薬の副作用で抜け毛が起きる原因は?薬剤性脱毛症・初期脱毛の違いや対処法を解説

薬の副作用 抜け毛

薬の副作用で抜け毛が増える場合はあります。ただし、服用開始後に髪が抜けても、薬が原因とは限りません。

薬の副作用で抜け毛が起こる主な原因2つ

抜け毛の原因を調べるには、服用中の薬と、抜け毛が始まった時期を医師に伝えることが大切です。 処方薬は自己判断で中止・減量せず、処方医に相談しましょう。

医師に相談する前に整理すること

  • 薬の正確な製品名と用量
  • 服用・使用を始めた日、増量や変更をした日
  • 抜け毛が増えた時期と、薄くなっている範囲
  • 頭皮の赤み・かゆみ・痛みや、体調の変化

薬剤性脱毛症と、ミノキシジル外用薬の使用初期にみられる一時的な抜け毛では、経過や対応が異なります。

この記事では、薬の副作用による抜け毛の原因、脱毛の記載がある薬、回復の目安、対処法を解説します。

参照:米国皮膚科学会「Do you have hair loss or hair shedding?」、PMDA「レニベース電子添文」11.1

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この記事の確認体制

本記事は、一般社団法人賢寿医療が運営するON-CLINICの編集部が、公式サイト・提携医療機関情報・料金表・各種公表情報を確認し、AGA治療・ピル処方・GLP-1処方に関する料金、キャンペーン条件、治療内容、自由診療の注意点を整理したものです。

確認日:2026年10月01日
運営:ON-CLINIC
編集:オンクリコラム編集部
医療情報確認:医師または医療専門家
参照:公式サイト/提携医療機関情報/料金表/各種公表情報

住所:〒1160014東京都荒川区東日暮里5丁目48-2 第一ビル7階
法人番号:3011505002626

薬の副作用で抜け毛が起こる原因

薬が毛の成長や毛周期に影響すると、抜け毛が増える場合があります。

薬の影響による薬剤性脱毛症や、ミノキシジル外用薬の使用初期にみられる一時的な抜け毛の増加が知られています。

ただし、服用開始後に抜け毛が増えても、薬の副作用とは限りません。AGA、病気や手術、極端な食事制限、栄養不足なども抜け毛に関係するため、脱毛の原因は服薬歴や頭皮の診察を踏まえて医師が判断します。

参照:日本皮膚科学会「脱毛症Q17 他の病気と関連する脱毛はありますか?」、米国皮膚科学会「Do you have hair loss or hair shedding?」

薬の副作用による薬剤性脱毛症

薬剤性脱毛症は、薬の影響で毛の成長が妨げられたり、毛周期が変化したりして起こる脱毛です。発症の時期や程度は薬と個人によって異なり、薬を使い始めた時期と、抜け毛に気づく時期に差があることもあります。

毛周期には、毛が伸びる成長期や、成長を休む休止期などの段階があります。薬剤性脱毛には、成長中の毛が影響を受けるものと、毛周期の変化によって休止期の毛が増え、遅れて抜けるものがあります。

薬剤性脱毛の成長期脱毛と休止期脱毛の仕組みを比較
主な仕組み 起こる変化 経過を考える際の注意
成長期脱毛 毛の成長に関わる細胞が影響を受け、成長中の毛が抜ける 抗がん薬による脱毛でみられることがある
休止期脱毛 毛周期が変化し、休止期に移った毛が時間をおいて抜ける 服用の開始・変更から、抜け毛まで時間差が生じることがある

参照:DermNet「Alopecia from drugs」、国立がん研究センター がん情報サービス「脱毛」

DermNetの専門家解説では、薬に関連する休止期脱毛が明らかになるまで2~4カ月かかることがあると説明されています。薬に関連する休止期脱毛の発症時期には個人差があり、服用開始から2~4カ月で必ず脱毛するわけではありません。

頭部全体の抜け毛が増える場合もありますが、見た目だけで薬剤性と確定することはできません。抜け毛が始まる前の数カ月を振り返り、処方薬、市販薬、サプリメントの開始や変更と、体調の変化を医師に伝えてください。

薬が原因か確かめるために、自分で服用を中断したり、再開したりすることは避けましょう。

AGA治療薬による初期脱毛

薄毛治療に用いるミノキシジル外用薬では、使い始めに一時的な抜け毛の増加がみられることがあります。一般に「初期脱毛」と呼ばれますが、AGA治療薬すべてに同じ現象が起こると説明できるわけではありません。

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」は、男女ともにミノキシジル外用初期に休止期脱毛がみられる場合があるとしています。毛周期への作用に伴う変化として説明されますが、抜け毛が増えたことだけで、薬が効いている証拠にはなりません。

参照:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」CQ3、ロート製薬「ミノキシジルで初期脱毛が起きるのはどうして?」

初期脱毛と決めつけずに確認すること

  • 薬の名前と、外用薬か内服薬か
  • 使用を始めた日と、抜け毛が増えた日
  • 全体の抜け毛が増えたのか、一部分が抜けているのか
  • 赤み・かゆみなどの頭皮症状や、全身の症状がないか

ミノキシジル外用薬の初期脱毛に関する根拠は、フィナステリドやデュタステリドには当てはめられません。治療開始後であっても、急速な悪化や部分的な脱毛、頭皮の炎症があれば、別の原因を確認する必要があります。

薬名と症状を医師・薬剤師へ伝え、観察してよい状態か、使用を見直す必要があるかを相談してください。製品の説明文書に中止・相談の指示がある場合は、その指示に従いましょう。

DMMオンラインクリニックでは、診察料0円でAGA治療について医師に相談できます。
AGA治療開始後の抜け毛が気になる方は、使用している薬の名前と症状の経過を整理して相談しましょう。
現在治療中の方は、まず処方元へ連絡してください。

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副作用で抜け毛・脱毛が起こる可能性がある薬一覧

脱毛の副作用記載を確認した代表的な製品を、分類・成分ごとにまとめました。同じ分類の薬すべてに、同じ副作用があるという意味ではありません。

薬の分類 成分名 確認した製品 脱毛の記載 出典
抗がん薬
タキサン系
パクリタキセル タキソール注射液30mg/100mg 11.2「皮膚」:脱毛45.3%(20%以上の区分)
対象試験・調査等に基づく値
PMDA電子添文
11.2・注2
抗うつ薬
SSRI
セルトラリン塩酸塩 セルトラリン錠25mg/50mg/100mg「サワイ」 11.2「その他」:脱毛症
1%未満
PMDA電子添文
11.2
抗てんかん薬 バルプロ酸ナトリウム デパケンR錠100mg/200mg 11.2「皮膚」:脱毛
0.1%未満
使用成績調査を含む
PMDA電子添文
11.2・注1
高血圧治療薬
ACE阻害薬
エナラプリルマレイン酸塩 レニベース錠2.5/5/10 11.2「皮膚」:脱毛
頻度不明
PMDA電子添文
11.2
抗凝固薬 ワルファリンカリウム ワーファリン錠0.5mg/1mg/5mg、顆粒0.2% 11.2「皮膚」:脱毛
頻度不明
PMDA電子添文
11.2

確認日:2026年10月7日。表は内服薬と注射薬の代表的な確認例であり、脱毛を起こしうる薬をすべて網羅したものではありません。

表の頻度は各製品の電子添文の記載です。調査の対象や条件が異なるため、数値を直接比べて「どの薬が最も抜けやすいか」を順位付けすることはできません。また、「頻度不明」は「まれ」「起こらない」という意味ではありません。

電子添文に脱毛の記載があっても、服用中の薬が抜け毛の原因とは限りません。表にない薬の関与も否定できないため、お薬手帳や包装で実際の製品名を確認し、処方医・薬剤師に、服用中の薬と抜け毛の関係を確認してもらいましょう。

抗がん薬|薬剤や治療内容によって脱毛の程度が異なる

抗がん薬による脱毛は、薬の種類や投与量、組合せ、治療内容によって程度が異なります。すべての抗がん治療で、髪が全部抜けるわけではありません。

確認した例では、パクリタキセルを成分とするタキソール注射液に脱毛の記載があります。電子添文の45.3%は、指定された対象試験や使用成績調査等に基づく数値であり、現在受けている治療で脱毛が起こる確率を、そのまま示すものではありません。

参照:PMDA「タキソール注射液電子添文」11.2・注2

毛の成長に関わる細胞は活発に分裂するため、抗がん薬の影響を受けることがあります。髪だけでなく眉毛やまつ毛などにも脱毛が起こる場合があり、始まる時期や広がりにも差があります。国立がん研究センターは、脱毛を起こす薬物療法では投与開始から1~3週間後に始まると説明していますが、すべての薬に共通する日数ではありません。

参照:国立がん研究センター がん情報サービス「脱毛」

治療前・治療中に確認すること

  • 使う薬の名前と組合せ、予想される脱毛の範囲・時期
  • 治療後に期待できる回復と、髪質が変わる可能性
  • 頭皮ケアの方法、帽子やウィッグなどの準備
  • 脱毛や外見の変化について相談できる窓口
  • 頭皮冷却を希望する場合は、施設の対応と自分への適否

脱毛を理由に治療を自己中断せず、担当医・看護師・薬剤師へ、実際の治療内容に合わせた見込みを尋ねてください。外見の変化への支援も含めて準備すると、治療中の困りごとを相談しやすくなります。

抗うつ薬・抗てんかん薬|セルトラリン・バルプロ酸など

抗うつ薬や抗てんかん薬の一部には、脱毛の副作用記載があります。今回確認したのは、セルトラリン錠「サワイ」と、バルプロ酸ナトリウムを含むデパケンR錠です。

セルトラリンはSSRIという種類の抗うつ薬です。セルトラリン錠25mg・50mg・100mg「サワイ」の電子添文には「脱毛症」が記載されています。デパケンR錠100mg・200mgでは「脱毛」が記載されていますが、両薬の数値を直接比べて、どちらが抜け毛を起こしにくいかを判断することはできません。

確認した製品 確認した記載 処方医へ伝える内容
セルトラリン錠「サワイ」 11.2「その他」に脱毛症 製品名、服用開始・増量の時期、抜け毛の経過
デパケンR錠 11.2「皮膚」に脱毛 製品名、服用目的、用量の変更と症状の経過

参照:PMDA「セルトラリン錠『サワイ』電子添文」11.2、PMDA「デパケンR錠電子添文」11.2

バルプロ酸ナトリウムはてんかん以外の目的で処方されることもあるため、服用目的は処方医に確認してください。また、脱毛は、抗うつ薬・抗てんかん薬すべてに共通する副作用ではありません。

セルトラリンを自己判断で急に中止・減量すると、不安やいらいらなどの症状が現れることがあります。抗てんかん薬についても、原疾患の管理を考えて変更する必要があります。抜け毛と薬の時系列を伝え、継続や変更の可否と、皮膚科で別の原因を調べる必要性を相談しましょう。

参照:PMDA「セルトラリン錠『サワイ』患者向医薬品ガイド」、米国皮膚科学会「Do you have hair loss or hair shedding?」

高血圧治療薬|エナラプリルなど

高血圧治療薬の確認例として、エナラプリルマレイン酸塩を含むレニベース錠2.5・5・10には、脱毛の副作用記載があります。電子添文では、11.2「皮膚」欄の頻度不明に記載されています。

レニベースはACE阻害薬に分類され、高血圧のほか、条件に応じて慢性心不全にも用いられます。レニベースの記載を、ほかの降圧薬すべての副作用として一般化しないことが必要です。

参照:PMDA「レニベース電子添文」4・11.2

処方医への相談で伝えること

  • 薬の正確な製品名と用量
  • 服用を始めた日、薬や用量を変更した日
  • 抜け毛が増えた時期と、ほかに使っている薬
  • 記録している血圧値や、体調の変化

「頻度不明」は、脱毛がまれだと確認されているという意味ではありません。また、血圧を下げる薬だから頭皮の血流が不足して抜ける、という因果をこの記載から断定することもできません。

薬を飲み始めた時期と抜け毛の時期が近くても、AGAや全身の病気など、別の原因が関係している可能性があります。自己判断で飲む回数を減らしたり中止したりせず、処方医へ経過を伝え、薬の関与と原因評価について相談してください。

抗凝固薬|ワルファリンなど

ワルファリンカリウムを成分とするワーファリンには、脱毛の副作用記載があります。確認した製品は錠0.5mg・1mg・5mgと顆粒0.2%で、電子添文の11.2「皮膚」欄では頻度不明とされています。

ワーファリンは血栓の予防・治療などに用いられる抗凝固薬です。抗血小板薬とは別の種類であり、ほかの抗凝固薬にも同じ副作用や頻度があると説明できるわけではありません。

参照:PMDA「ワーファリン電子添文」4・11.2・14.1

相談時に用意する情報

  • 薬の製品名・用量と、服用する目的
  • 服用開始・変更の時期と、脱毛の経過
  • 併用している処方薬、市販薬、サプリメント
  • 直近の診察や検査の状況

抜け毛が気になっても、抗凝固薬の休薬・減量・切替えは処方医の管理で判断してください。脱毛の記載があることと、自分の症状が薬によることは別です。「血液を薄くするので髪に栄養が届かなくなる」といった説明を根拠に、服用を変えることも避けましょう。

処方医に抜け毛の時期と薬の経過を伝え、治療上の継続の必要性と変更の可否を確認してください。脱毛の診察が必要な場合は皮膚科にも相談し、薬の情報を共有しましょう。

薬の副作用による抜け毛・脱毛は治る?

薬の影響による脱毛は、原因薬の中止・変更などを医師が判断したあとに回復する場合があります。ただし、薬の種類や治療内容、併存する脱毛症によって経過が異なり、すべての人が同じ期間で元に戻るとは限りません。

抜け毛が減ること、新しい毛が生えること、元の密度や長さに戻ることは、それぞれ違う段階です。短い毛が生えてきた段階と、以前の見た目に近づく段階を分けて経過を確認しましょう。

回復の段階 医師と確認する変化
抜け毛の変化 抜け毛が減っているか、増加が続いているか
再発毛 新しく生えた短い毛が増えているか
見た目の変化 髪の密度・長さ・髪質がどのように変わっているか

参照:DermNet「Alopecia from drugs」、国立がん研究センター がん情報サービス「脱毛」

治療のために薬の継続が必要な場合や、薬以外の原因も重なっている場合には、見込みが変わります。写真を共有するなら同じ照明・角度で記録し、医師と確認方法や次の診察時期を決めてください。悪化や新しい頭皮症状があれば、予定の診察日を待たずに相談しましょう。

薬剤性脱毛症は服用の中止・薬の変更で元の状態に戻る場合がある

薬剤性脱毛の回復3段階

薬剤性脱毛症では、医師が原因薬の中止・変更を可能と判断したあとに、脱毛が落ち着き再発毛することがあります。ただし、原疾患の治療のために継続が必要な場合もあり、自分で薬を止めて回復を試すことは避けてください。

回復期間は「いつを起点に、どの変化を確認するか」で異なります。以下は一般的な参考であり、個別の製品で全員に当てはまる回復期限ではありません。

対象 起算点 観察する段階 参考期間 期間の限界
一般的な薬剤性脱毛 医師の判断で原因薬を中止したあと 抜け毛が落ち着く 最大約6カ月かかる場合がある 薬・原因によって異なる
一般的な薬剤性脱毛 原因薬を中止したあと 発毛を確認できる 通常3~6カ月 以前の密度・長さへの回復とは別
一般的な薬剤性脱毛 原因薬を中止したあと 見た目が回復する 12~18カ月かかる場合がある すべての人が完全に戻る保証ではない
がんの薬物療法による脱毛 治療が終了したあと 産毛のような柔らかい毛の伸びを実感する 2~3カ月 治療内容と個人によって異なる
がんの薬物療法による脱毛 治療が終了したあと 短い毛が生えそろう 3~6カ月で生えそろうことが多い 元の髪の長さに戻る時期ではない

一般的な薬剤性脱毛の期間は、皮膚科専門家が執筆した海外の解説サイトDermNet「Alopecia from drugs」に基づく参考です。がんの薬物療法の期間は、国立がん研究センター がん情報サービス「脱毛」に基づきます。変更した薬でも同じ期間になるとは限らず、表の期間まで受診を待つ必要はありません。

抗がん薬では、脱毛を起こす薬の組合せや長期間の使用によって、再発毛しにくくなる場合もあります。また、AGAなどが重なっていれば、原因薬を調整するだけで以前の密度に戻るとは限りません。

参照:国立がん研究センター「髪の毛が、抜けたら!」

医師に「どこまでの回復を期待できるか」「何を見て経過を評価するか」「次はいつ診察するか」を確認してください。回復が乏しい場合は、自己増量や発毛薬の追加を行う前に、薬の関与とほかの原因を再評価してもらいましょう。

AGA薬の「初期脱毛」一時的な場合がある

AGA薬の「初期脱毛」

ミノキシジル外用薬の使用初期に増えた抜け毛は、一時的な経過で落ち着く場合があります。ただし、長く続く、悪化する、頭皮や全身に別の症状がある場合は、初期脱毛と決めつけず相談してください。

ロート製薬の解説では、ミノキシジルの初期脱毛は使用開始から約10日~2週間で始まり、1~2カ月程度で終わることが多く、長い場合は約3カ月続くという目安が示されています。

ミノキシジル外用薬の初期脱毛の期間は、すべてのAGA治療薬や投与方法に共通する目安ではありません。

参照:ロート製薬「ミノキシジルで初期脱毛が起きるのはどうして?」。ミノキシジル外用初期の休止期脱毛については、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」CQ3にも記載があります。

経過を相談するときに伝えること

  • 製品名、外用か内服か、使い始めた時期
  • 抜け毛が増えた日と、減ってきたか・悪化しているか
  • 薄くなっている範囲や、一部分だけ抜けていないか
  • 赤み・かゆみなどの頭皮症状、全身の症状
  • 使用量・回数など、実際の使用方法

目安の期間内でも、急速な悪化や脱毛斑、強い赤み・かゆみなどがあれば、診察や製品文書の確認が必要です。「3カ月は必ず使い続ける」と期間だけで判断せず、医師・薬剤師と観察の可否を決めてください。

また、初期脱毛が落ち着く時期と、発毛効果を評価する時期は別です。初期脱毛の有無や量で将来の発毛を予測せず、決めた評価時期に経過を共有しましょう。

DMMオンラインクリニックでは、AGA治療の内容や副作用への不安をオンラインで医師に相談できます。
抜け毛の変化や治療方針が気になる方は、薬の開始日・使用方法・症状の経過を診察時に伝えましょう。
診察料は0円です。

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薬の副作用で抜け毛が増えたときの対処法

薬の副作用で抜け毛が増えたときの対処法

抜け毛が増えたときは、処方薬を自己判断で調整せず、薬の情報と症状を整理して、処方医と皮膚科へ相談してください。生活習慣や頭皮ケアの見直しは、原因の診察と並行して進めましょう。

処方医は、薬を使う目的や原疾患の状態を踏まえて継続・変更を判断します。皮膚科では脱毛の原因や頭皮の状態を診察します。薬の名前や併用状況をまとめる際は、薬剤師にも相談できます。

相談までの3つの手順

  • 薬名・用量、開始や変更の日、抜け毛の経過を記録する
  • 処方医へ薬の扱い、皮膚科へ脱毛の原因と頭皮の診察を相談する
  • 指示された方針と評価時期を確認し、髪・頭皮への負担を減らす

参照:米国皮膚科学会「Do you have hair loss or hair shedding?」、同「Hair loss: Diagnosis and treatment」、日本皮膚科学会「脱毛症Q18」

頭皮の炎症や急な脱毛の広がりがある場合は、次の処方予約まで待たずに皮膚科へ相談してください。息苦しさ、顔・舌の腫れ、広範囲の発疹に発熱を伴うなどの急な症状は、通常の抜け毛相談と分け、速やかに医療機関へ連絡・受診しましょう。強い呼吸困難など切迫した症状では救急要請が必要です。

参照:PMDA「セルトラリン錠『サワイ』電子添文」11.1、PMDA「レニベース電子添文」11.1

薬の説明文書に中止・相談の指示がある症状では、その指示に従ってください。受診時には、お薬手帳、市販薬・サプリの包装、症状のメモを持参すると、状況を伝えやすくなります。

薬の継続・変更は自己判断せず医師に相談する

抜け毛だけを理由に、処方薬を自分で中止・減量しないでください。薬を使う目的と抜け毛の経過を共有し、継続や変更は処方医と判断します。

薬を急に止めると、原疾患の管理に影響したり、中止に伴う症状が現れたりする場合があります。変更できるかどうかも、薬の必要性、病状、代わりの治療、薬と脱毛の関係を合わせて検討する必要があります。

参照:米国皮膚科学会「Do you have hair loss or hair shedding?」、PMDA「セルトラリン錠『サワイ』患者向医薬品ガイド」

処方医に確認したいこと

  • 現在の薬が抜け毛に関係している可能性はあるか
  • 薬以外の原因を調べる必要があるか
  • 服用中の薬を継続する必要性と、抜け毛への対処法
  • 変更が可能な場合、どのように進めるか
  • 次に経過を評価する時期と、悪化時の連絡方法

継続が必要と判断された場合でも、脱毛の診察やケア、外見の変化への支援を相談できます。連絡時には、抜け毛が始まった日と薬の変更時期を伝え、次の診察までの服用について指示を確認しましょう。処方元に連絡がつかない場合は、薬剤師に状況を伝えて相談してください。

ただし、重い急性症状や、製品文書に中止・相談の指示がある症状では、その対応を優先します。「自己判断で中止しない」という説明を、異常があっても必ず飲み続けるという意味に受け取らないでください。市販薬も、製品ごとの使用上の注意に従います。

相談先の参考:PMDA「くすり相談窓口」

脱毛の原因・頭皮の状態を医師に診察してもらう

脱毛の原因を調べるには、薬の使用歴と、脱毛の形・経過、頭皮や全身の状態を合わせて診察することが必要です。処方医への相談に加え、皮膚科で薬以外の原因や併存する脱毛症も確認してもらいましょう。

診察では、急に抜け毛が増えたのか、徐々に薄くなっているのか、全体か一部分かといった情報が手がかりになります。赤み・痛み・かゆみ、最近の病気や手術、食事制限なども伝えてください。

抜け毛の受診前に準備する4項目

受診時に持参・共有するもの

  • お薬手帳、市販薬・サプリメントの包装や名前の一覧
  • 薬の開始・増量・変更日と、抜け毛の時系列
  • 可能であれば、同じ照明・角度で撮った経過写真
  • 頭皮の症状と、体調・食事・体重の変化
  • 脱毛前にあった病気、手術などの出来事

必要に応じて血液検査などを行い、甲状腺疾患や栄養の問題などを確認する場合もあります。ただし、検査の内容は問診と診察で判断します。すべての人に同じ採血項目や頭皮の生検が必要というわけではありません。

参照:米国皮膚科学会「Hair loss: Diagnosis and treatment」、日本皮膚科学会「脱毛症Q17」

AGA、円形脱毛症、頭皮の病気なども診察で確認する対象です。抜け毛の写真・本数・発症時期だけでは、脱毛の原因を確定できません。

皮膚科へ予約する際は、脱毛の診療に対応しているかを確認し、急な広がりや頭皮症状があれば伝えてください。診察では、疑っている原因、必要な検査の目的、次の評価時期を尋ねると、治療方針を確認しやすくなります。

生活習慣・頭皮ケアの方法を見直す

食事の偏りや極端な食事制限、髪・頭皮への負担は、受診と並行して見直せます。ただし、生活改善やシャンプーだけで、薬剤性脱毛が治るとはいえません。

偏りの少ない食事と無理のない休息を心がけ、髪を強く引く髪型や過度の刺激を避けましょう。洗髪は頭皮の状態に合う製品を使い、強くこすらずやさしく扱います。全員に同じ洗髪回数や睡眠時間が適切とは限らないため、乾燥や刺激などの状態に合わせて調整してください。

見直す点 実行すること 診察で伝えること
食事 急な食事制限や大きな偏りを避ける 食事量と体重の変化、使用しているサプリメント
髪への負担 強く引く髪型や、頻回のカラーリングなどの刺激を減らす 髪型、施術の頻度、痛みの有無
頭皮ケア 頭皮に合う製品でやさしく洗い、刺激を避ける 赤み・かゆみ・乾燥、使っている製品

参照:日本皮膚科学会「脱毛症Q18 抜け毛を防ぐ生活上の注意点はあるでしょうか?」

抗がん薬の治療中は、頭皮の扱い方を治療施設でも確認してください。赤み・痛み・強いかゆみがある場合は、製品を次々と変えるだけで対応せず、診察を受けましょう。

栄養不足が疑われる場合の補充は、医師と相談して進めます。欠乏の確認なしに鉄・亜鉛・ビオチンなどを追加したり、発毛薬を自己判断で使ったりすることは避け、併用薬との関係も確認してください。ケアの効果を待って受診を遅らせず、症状が続く場合は原因の再評価を相談しましょう。

参照:国立がん研究センター がん情報サービス「脱毛」、日本皮膚科学会「脱毛症Q17」

薬の副作用による抜け毛に関するQ&A

薬に関連する抜け毛は、薬名・投与方法・症状の経過を確認して判断します。保険の扱いも、診断名だけでなく、検査や治療の内容によって異なります。

精神科の薬、市販の飲み薬、保険適用、初期脱毛との違いについて、判断に必要な条件をそれぞれ確認しましょう。自分の薬について相談する際は、正確な製品名と、服用・使用を始めた時期を用意してください。

抗うつ薬などの精神科の薬で髪の毛が抜けることはありますか?

脱毛が副作用として記載される薬はあります。例えば、セルトラリン錠「サワイ」には脱毛症、バルプロ酸ナトリウムを含むデパケンR錠には脱毛の記載を確認できます。ただし、精神科の薬すべてに同じ副作用があるわけではありません。

参照:PMDA「セルトラリン錠『サワイ』電子添文」11.2、PMDA「デパケンR錠電子添文」11.2

処方医へ伝えるメモ

  • 薬の正確な製品名と、服用する目的
  • 服用開始日、増量・変更の時期
  • 抜け毛が始まった時期と広がり
  • ほかの薬、食事や体調の変化

病気の経過や食事・体調の変化など、薬以外の要因が関係している可能性もあります。製品の副作用記載と、個人の抜け毛の原因は分けて確認してください。

抜け毛だけを理由に自己中止・減量せず、精神科などの処方医へ経過を伝え、薬の関与と服用方針、皮膚科での診察の必要性を相談しましょう。重い急性症状がある場合は、通常の予約を待たず、製品文書の指示に従って医療機関へ連絡・受診してください。

市販の飲み薬でも抜け毛の副作用は起こりますか?

市販の飲み薬だから、薬と抜け毛の関係を否定できるわけではありません。ただし、脱毛の副作用が記載されているかは、実際に服用している製品ごとに確認する必要があります。

処方薬と同じ成分を含む市販薬でも、副作用や使用上の注意は、服用している製品の説明文書で確認してください。

市販薬を相談するときの確認事項

  • 商品名、成分、1回の用量
  • 飲み始めた日、服用の回数・頻度
  • 説明文書にある副作用と、中止・相談が必要な症状
  • 併用している処方薬、市販薬、サプリメント

飲んでいる製品の包装と説明文書を、購入店の薬剤師に見せて相談してください。

参照:第一三共ヘルスケア「ガスター10」使用上の注意、PMDA「くすり相談窓口」

市販薬で中止・相談の指示がある症状が出た場合は、製品の指示に従ってください。抜け毛が続く場合は皮膚科やかかりつけ医で原因を診察してもらい、製品名と服用の経過を伝えましょう。

なお、市販のミノキシジル外用薬は頭皮に塗る薬であり、市販の飲み薬には含まれません。

薬剤性脱毛症の治療は保険適用になりますか?

薬剤性脱毛症に関する診療が、保険の対象になる場合はあります。ただし、診察・検査・治療のすべてが一律に保険適用になるわけではありません。診断、検査の目的、治療の適応、医療機関の診療区分を確認してください。

健康保険法は疾病・負傷に対する診察や治療などを療養の給付の対象としていますが、それだけで個別の発毛薬や施術まで保険になるとは判断できません。また、AGA・女性型脱毛症の発毛治療は保険診療外であり、薬剤性脱毛の原因評価と同じ費用区分とは限りません。

参照:厚生労働省「健康保険法」第63条、日本皮膚科学会「脱毛症Q9」

検査や治療の前に確認する費用

  • 疑っている病気や診断名と、診察の費用区分
  • 検査の名前・目的と、保険か自費か
  • 薬や処置の適応と、保険か自費か
  • 自費の場合の見積り、追加費用と継続時の費用

薬剤性脱毛症という診断名が付けば、未承認薬、美容施術、すべての検査まで保険になるというわけではありません。皮膚科と表示されている施設でも自由診療を扱う場合があるため、予約時に保険診療への対応を尋ねましょう。

検査や治療を受ける前に項目ごとの区分と費用の説明を受け、同日に保険診療と自由診療を組み合わせる場合の扱いも医療機関へ確認してください。

薬剤性脱毛症と初期脱毛の違いは何ですか?

薬剤性脱毛症は、薬の影響による脱毛を広く指します。一方、初期脱毛は、主にミノキシジル使用初期にみられる一時的な抜け毛の増加を説明する呼び方です。薬剤性脱毛症と初期脱毛は、脱毛の仕組みが重なる場合があります。

薬剤性脱毛には成長期や休止期の変化によるものがあり、日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインでも、ミノキシジル外用初期の抜け毛は休止期脱毛として説明されています。

比較項目 薬剤性脱毛症 初期脱毛
言葉の範囲 薬の影響による脱毛を広く指す 主にミノキシジル使用初期の一時的な増加を説明する呼び方
確認する根拠 個別製品の情報、服薬歴、診察 ミノキシジル外用初期の休止期脱毛についての学会記載など
期間 薬や原因により異なる 参考目安はあるが、全員に同じ期間を当てはめない
対応 原因を確認し、医師の管理で薬の扱いを判断する 薬名・方法・症状を確認し、観察してよいか相談する

参照:DermNet「Alopecia from drugs」、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」CQ3。両者には仕組みの重なりがあり、この表だけで自己診断はできません。

治療を始めたあとでも、頭皮の炎症や別の脱毛症が重なっている可能性があります。「薬剤性なら必ず中止」「初期脱毛なら必ず継続」という判断はできません。

使っている薬の名前、外用か内服か、開始・変更の時期、脱毛の広がりと経過を医師・薬剤師へ伝えてください。観察できる状態か、別の原因の診察が必要かを確認しましょう。

薬の副作用が疑われる抜け毛は原因と対処法を医師に相談しよう

薬の副作用として抜け毛・脱毛が報告されている薬はあります。ただし、薬を使い始めた後に髪が抜けても、薬が原因と確定するわけではありません。脱毛の起こり方や頭皮の状態、病気・体調の変化などを合わせて確認する必要があります。

抜け毛が増えたときは、薬を自己判断で中止・減量せず、処方した医師や皮膚科に相談しましょう。医師が薬の影響を疑う場合も、元の病気の治療を続ける必要性や代わりの薬の選択肢を踏まえて、継続・変更の方針を判断します。

診察に向けて整理しておきたいこと

  • 処方薬・市販薬・サプリメントの名前と、使い始めた時期・用量を変えた時期
  • 抜け毛が増えた時期、全体的に薄くなったのか一部分が抜けたのか、頭皮の赤み・痛み・かゆみの有無
  • 体調や生活の変化、治療中の病気、これまでの脱毛やAGA治療の経過

薬剤性脱毛症は、医師の判断による薬の中止・変更後に改善する場合がありますが、回復までの期間や元の状態に戻る程度には違いがあります。また、外用ミノキシジルの開始後に見られる初期脱毛と、他の薬による脱毛は同じ経過とは限りません。抜け毛が長引く、急に増える、頭皮に異常がある場合は、原因と治療方針を改めて確認してください。

抜け毛に加えて息苦しさや顔・唇・舌の腫れなどがあるときは、抜け毛の相談を待たずに速やかに医療機関へ連絡してください。薬の副作用が疑われる抜け毛は、薬の情報と症状の経過を医師に伝えることが、原因に合った対処につながります。

参考:米国皮膚科学会:Hair shedding/米国皮膚科学会:Hair loss — Diagnosis and treatment/国立がん研究センター:脱毛/PMDA:レニベース錠の医薬品情報

DMMオンラインクリニックでは、AGA治療を検討している方が診察料0円で医師に相談できます。
処方医や皮膚科で抜け毛の原因を確認し、AGA治療も検討する場合は、服用中の薬や持病を伝えて、自分に適した治療を相談しましょう。

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