:世田谷女性のクリニック「低用量ピル(自費診療)

  • 正しく服用した場合の避妊成功率は99%以上
  • 排卵を抑えることで妊娠そのものを起こりにくくする
  • 飲み忘れがあると効果が低下するため継続管理が重要

避妊リングを使用する

避妊リング(子宮内避妊具:IUD)は、装着後ほぼ何もしなくても高い避妊効果が持続する方法で、妊娠防止率は99%以上とされています。

避妊せずに行われた性交から 120 時間以内に銅付加 IUD を挿入した場合、99%以上の確率で妊娠を防ぐ効果があります。これは現在利用可能な緊急避妊法の中で、最も効果的な方法です。

引用:WHO ファクトシート緊急避妊法

避妊リングには銅付加IUDやホルモン放出型IUDがあり、いずれも子宮内の環境を変化させ、受精や着床を防ぎます。

さらに銅付加IUDは、精子の運動性を抑える、また、精子と卵子の受精を妨げる働きもあり、高い避妊効果を発揮します。

引用:バイエル薬品株式会社「IUDによる避妊

WHOのデータでは、一般的使用と正確な使用の差がほとんどない点が特徴とされており、使用者の行動による失敗が起こりにくい方法です。

装着や取り外しは医療機関で行う必要がありますが、数年単位で効果が持続するため、確実に避妊したい人におすすめな方法です。

  • 避妊成功率は99%以上で非常に安定している
  • 一度装着すれば数年間効果が持続する
  • 使用ミスによる失敗がほぼ起こらない

性器に接触する前にコンドームを着用する

コンドームは、性器に接触する前に正しく着用することで、妊娠を防ぐ基本的な避妊方法です。

正確に使用した場合の避妊成功率は約98%とされていますが、一般的使用では約82%まで低下すると報告されています。(参照:CDC

この差は、装着の遅れや破損、サイズ不適合などが原因です。

避妊法が不適切または誤った方法で使用され、避妊に失敗した可能性が懸念される場合
・コンドームの破損、脱落、誤った使用をした場合

引用:WHO ファクトシート緊急避妊法

コンドームは妊娠予防に加えて性感染症の予防効果もある点が特徴で、他の避妊法と併用されることも多い方法です。

正しい装着方法を理解し、使用期限や保管方法を守ることが重要です。

  • 正確な使用で避妊成功率は約98%
  • 一般的使用では失敗率が高くなる
  • 性感染症予防の効果も確認されている

緊急避妊したい時はアフターピル服用が選択肢の1つ

緊急避妊を希望する場合、性交後に服用するアフターピルは医学的に確立された選択肢の1つです。

アフターピルは、排卵を抑制または遅らせることで妊娠成立を防ぐ薬で、世界保健機関(WHO)や日本産科婦人科学会でも緊急避妊法として位置づけられています。

一般的に性交後72時間以内、または120時間以内に服用することで一定の避妊効果が確認されています。

アフターピルには着床を阻止して妊娠を成立させないようにする働きがあるため、問題となる性行為後、72時間(3日)以内(種類によっては120時間以内)に服用すると、高い確率で妊娠を予防することが可能です。

引用:池袋クリニック「アフターピル(緊急避妊薬)

避妊に失敗した場合や避妊を行えなかった場合に用いられ、通常の低用量ピルとは用途が異なります。

なお、妊娠を100%防ぐ方法ではないため、早期服用と正確な理解が重要です。

ここでは、アフターピルの基本的な考え方と利用時の前提条件について整理します。

アフターピルの効果・避妊率・種類

アフターピルの効果は、排卵を抑える、または遅らせる作用によって妊娠成立を防ぐ点にあります。

国内のアフターピルは主にレボノルゲストレルとウリプリスタル酢酸があり、一般的に行為から72時間以内ならレボノルゲストレル、120時間以内の場合はウリプリスタル酢酸が処方されています。

種類(成分) 服用可能時間 公表されている特徴 避妊率
レボノルゲストレル 性交後72時間以内 実績が多く国内で広く処方 97.9%~98.8%(※1)
ウリプリスタル酢酸 性交後120時間以内 72時間以降も効果が期待 98.8%(※1)

※1 WHO ファクトシート緊急避妊法

WHOのファクトシート緊急避妊法によると、レボノルゲストレルを期間内に服用したケースでは妊娠率が1.2~2.1%、ウリプリスタル酢酸では1.2%の妊娠率と報告されています。

特にウリプリスタール酢酸エステルを含むタイプは120時間以内まで効果が期待でき、72時間以降でも一定の避妊率が維持されるとされています。

日本国内では医師の処方が必要で、市販薬ではありません。

いずれの種類も、排卵後に服用した場合は効果が低下することが分かっており、服用タイミングが重要です。

また、既に妊娠が成立している場合には効果がない点も医学的に確認されています。

  • 排卵抑制・遅延による緊急避妊薬
  • 種類により有効時間と避妊率が異なる
  • 妊娠成立後には効果がない

アフターピルはオンライン診療でも処方される場合がある

アフターピルは、対面診療だけでなくオンライン診療を通じて処方される場合があります。

厚生労働省が定めるオンライン診療の指針では、医師が適切と判断した場合に限り、ビデオ通話などを用いた診察後に処方が行われます。

これにより、医療機関に直接行く時間が取れない場合でも、一定の条件下で診療を受けられる仕組みが整っています。

ただし、すべての医療機関が対応しているわけではなく、診察内容や配送方法、対応時間は各サービスで異なります。

また、本人確認や服用説明が必須とされており、医師の判断によっては対面診療を勧められるケースもあります。

ここでは、アフターピルを24時間処方可能なオンライン診療を紹介します。

クリニック名 アフピル
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エニピル
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あしたのクリニック
あしたのクリニックロゴ
アフターピルの料金
(税込)
【120時間有効ピル】
13,200円
【72時間有効ピル】
8,580円
【120時間有効ピル】
10,978円
【72時間有効ピル】
10,978円
【120時間有効ピル】
13,750円
【72時間有効ピル】
8,800円
診察料 0円 0円 0円
診察時間 24時間 24時間 24時間
配送スピード(※1) 最短60分 最短60分 最短60分
通常配送料
(税込)
550円 550円 1,000円
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アフピルの詳細
アフターピルの料金 120時間有効ピル:13,200円(税込)
72時間有効ピル:8,580円(税込)
診察料 無料
診療方法 ・LINE
・電話
診療時間 24時間受付
(診療時間は9:30~翌2:00)
配送時間 最短1時間(23区内のみ)
他地域は原則翌日(当日配送の場合)
配送料 550円
お急ぎ便5,500円〜(23区内のみ)
支払い方法 ・クレジットカード
・後払い
年齢制限 18歳以上

アフピルのおすすめポイント

  • LINE登録者10万人以上・診察数8万人以上(2024年2月時点)
  • 厚労省研修修了医師が診察
  • 72時間用・120時間用ともに料金が比較的抑えられている
  • 東京23区で最短60分配送に対応している

アフピルは、避妊に失敗した後できるだけ早く医師に相談し、アフターピルを処方してもらいたい人に適したオンライン診療サービスです。

担当医師は厚生労働省が実施する「オンライン診療研修」を修了しており、制度に沿った診療体制が整っていることが明示されています。

利用実績としては、LINE登録者数10万人以上、診察実績8万人以上と公表されており、一定数の診療経験に基づいて運営されている点が特徴です。

料金は、72時間以内に服用する「マドンナ」が通常配送10,630円(税込)、120時間以内対応の「ウルピサド」が15,250円(税込)で、同種のオンライン診療サービスと比較しても安く手に入れられます。

アフピルの料金
マドンナ
(72時間用)
【通常配送】10,630円(税込)
【お急ぎ便】15,580円(税込)
ウルピサド
(120時間用)
【通常配送】15,250円(税込)
【お急ぎ便】20,200円(税込)

また、東京23区では追加料金5,500円で最短60分配送、それ以外の地域でも当日発送・最短翌日着に対応しています。

配送時の品名を「サプリメント」と記載するなど、プライバシー配慮が明記されている点も特徴です。

アフピル
運営会社 よりそいメンタルクリニック
住所 〒160-0021
東京都新宿区歌舞伎町1丁目1−17 エキニア新宿 302

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エニピル|24時間診療で深夜でも受診できる

エニピル


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エニピルの詳細
アフターピルの料金 120時間有効ピル:10,978円(税込)
72時間有効ピル:10,978円(税込)
診察料 無料
※システム利用料3,300円(税込)
診療方法 電話
診療時間 24時間
配送時間 最短1時間以内
配送料 550円(税込)
※バイク便は9,900円(税込)
支払い方法 ・クレジットカード
・あと払い
・コンビニ払い
・銀行振込
・分割払い
年齢制限 なし(未成年OK)

エニピルのおすすめポイント

  • 24時間いつでも産婦人科医の診療に対応
  • 120時間以内有効のエラを10,978円で処方
  • 最短10分程度で診療完了

エニピルは、24時間いつでも産婦人科医のオンライン診療を受けられる点が特徴のアフターピル処方サービスです。

避妊失敗後は時間の経過によって選択できる薬が限られますが、エニピルでは性交後120時間以内まで有効とされる「エラ(ウリプリスタール酢酸エステル)」の処方に対応しています。

エラは一般的に15,000円前後で提供されるケースが多いとされていますが、エニピルでは10,978円と価格が抑えられています。

保険証は不要で、診療は最短10分程度で完了すると案内されており、服用までの時間を短縮しやすい仕組みです。

また、副作用対策として痛み止めや吐き気止めなどの追加処方が可能である点も明記されています。

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エニピル
運営会社 株式会社サルース
住所 〒150-6221
東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー 21階

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72時間有効ピル:8,800円(税込)
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他地域は原則翌日(当日配送の場合)
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年齢制限 18歳以上

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あしたのクリニックは、LINEを利用してアフターピルのオンライン診療を受けられる医療サービスです。

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最大の特徴は配送スピードで、東京23区内では追加料金5,500円を支払うことで最短1時間配送に対応しています。

23区外であっても、平日・土日祝を含め18時10分までに診療が完了すれば原則翌日配送とされており、締切時間が比較的遅めなのも特徴です。

また、配送品名を「サプリメント」とするなど、第三者に内容が分からない梱包方法が採用されています。

服用ガイドが同封されているため、アフターピルを初めて使用する場合でも手順を確認しながら服用できます。

(※1)2024年2月時点
(※2)地域によっては翌々日になることあり

あしたのクリニック
運営会社 よりそいメンタルクリニック
住所 〒160-0021
東京都新宿区歌舞伎町1丁目1−17 エキニア新宿 302

外出し(膣外射精)で妊娠が不安な人によくあるQ&A

ここでは、外出し(膣外射精)に関して多く寄せられる疑問を解説します。

Q1.「安全日」に外出しをしたのですが大丈夫ですか?

結論から言うと、「安全日」であっても外出しによって妊娠する可能性は否定できません。

排卵日は個人差や体調、ストレスなどで前後しやすく、基礎体温や生理周期から推定した「安全日」が必ずしも無排卵日とは限らないためです。

また、外出しは避妊法としての失敗率が高く、一般的な使用状況では年間約20%が妊娠すると報告されています。

さらに、射精前に分泌されるカウパー腺液に精子が混入する可能性も確認されています。

そのため、「安全日+外出し」は医学的には安全とは言えません。

Q2.不安な場合、今すぐできることはありますか?

妊娠の可能性が少しでもある場合、性交後できるだけ早く行動することが重要です。

性交後72時間以内(薬剤によっては120時間以内)であれば、緊急避妊薬(アフターピル)によって妊娠を防げる可能性があります。

これは排卵を遅らせたり、受精を防ぐ作用があり、早く服用するほど有効性が高いとされています。

また、自己判断で様子を見るより、産婦人科やオンライン診療で医学的判断を仰ぐことが推奨されます。

性交後すぐにできる確実な方法は限られているため、時間管理が重要です。

Q3.妊娠検査薬はいつから使えますか?

妊娠検査薬は、正確性を重視するなら「生理予定日1週間後」以降の使用が推奨されています。

市販の検査薬は、妊娠すると分泌されるhCGホルモンを尿中から検出しますが、このホルモン量が十分に増えるまでには時間がかかります。

そのため、性交日からすぐに結果を判断することはできません。

早期判定タイプであっても、確実性は生理予定日後の方が高いとされています。

Q4.今後のために確実な避妊法を知りたいです。

妊娠を確実に防ぐためには、医学的に有効性が確認されている避妊法を選ぶことが重要です。

代表的な方法として、コンドーム、低用量ピル、子宮内避妊具(IUD)があります。

コンドームは正しく使用すれば妊娠予防率が約98%、低用量ピルは99%以上、IUDも99%以上と高い効果が示されています。

外出しは正式な避妊法ではなく、これらの方法と比べて失敗率が高いため、今後は確実性の高い避妊を継続的に行うことが重要です。

外出しで不安がある場合は「時間管理」と「医療判断」が重要

外出し(膣外射精)は、年間妊娠率が約20〜22%と報告されており、医学的に信頼できる避妊方法ではありません。

「安全日」や我慢汁に関する誤解も多く、排卵日のずれや精子の生存期間を考慮すると、妊娠リスクを完全に否定することはできません。

妊娠が不安な場合、最も重要なのは性交後の経過時間です。

72時間以内(薬剤によっては120時間以内)であれば、アフターピルによる緊急避妊が選択肢となり、WHOや日本産科婦人科学会でも位置づけが明確にされています。

また、自己判断で様子を見るより、医師による診察を早期に受けることで、妊娠リスクを数値と医学的根拠に基づいて整理できます。

今後のリスクを下げるためには、外出しではなく、避妊成功率が明示されている方法(低用量ピル、IUD、正しいコンドーム使用)を継続的に選択することが正しい対策です。