生理を意図的にずらす（遅らせる・早める）ことができる市販薬はありません。
生理をずらせるのは、医師の診察を受けて処方される中用量ピル・低用量ピルのみです。
一部の情報サイトやSNSでは、漢方・食べ物・飲み物・サプリで生理をずらせるといった情報も見られますが、医学的な根拠は一切ありません。
また、生理をずらすピル（中用量ピル・低用量ピル）は市販化されていないため、ドラッグストアで購入できません。
本記事では、「生理をずらす市販薬はない理由」「生理をずらすピルが市販化されていない理由」を紹介するとともに、買う方法を紹介します。
生理をずらす市販薬はない
生理をずらす「市販薬」は存在しません。
ドラッグストアなどで購入できる市販薬やサプリメント、漢方などでは、生理を遅らせる・早めることは不可能です。
生理の時期を意図的にずらせるのは、医療機関で処方される「中用量ピル」または「低用量ピル」などのホルモン剤のみです。
下記では、市販薬で生理をずらせない理由と、代替手段としての医療用ピルの活用方法について解説します。
生理を遅らせる・早められるのは中用量ピル・低用量ピルのみ
先述したように、生理のタイミングを意図的にずらせるのは、「中用量ピル」または「低用量ピル」のいずれかを服用する方法のみです。
市販薬や漢方などではホルモン分泌に十分な影響を与えられず、生理周期のコントロールには繋がりません。
その点、「中用量ピル」や「低用量ピル」は女性ホルモンに作用し、排卵の抑制や子宮内膜の状態をコントロールすることで、生理を「遅らせる」「早める」といった調整ができます。
そのため、確実に生理日をコントロールしたい場合は、早めに婦人科やオンライン診療で相談し、スケジュールに合わせた適切な服用プランを立てましょう。
生理は食べ物・飲み物・漢方などではずらせない
SNSやインターネット上では「食べ物」「飲み物」「運動」「漢方」「サプリメント」などで生理日を調整できるという情報が見受けられますが、いずれも医学的な根拠はありません。
強いストレスや体調の変化によって生理が遅れる場合はありますが、あくまで偶発的であり、狙って生理日をコントロールすることは不可能です。
生理のタイミングは女性ホルモンのバランスによって決まっており、意図的にずらすには「中用量ピル」「低用量ピル」の服用が必須です。
生理をずらすピルは市販されていない｜ドラッグストアでも買えない
生理をずらすピルは、すべて医師の処方が必要な「医療用医薬品」に分類されており、ドラッグストアや通販サイトなどで市販されていません。
ピルはホルモンに作用する薬剤であり、正しい使用方法や副作用への理解が不可欠だからです。
ここでは、生理をずらすピルが市販されていない3つの理由について詳しく解説します。
生理をずらすピルが市販されていない理由は医療用医薬品だから
生理をずらすピルは市販されていな理由は、「医療用医薬品」に分類されているからです。
医療用医薬品とは、医師や歯科医師の診察・処方がなければ購入や使用ができない薬（以下引用参照）のことであり、ドラッグストアで市販薬のように自由に購入することはできません。
医療用医薬品とは、医師若しくは歯科医師によって使用され又はこれらの者の処方せん若しくは指示によって使用されることを目的として供給される医薬品をいう。
引用元：厚生労働省「医薬品の承認申請について」
ピルが医療用医薬品に分類されている理由は、適切に服用しないと効果が得られなかったり、副作用のリスクを説明したりする必要があるからです。
ピルが医療用医薬品に分類されている理由
医師が使用方法を指導する必要があるから
中用量ピルや低用量ピルは、服用のタイミングや期間を厳密に守らなければ、狙った通りの効果が得らません。
たとえば、生理を遅らせたい場合と早めたい場合では、服用を開始する時期が異なりますが、自己判断で飲むと効果が得られなかったり、逆に生理周期が乱れてしまうリスクもあります。
そのため、中用量ピルや低用量ピルは「医師による使用方法の指導が必須」とされています。
中用量ピルや低用量ピルは、単に飲めばいいというものではなく、正しい使い方を理解してこそ、安心して活用できる薬なのです。
なお、生理をずらすピルの飲み方は、以下記事で解説しています。
医師が副作用のリスクを伝える必要があるから
中用量ピルや低用量ピルは、ホルモンに直接作用する医薬品であり、副作用が現れることも珍しくありません。
代表的な症状としては、吐き気・頭痛・不正出血などがありますが、まれに血栓症といった重篤なリスクを伴うケースもあります。
特に喫煙習慣のある方、高血圧や肥満傾向のある方は、血栓症リスクが高まります。
副作用リスクを十分に理解しないまま自己判断で服用すると、健康を損なうおそれがあるため、ピルの服用には医師による丁寧な説明と適切な管理が必要とされているのです。
生理をずらすピルは市販されていないならどこで買える？
先述したように、生理をずらすピルは市販されていないため、ドラッグストアでは購入できません。
ここでは、生理をずらすピルを手に入れる2つの方法「対面診療」と「オンライン診療」について詳しく解説します。
生理をずらすピルは市販されていないならどこで買える？
病院・クリニック・婦人科などの対面診療｜医師に直接相談できる
生理をずらすピルを買う方法1つ目は、「病院・クリニック・婦人科などの対面診療」です。
医師に直接相談できるうえに、服用方法や副作用についてその場で詳しく説明を受けられるため、初めてピルを使う方にも安心です。
ただし、診療時間に合わせて通院する必要があり、夜間や休日は受診できないことも多いため、対面診療を希望する場合は余裕をもって行動しましょう。
| 対面診療 | |
|---|---|
| メリット | ・医師に直接相談できる ・その場で処方してもらえる |
| デメリット | ・診療時間が短い ・病院・クリニックなどに出向く必要がある |
| おすすめな人 | 初めてピルを服用する方 |
オンライン診療｜自宅で受診できる
生理をずらすピルを買う方法2つ目は、「オンライン診療」です。
「オンライン診療」は、スマートフォンやパソコンを使って自宅から診療が受けられるサービスです。
自宅で完結するため、「通院の手間を省きたい方」「対面診療に抵抗がある方」におすすめです。
また、オンライン診療は24時間365日いつでも受診できるクリニックもあるため、仕事や家事、学業で忙しい方でもスキマ時間に診療を受けられます。
| オンライン診療 | |
|---|---|
| メリット | ・診療時間が長い（24時間対応のクリニックあり） ・自宅で受診できる |
| デメリット | 地方の場合はピルが届くまでに時間がかかる恐れあり |
| おすすめな人 | ・対面診療に抵抗がある方 ・近くに対面診療のクリニックがない方 ・深夜、早朝、土日・祝に受診したい方 |
生理をずらすピルが買えるおすすめオンライン診療サービス3選
ここからは、生理をずらすピルが買えるおすすめのオンライン診療サービスを紹介します。
| クリニック名 | エニピル |
スマルナ |
クリニックフォア |
|---|---|---|---|
| 生理をずらせるピルの取り扱い | ・低用量ピル ・中用量ピル |
・低用量ピル ・中用量ピル |
・低用量ピル ・中用量ピル |
| 低用量ピルの料金 | 初月：1,848円（税込）〜 | 初回：1,880円（税込） ※12シート一括決済プランの場合 |
5,478円（税込） |
| 中用量ピルの料金 | 【毎月発送プラン】 4,378円（税込） 【2個セットプラン】 12,980円（税込） 【単品（21錠）】 7,678円（税込） |
6,200円（税込） （1シート21錠） |
5,478円（税込） （1シート21錠／吐き気止め21錠付） |
| 診察料（税込） | 無料 | 無料 ※プランによって異なる |
1,650円（税込） |
| 配送スピード | 最短翌日 | 最短翌日 | 最短翌日 |
| 保険適用の有無 | ×（自由診療） | ×（自由診療） | ×（自由診療） |
| 詳細 | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
エニピル｜低用量ピル初月1,848円（税込）〜
| エニピル | |
|---|---|
| 生理をずらせる ピルの取り扱い |
・低用量ピル ・中用量ピル |
| 低用量ピルの料金 | 初月：1,848円（税込）〜 |
| 中用量ピル（月経移動ピル） | 【毎月発送プラン】4,378円(税込) 【2個セットプラン】12,980円(税込) 【単品】7,678円(税込) |
| 追加薬剤 | 吐き気止め：1,500円 痛み止め：1,500円 むくみ止め：1,500円 ※国内未承認薬 |
| 診察料 | 無料 ※初回のみシステム利用料3,300円（税込） |
| 診療方法 | オンライン通話 |
| 診療時間 | 24時間 |
| 配送時間 | 最短翌日（15時までの支払い完了） |
| 配送料 | 550円（税込） |
| 保健適用の有無 | なし（実費） |
エニピルのおすすめポイント
- 低用量ピルが初月1,848円（税込）〜買える
- 24時間いつでも受診・相談できる
- 最短翌日に届く
エニピルは、豊富なピルの取り扱いと迅速な対応が魅力のオンライン診療サービスです。
17種類のピルを取り扱っており、低用量・超低用量・中用量・アフターピル・ミニピルまで幅広く処方してもらえます。
また、15時までの決済で当日発送、最短翌日にポスト投函されるため、整理を急ぎでずらしたいという時でも安心です。
さらにエニピルは、24時間いつでも受診・相談できる点や、事前問診提出で最短15分以内に診療が始まるなど、利便性も良いです。
梱包は「雑貨」や「サプリメント」と記載され、中身がわからない工夫もされており、家族にバレたくない方にもおすすめのため、気になる方はチェックしてみましょう。
| エニピル | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社サルース |
| 住所 | 〒150-6221 東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー 21階 |
スマルナ｜低用量ピル初回1,880円（税込）〜
| スマルナ | |
|---|---|
| 生理をずらせる ピルの取り扱い |
・低用量ピル ・中用量ピル |
| 低用量ピルの料金 | 初回1,880円(税込)〜/1シート ※12シート一括決済プランの場合 |
| 中用量ピル（月経移動ピル） | 6,200円(税込) |
| 診察料 | 無料 |
| 診療方法 | オンライン通話 |
| 配送時間 | 最短翌日 |
| 配送料 | 無料（※12シート一括決済プランの場合） 通常配送料：550円（税込） |
| 保健適用の有無 | なし（実費） |
スマルナのおすすめポイント
- 24時間いつでも受診・チャット相談ができる
- クーポン利用で低用量ピルが初回1,880円(税込)〜/1シートで買える
- 医師の指名ができる
スマルナは、スマホひとつで24時間365日いつでも診療・処方が受けられるオンラインピルサービスです。
最大の特徴は、クーポン利用で低用量ピルが初回1,880円（税込）〜/1シートで購入できる点です。
初回限定で12シートをまとめて購入すれば1シートあたり1,880円（税込）と、最大で6,000円OFFの割引が適用されるため、他社と比べてリーズナブルな価格でピルを処方してもらえます。
また、チャット相談ができるのもスマルナの大きな魅力です。
10時〜18時の時間であれば助産師や薬剤師にチャットで無料相談できる「スマルナ医療相談室」が利用できるため、初めてピルを使う方や副作用が不安な方でも安心して利用できます。
最短翌日で届くスピード配送にも対応しているため、気になる方はチェックしてみましょう。
| スマルナ | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ネクイノ |
| 住所 | 〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地1-13-22 御堂筋フロンティア WeWork |
クリニックフォア｜中・低用量ピル5,478円（税込）
| クリニックフォア | |
|---|---|
| 生理をずらせる ピルの取り扱い |
・低用量ピル ・中用量ピル |
| 低用量ピルの料金 | 5,478円（税込） |
| 中用量ピル（月経移動ピル） | 5,478円(税込) |
| 診察料 | 1,650円(税込) |
| 診療方法 | オンライン通話 |
| 配送時間 | 最短翌日 |
| 配送料 | 550円（税込） |
| 保健適用の有無 | なし（実費） |
クリニックフォアのおすすめポイント
- 診療時間が朝7時から深夜24時までで通勤・通学前後に利用しやすい
- 吐き気止めが無料処方される
- ピルの取り扱い数が国内トップクラス
クリニックフォアは、累計400万件以上の診療実績を誇るオンラインピル処方サービスです。
スマホだけで診察から配送まで完結、平日7時〜24時・土日祝日も診療可能といった点に人気があります。
クリニックフォアの最大の特徴は、国内最多クラスの15種類のピルを取り扱っている点です。
低用量・超低用量・アフターピルまで幅広く対応しており、自分の体質や目的に合ったピルを提案してもらえます。
さらに、16時までの診療完了で当日発送・翌日到着と、急ぎでピルが必要な時でも安心です。
対面診療にも対応しているため、気になる方はチェックしてみましょう。
| クリニックフォア | |
|---|---|
| 運営会社 | 医療法人社団エムズ |
| 住所 | 埼玉県さいたま市大宮区大門町2丁目118番地大宮門街4階 |
「生理 ずらす 市販」に関するQ＆A
ここからは、「生理 ずらす 市販」に関するQ＆Aを紹介します。
「生理 ずらす 市販」に関するQ＆A
生理を遅らせるピルはオンラインがおすすめな理由は？
生理を遅らせるピルはオンラインがおすすめな理由は、スマートフォンやパソコンを使って自宅で診療・処方が完結するからです。
通院の手間がなく、24時間いつでも予約や診察ができるため、仕事や家事、学業などで忙しい方でもスムーズに利用できます。
対面診療のように診療時間に縛られることもなく、顔出しが不要なサービスもあるので、プライバシーを重視したい方にも最適です。
知恵袋の「生理を遅らせるピルは市販薬化されていない」は本当？
生理を遅らせるために使われる中用量ピルや低用量ピルは、すべて医療用医薬品に分類されており、ドラッグストアなどで市販されていません。
ピルはホルモンに作用する薬であり、医師による服用方法や副作用の説明も必要なため、市販化されていない点に注意しましょう。
生理をずらす市販薬はある？
生理をずらすことを目的とした市販薬は存在しません。
ドラッグストアなどで販売されている鎮痛薬やサプリメントでは、意図的に生理をずらすことは不可能です。
生理日を確実にコントロールするには、中用量ピルまたは低用量ピルの服用が必要であり、医師による診察・処方が必須です。
ピル以外で生理を遅らせる方法は？
ピル以外で生理を遅らせる方法は、医学的に認められていないものばかりです。
SNSやネット上では、食べ物・飲み物・運動・ツボなどで生理を遅らせるという情報も見られますが、いずれも根拠がなく、ホルモンに作用する効果もありません。
生理を遅らせる・早める場合は、ピルの服用が必須です。
旅行のために生理をずらすなら？
旅行やイベントのタイミングに合わせて生理をずらしたい場合は、中用量ピルや低用量ピルを服用する方法が最も確実です。
ただし、生理をずらせる期間は決まっているため、旅行日程が決まっている場合は、余裕を持って医療機関に受診しましょう。
生理をずらせる食べ物・飲み物はある？
生理を遅らせたり早めたりする効果があるとされる食べ物や飲み物は、医学的に確認されていません。
「チョコレートを食べたら生理が遅れた」などの個人の体験談はありますが、ホルモンに影響する科学的な根拠はないため、信頼できる情報とはいえません。
生理をずらすピルは保険適用される？
生理を遅らせる目的で使用するピルは、原則として保険適用外です。
生理痛や過多月経の治療目的でピルを使う場合は保険が適用されることもありますが、「旅行に合わせたい」「予定に支障が出るのを避けたい」といった治療目的以外での服用は保険は適用されず、全額自己負担になります。
生理をずらすピルは市販されていない！買うならオンライン診療がおすすめ！
生理をずらせる市販薬はありません。
また、生理をずらせる唯一の薬である「ピル（中用量ピル・低用量ピル）」は市販化されていません。
生理をずらせる「ピル（中用量ピル・低用量ピル）」を買うには「対面診療」または「オンライン診療」のどちらかに受診し、医師の診察を受ける必要があります。
どちらも処方されるピルに違いはないものの、「対面診療に抵抗がある」「通院する時間がない」という方は、「オンライン診療」がおすすめです。
中でも「エニピル」は、24時間いつでも受診できるうえに、24時間いつでも質問・相談も可能で、初めてピルを服用する方でも安心して利用できるため、まずは気軽にチェックしてみてはいかがでしょうか。
